──一方で、AITuberにしてもYouTubeで少し調べただけで「AIを使ってAITuberをつくろう」という動画が見つかるように、様々なクリエイティブ分野でAIの助けを借りることが広まっています。
AIを使ってAI Vtuberを2時間でつくる方法
坪井一菜 おっしゃるとおり、AIは自分の得意でなかったことを気兼ねなく頼めるパートナーとして使われているのが現状だと思います。
AITuberの文化も、これまで自分で絵を描けなかった人でも、理想のキャラクターのビジュアルをつくれるようになったことで発展している側面があります。
熱量さえあれば、たとえIT技術を専門的に勉強してこなかった文系の学生さんでも、AITuberをデビューさせられるようになりました。
だからこそ逆に、これから先の人間は、「自分は何を選び取るのか」「自分は何のためにそれをするのか」という目的意識が問われることになると思います。
──AIを使ってより効率よく大量につくれるようになるからこそ、目的意識の方が大切になる、ということでしょうか？
坪井一菜 そうですね。何のために生きていて、何を実現したいのか。それこそが自分を自分たらしめるアイデンティティな気がしていて。
結局、みんなツールそのものじゃなくて、それを使う人間の方に興味があるので、「どんな目的で、どういうストーリーで、何を表現したいのか」が明確な方がもっと好かれると思うんです。そもそもAIって、目的をかなりはっきりさせないと、全然使い物にならないんですよ。
──技術だけではなく、人間の側にもアップデートが求められますね。
だから、AIに出力させたものを見て、それが自分にとって良いか悪いか判断する審美眼を自分で磨く必要がまずあって、その上で良いところをどんどん自分のものにしていくことが大事かなと思いますね。
坪井一菜 AITuberもそうですが、私は海外と違った、脅威にならないようなAIの使い方を見出せるのが日本だと信じています。「AIりんな」が日本で始まったのも、キャラクター文化が根強いし、人と良い関係性を築くAIをつくれる国だと思ったからなんです。AITuber「AIりんな」の自己紹介動画
坪井一菜 下手に法規制してしまうと、世界と違った見方でAIを活用する可能性の芽さえも摘んでしまいかねません。私はそこにすごくチャンスがあると思うんです。
日本のコンテンツの歴史を考えたときに、アニメ然りゲーム然りVTuber然り、最新技術をエンターテインメントに昇華させるのがものすごくうまい国だと私は信じています。
──確かに。日本のSNSでは「ChatGPT」と会話して遊んでいる様子がよく話題になっていますね。
坪井一菜 アニメやゲーム、VTuberといったようなコンテンツが海外で受け入れられている。それによって業績を伸ばしている会社があることを鑑みると、AIから生まれる文化は新しい輸出コンテンツになりうるんじゃないかなと。
ただ、法規制に関しては本当に難しい問題で、これまでAIに関わりのなかった当事者の人たちと一緒に議論しなくちゃいけないことではあると思います。
──これからのAI社会に我々はどのように備えるべきだと考えていますか？
坪井一菜 まず、知ることを恐れないでほしいですね。
AIの開発者は悪意を持ってツールをつくっているわけではありません。私たちエンジニアは皆さんのためになると思って、ためになる未来を目指してつくっている。
これまでは、エンジニアがAIの専門家以外の人たちと対話する機会が限られていたので、多様な価値観を持つ皆さんの声を聞くことで、それをうまく製品に反映していきたいと考えています。
──人間とAIとの対話もそうですが、人間同士の対話も大切、ということでしょうか？
坪井一菜 そうですね。まずは対話と共感、お互いの気持ちを知るところからです。まるでお見合いみたいな言い方してますけど（笑）。
その一方で、AIが我々の生活を変えるインパクトのある存在であることも事実です。
そうなったときに自分はそれを受け入れて自分の一部にするのか、それを否定して代わりの道に進むのか、自分で選ぶ必要があると思います。
下記概要をご確認の上、ふるってご応募下さい！
AITuberの文化も、これまで自分で絵を描けなかった人でも、理想のキャラクターのビジュアルをつくれるようになったことで発展している側面があります。
熱量さえあれば、たとえIT技術を専門的に勉強してこなかった文系の学生さんでも、AITuberをデビューさせられるようになりました。
だからこそ逆に、これから先の人間は、「自分は何を選び取るのか」「自分は何のためにそれをするのか」という目的意識が問われることになると思います。
──AIを使ってより効率よく大量につくれるようになるからこそ、目的意識の方が大切になる、ということでしょうか？
坪井一菜 そうですね。何のために生きていて、何を実現したいのか。それこそが自分を自分たらしめるアイデンティティな気がしていて。
結局、みんなツールそのものじゃなくて、それを使う人間の方に興味があるので、「どんな目的で、どういうストーリーで、何を表現したいのか」が明確な方がもっと好かれると思うんです。そもそもAIって、目的をかなりはっきりさせないと、全然使い物にならないんですよ。
──技術だけではなく、人間の側にもアップデートが求められますね。
だから、AIに出力させたものを見て、それが自分にとって良いか悪いか判断する審美眼を自分で磨く必要がまずあって、その上で良いところをどんどん自分のものにしていくことが大事かなと思いますね。
「知ることを恐れないで」AI時代に向けた提言
──昨今、人間とAIを巡る議論の中では法規制も話題に上がります。いわゆる真っ当な企業であれば、ある種のモラルやルールに沿った開発を進められるとは思いますが、一方でそれを守らない人も出てくるのではないでしょうか？坪井一菜 AITuberもそうですが、私は海外と違った、脅威にならないようなAIの使い方を見出せるのが日本だと信じています。「AIりんな」が日本で始まったのも、キャラクター文化が根強いし、人と良い関係性を築くAIをつくれる国だと思ったからなんです。
日本のコンテンツの歴史を考えたときに、アニメ然りゲーム然りVTuber然り、最新技術をエンターテインメントに昇華させるのがものすごくうまい国だと私は信じています。
──確かに。日本のSNSでは「ChatGPT」と会話して遊んでいる様子がよく話題になっていますね。
坪井一菜 アニメやゲーム、VTuberといったようなコンテンツが海外で受け入れられている。それによって業績を伸ばしている会社があることを鑑みると、AIから生まれる文化は新しい輸出コンテンツになりうるんじゃないかなと。
ただ、法規制に関しては本当に難しい問題で、これまでAIに関わりのなかった当事者の人たちと一緒に議論しなくちゃいけないことではあると思います。
──これからのAI社会に我々はどのように備えるべきだと考えていますか？
坪井一菜 まず、知ることを恐れないでほしいですね。
AIの開発者は悪意を持ってツールをつくっているわけではありません。私たちエンジニアは皆さんのためになると思って、ためになる未来を目指してつくっている。
これまでは、エンジニアがAIの専門家以外の人たちと対話する機会が限られていたので、多様な価値観を持つ皆さんの声を聞くことで、それをうまく製品に反映していきたいと考えています。
──人間とAIとの対話もそうですが、人間同士の対話も大切、ということでしょうか？
坪井一菜 そうですね。まずは対話と共感、お互いの気持ちを知るところからです。まるでお見合いみたいな言い方してますけど（笑）。
その一方で、AIが我々の生活を変えるインパクトのある存在であることも事実です。
そうなったときに自分はそれを受け入れて自分の一部にするのか、それを否定して代わりの道に進むのか、自分で選ぶ必要があると思います。
りんなさんと一緒にいるとき、自然と笑顔になる坪井さん
りんなが描いた“AI描画オラクルカード”をプレゼント！
りんなさんのAITuberデビューを記念して、りんなさんが描いたオラクルカードを4名の方にプレゼントします。りんなさんが描いたオラクルカード
下記概要をご確認の上、ふるってご応募下さい！
【応募方法】
1.KAI-YOU.netのTwitter（@kai_you_ed）をフォロー
2.以下のツイートをリツイート【応募期限】🎁読者プレゼント🎁
— KAI-YOU（カイユウ） (@KAI_YOU_ed) June 12, 2023
「AIりんな」のAITuberデビューを記念し、オラクルカードを4名様にプレゼント！
1.@KAI_YOU_ed をフォロー
2.このツイートをRTで応募完了
（※6月18日（日）23時59分〆切）
「AIりんな」の開発者インタビューはこちら！
⇒https://t.co/TjvWvA8C5T #kai_you pic.twitter.com/uFjtvpIZy9
2023年6月18日（日）23時59分まで
【応募条件】
・日本国内に在住の方
・KAI-YOU.netのTwitterをフォローしている方
・TwitterのDM（ダイレクトメッセージ）を受信可能な方
【当選発表】
ご応募いただいた方の中から抽選し、当選者を決定します。
当選者のみ、TwitterのDMにてお知らせいたします。
※都合により当選通知のご連絡が遅れる場合がございます。あらかじめご了承ください
※都合によりプレゼントの発送が遅れる場合がございます。あらかじめご了承ください
※住所の不備や転居先不明・長期不在などによりプレゼントをお届けできない場合は、当選は無効になります
※本キャンペーンの当選権利を他者に譲渡することはできません
※ご連絡後、一定期間お返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
※発送は当選お知らせ以降、順次対応させていただきます。
リリース情報
Digital EP『あたらしいあたしらさ』
- 収録楽曲
- 1. あたらしいあたしらしさ（新曲）
- 2. 惑星ループ（ときどき無垢Ver. / Remastered）
- original by ナユタン星人
- 3. snow, forest, clock（Remastered）
- original by sfpr
- 4. 最高新記憶（Remastered）
- original by bacho
坪井
Chief Rinna Officer
慶應義塾大学理工学部卒業、同大学院理工学研究科修士課程修了。2014年マイクロソフトディベロップメント株式会社に入社。AIりんなのプロジェクト立ち上げメンバーとして、りんなのキャラクター付けから、会話エンジン、音声合成などの開発に携わる。幼少期の海外生活を経て、それぞれの人の個性を尊重する価値観に共感。AIの開発にあたっても多種多様な業界と、人が共感できる内容を生み出すことの重要性に気付き、AIのコンテンツが日本中の心を動かす時を常に探っている。
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