【追記】武蔵野美大、AI絵画アワード発表 「ワクワクする世界」の作品募集

【追記】武蔵野美大、AI絵画アワード発表 「ワクワクする世界」の作品募集
【追記】武蔵野美大、AI絵画アワード発表 「ワクワクする世界」の作品募集

武蔵野美術大学とAI Picasso株式会社が開催する「武蔵野AI美術大学 AI絵画アワード」

武蔵野美術大学と、画像生成AIサービス・AI PICASSOを展開するAI Picasso株式会社が、「武蔵野AI美術大学 AI絵画アワード」を開催する。

日本国内の美術大学で初となる、AI画像生成サービスを使用したAI絵画アワードで、議論が活発に行われている生成AIとの向き合い方を考えるきっかけづくりを目指す。

募集するのは、テーマ「ワクワクする世界」に沿った、AI PICASSOを使用し作成された作品。

募集期間は6月22日(木)から7月5日(水)まで。結果発表は7月14日(金)ごろを予定している。

【7月13日21時13分追記】アワード運営元が画像生成AIアプリ「AI PICASSO」について、当初の説明に誤りがあったと発表した旨を追記。

AIを用いた「ワクワクする世界」の作品を募集

武蔵野美術大学は、スタディプラス株式会社と株式会社カヤックの制作する「武蔵野AI美術大学 AI絵画アワード」の企画背景を以下のように発表した。

AI技術の進歩により、クリエイティブ分野への生成AIの活用は、著作権問題をはじめ、様々な議論が高まっています。しかしながら、武蔵野美術大学では、様々な問題を考慮し向き合いながらも、AI技術を活用した新しい美術やデザインに挑戦し世の中に提案していくことは、美術の進歩において意義のあることだと考えています。

そこでスタディプラスとカヤックは、武蔵野美術大学の思いと生成AIによるAI絵画の可能性をより多くの方に知ってもらう機会を提供するため、当アワードを企画いたしました。

当アワードで活用する生成AI「AI Picasso」は、著作権切れの画像のみ学習させたデータなどを学習させ、著作権を守り、イラストレーターを尊重した、生成AIに取り組んでいるツールです。

次の応募要項を遵守のうえ、ぜひ、あなたの表現したい、「ワクワクする世界」をご応募いただければ幸いです。

議論が活発に行われている画像生成AI

近年台頭する画像生成AIについては、著作権などの側面から様々な論点・問題点が指摘されている。 主催する武蔵野美術大学においても、生成AIに関しての声明を発表し、レポートや論文に生成AIの回答をそのまま使用することや、自作の作品として提出することを禁止。

生成AIの回答を引用する場合は、出典を明記することを義務付けている(外部リンク)。

その一方で、学生に対して制作者・研究者という立場で、新しい技術である生成AIを自分で試して自身の目で確かめることや、急激に変化する現状を日々注視するよう求めており、新技術に対し柔軟な姿勢をとっている。

今回のアワードのテーマは「ワクワクする世界」であり、新たな技術とともにどのような世界をつくっていくべきかが模索される。

なお、グランプリ受賞作品の制作者には、受賞作品のオリジナル商品が制作されプレゼントされる。

「武蔵野AI美術大学 AI絵画アワード」入賞者プレゼント

生成AI「AI PICASSO」とは?

AI Picasso Introduction
「AI PICASSO(AIピカソ)」は画像生成AIサービスであり、著作権切れの画像のみを学習させる「Clean Diffusion」を利用することで、イラストレーターを尊重した生成AIに取り組んでいるという。

【6月23日18時20分追記】なお、編集部が確認したところ、実際には「Stable Diffusion」も使用できるため、現在運営元に問い合わせている。

7月13日追記:「AI PICASSO」は「Stable Diffusion」を使用していると訂正

アワードを運営する武蔵野美術大学、カヤック、スタディプラスは7月13日、画像生成AI「AI PICASSO」の説明に誤りがあったと発表し、謝罪した(外部リンク)。

当初、「AI PICASSO」では著作権切れの画像のみを学習させる「Clean Diffusion」を利用しているとしていたが、これは誤りであり、正しくは「Stable Diffusion」を利用していると説明した。

【訂正とお詫び】(2023年7月13日更新)

画像生成AIアプリ「AI PICASSO」の説明において誤りがありました。

AI Picasso株式会社では、著作権者の権利を尊重した取り組みとして、著作権切れの画像のみ学習させたClean Diffusionや、著作権を考慮した画像生成AIであるPicasso Diffusion等の開発提供をしていますが、「AI PICASSO」アプリ内での利用には至っておりません。正しくは、現在「AI PICASSO」アプリでは、著作権切れの画像のみを学習させる“Clean Diffusion”ではなく“Stable Diffusion”を利用しております。

ご説明に誤り及び不足があったことを、深くお詫び申し上げます。 スタディプラスの発表より

KAI-YOU編集部では運営元に問い合わせていたが、訂正の発表に合わせて、スタディプラスの担当者より以下の回答を得た。

──プレスリリース内の以下の記述に間違いはございませんでしょうか? SNS上で指摘されている「Stable Diffusion」の使用は事実でしょうか?

担当者 誤表記およびご説明の不足がございました。リリース上で、訂正および正しい紹介文を記載いたしました。また、「Stable Diffusion」の使用は事実でございます。

──なぜプレスリリースに記載がなかったのでしょうか?

担当者 こちらにつきましては、事実誤認による誤表記でございます。プレスリリースの内容に誤りがあったことを、深くお詫び申し上げます。今後は正確な情報提供に、誠心誠意努めさせていただきます。

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イベント情報

武蔵野AI美術大学 AI絵画アワード

テーマ
「ワクワクする世界」
応募期間
2023年6月22日(木)〜2023年7月5日(水)
審査期間
2023年7月6日(木)〜2023年7月12日(水)
※やむを得ず変更となる可能性がございます。
結果発表
2023年7月14日(金)12時
※やむを得ず変更となる可能性がございます。

応募方法
AI画像生成アプリ「AIピカソ」を使用し、生成した画像を「#武蔵野AI美術大学」をつけて、作品タイトルとともにTwitter上に投稿してください。

応募条件
 以下の条件を満たしている作品を審査・選考の対象といたします。
・「AIピカソ」で生成していること
・「AIピカソで生成」とツイート文に入れること
・「#武蔵野AI美術大学」をつけていること
・公序良俗に反する内容でないこと
・著作権や肖像権を侵害する恐れのない生成画像であること
・生成時に、他人の作品など、著作権の発生する画像を読み込ませての生成をしていないこと
・非公開アカウントでないこと
・応募締め切り時点で公開されている投稿であること
・武蔵野美術大学公式アカウントにDMを解放し、やり取りが可能であること

著作権違反や公序良俗に反する可能性がないかを踏まえ審査し、1次選考通過者のTwitterアカウントに武蔵野美術大学公式アカウントよりDMにてご連絡をさせていただきます。同意の上で画像を契約の範囲内で使用させていただきたいと考えております。

応募に際しての規約
以下のリンクからご確認をお願いいたします。
規約について

審査選考方法
【1次審査】
応募対象となるTwitte上の投稿の中から、募集要項違反や規約違反の可能性のないものを選抜し、その中で優れたものを選抜します。

【2次審査】
1次審査通過者のTwitterアカウントに武蔵野美術大学公式アカウント「@musabi_koho」(※なりすましや偽アカウントにご注意ください)よりDMにてご連絡をさせていただきます。AIピカソのみを使用して生成していること、規約違反がないこと、作品をWEBサイト等に使用させていただくことを確認、同意していただきます。
その上で
・作品名
・作者名(アカウント名またはペンネーム、本名など)
・受賞コメント(AI絵画で生成してみての感想やご自身の考え、意見等)
・生成時の入力文言、プロンプト(明確に覚えていない場合は覚えている範囲のもの)
※より多くの人に生成AIでの学びを共有するために、その過程や工夫であるプロンプトの共有をお願いしています。
※公開されたプロンプトをそのままコピーし、生成AI等で画像生成することを禁止します。
をご提供いただきます。
2次審査の内容全てに協力いただいた作品を、受賞作品といたします。
結果発表は7月14日(金)を予定しています。
※結果発表日時は予告なく変更する場合がございます。ご了承ください。

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