バイクの魅力は、ひとりになれるところ
岩井勇気 『アメトーーク！』（テレビ朝日）で2010年に放送された「バイク芸人」を観ていたら、ケンコバ（ケンドーコバヤシ）さんが「なぜ乗らないの？」っておっしゃってたんですよ。
そのときに「たしかに、僕はバイクに乗りたいと思っているのに、なんで乗らないんだろう？」って、自分に言われた気がして。それで免許を取りに行きました。
──つまり、それ以前からバイク自体には興味があったと。
岩井勇気 そうですね。もともと車の免許も持っていなくて、いつも電車移動で、自由に移動できる手段がなかったんですよ。読んでいたヤンキー漫画がきっかけで、バイクに興味を持つようになりました。
岩井勇気 漫画『疾風伝説 特攻の拓』に出てきて憧れていたんです。でも1970年前後のバイクなんで、ほとんど出回っていなくて。
ずっと探していたら、ある日「マッハIIIの初期型が売りに出た」って話を聞きつけたんです。それで実際に見に行ったら、想像以上にかっこ良くて。見た目だけじゃなくて、エンジン音がチェーンソーみたいなのに惚れて買っちゃいました。
岩井勇気 結局、ひとりになれるところですかね。ひとりが好きなわけじゃないんですけど、家にいたらテレビやスマホを見るじゃないですか。
でもバイクに乗ったらそれができないから、バイクと向き合うしかない。余計な情報が入ってこないし、何かを考えるいいきっかけになるようなところがあります。
『M-1』を終えたハライチは技術を意識しない
岩井勇気 どんなって言われると難しいですよね。「こういうものをつくらなきゃいけない」っていうのが取っ払われた状態なので、だからもうなんでもいいと思っています。
「こんなの漫才じゃない」って言われても、知らねーよって。僕らもう大会に出るわけじゃないですし。
──ラジオでは「違うパターンの漫才をつくり続ける」ともおっしゃっていました。
岩井勇気 もともと新しい型とかシステムの漫才をつくり続けているんです。それを競技に向けて考えなくて良くなっただけなので、どんどん違うパターンの漫才をつくり続けようと思います。
それがどんなものかと言われると、感覚で捉えてるものなので言語化は難しいんですけど。
岩井勇気 技術の高いものですよね。もちろんそれだけじゃないですけど、評価の基準があるとしたら少なくとも入ってくるじゃないですか。
ある程度漫才をやってきて技術面が上がってくると、「これをこうすればウケる」みたいなパターンがつくられてきますよね。
でも僕は技術にもともと興味がないですし、僕らはもう競技の場にいないんで。『M-1』が終わって今後は、技術を意識しないネタづくりをしていきたいと思ってるんです。
【画像】ドラマ『夜、駆ける。あの一杯まで。』メイキングカット
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作品情報
「夜、駆ける。あの一杯まで。」
- 放送
- 2022年3月15日(火) 26時05分～26時35分
- 出演者
- 岩井勇気（ハライチ）
- 出演バイク
- CD125(ホンダ)
- GB350(ホンダ)
- Z900RS(カワサキ)
- NinjaH2SXSE(カワサキ)
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