VRアイドル「えのぐ」運営の岩本町芸能社が倒産 2024年3月で廃業へ

アイドルグループ「えのぐ」メンバーによる、岩本町芸能社の廃業・倒産について説明する配信

VRアイドルグループ・えのぐを運営する岩本町芸能社が11月6日、2024年3月をもって廃業・倒産すると発表した。

えのぐと、同グループに所属する鈴木あんずさん、白藤環さん、日向奈央さんの今後については、2023年11月6日(月)20時から、グループの公式YouTubeチャンネルで行われる配信で説明予定。

なお、同配信の概要欄には「大きな変化と困難はありますが、私たちは活動を継続し、夢と目標を追い続けます」と、3人の活動継続が明言されている。

【続報】VRアイドル「えのぐ」新会社設立、独立へ

2017年のコミケで、岩本町芸能社が巻き起こした珍事

岩本町芸能社は、2017年に設立されたVRタレントのマネジメント・企画・運営を行う芸能事務所。

同社が話題を集めたのは、2017年の「コミックマーケット92」で行われた、「公式Twitter(当時)のフォロワー数が1万人を突破したらアイドル研究生たちがデビューできる」というチャレンジだった。

岩本町芸能社ロゴ

コミケ会場では、日本版がリリースされたばかりだったVRプラットフォーム・clusterを用い、「タレントとVR空間で会話できる」というブースを展開。

当時としては斬新な試みだったこともあり、一定の評価は得たものの、事前告知の不足などから、チャレンジはあえなく失敗。

その最中、深夜に公式アカウントの中の人がTwitter上でマネージャーの個人アカウントに説明を求めるという珍事が起き、話題を呼んだ。

アイドルグループ・えのぐの結成などを経て活動を拡大

その後、岩本町芸能社は期間を設定し直して再度チャレンジを実施。無事フォロワー数1万人を達成したことで再スタートを切った。

以降、グループ・えのぐの結成をはじめ、谷田透佳さん・立花鈴さんによるユニット・Marprilのデビューなど、活動の規模を広げていっていた。

廃業について「えのぐ」メンバーから何が語られる?

岩本町芸能社は、廃業の理由について「諸般の事情」だと説明している。

また、鈴木あんずさんは公式Xに、「本日までに3人で話し合った内容と結論を、私たちの言葉で皆さまにお伝えいたしますので、ぜひ、聞いてください」と、えのぐ3人連名での声明を投稿している。 にじさんじホロライブといった、現在のVTuberシーンを牽引するグループが活動を開始する前、2017年から活動を続けてきた岩本町芸能社。

同社の廃業について、メンバーの口から何が語られるのかは、VTuber史においても重要な記録となるだろう。

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