ラテンアメリカ文学の巨匠 バルガス=リョサの名作が文庫化 斉藤壮馬が解説を担当

ラテンアメリカ文学の巨匠 バルガス=リョサの名作が文庫化 斉藤壮馬が解説を担当
ラテンアメリカ文学の巨匠 バルガス=リョサの名作が文庫化 斉藤壮馬が解説を担当

『フリアとシナリオライター』表紙/画像はAmazonより

マリオ・バルガス=リョサさんの小説『フリアとシナリオライター』文庫版が河出文庫より刊行される。

この小説は1977年に発表されたマリオ・バルガス=リョサさんの半自伝的青春コメディ。

眩しげに手をかざす女性が印象的な装画はイラストレーターのimidさん、巻末の解説は読書家で知られる声優・シンガーソングライターの斉藤壮馬さんが担当。

帯にも解説から、斉藤壮馬さんの「この本には、まぎれもなく『僕』と『ぼく』の青春が刻まれている。」とのコメントが掲載されている。9月6日(水)に刊行予定。

南米文学の代表的な作家によるドタバタ喜劇が刊行

マリオ・バルガス=リョサさんは『都会と犬ども』『緑の家』『世界終末戦争』などで知られるペルーの小説家。

2010年にはノーベル文学賞を受賞しており、同じくノーベル文学賞受賞作家のガルシア=マルケスさんらと並んでラテンアメリカ文学、マジックリアリズムの代表的な作家として知られている。

河出文庫が今回刊行する『フリアとシナリオライター』は、マリオ・バルガス=リョサさんがコラージュやパロディを駆使してコミカルに描いた半自伝的スラップスティックコメディ(ドタバタ喜劇)。

2004年に国書刊行会から刊行されていたものの、長く絶版状態が続いていた。

翻訳はガルシア=マルケスさんの『予告された殺人の記録』、ホルヘ・ルイス・ボルヘスさんの『七つの夜』など、ラテンアメリカ文学の翻訳を担当してきた野谷文昭さんが担当している。

読書家で知られる声優・斉藤壮馬

斉藤壮馬さん/画像は公式サイトより

解説を担当した斉藤壮馬さんは読書家で知られる声優・シンガーソングライター。

読書エッセイや書評を連載、出版しており、河出書房新社とはこれまでにも斉藤壮馬さんの選書によるブックフェアや、小説の復刊企画などを実施。

2022年には斉藤壮馬さん初の短編小説『いさな』が、河出書房新社の雑誌『スピン/spin』に掲載されている。

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