「フルトラ」商標登録で物議のShiftall社 「いかなる権利主張も行わない」と宣言

「フルトラ」商標登録で物議のShiftall社 「いかなる権利主張も行わない」と宣言
「フルトラ」商標登録で物議のShiftall社 「いかなる権利主張も行わない」と宣言

UnsplashMinh Phamが撮影した写真

VR機器等を開発・販売するShiftall社が、商標を持つ「フルトラ」の権利についての声明をXと公式サイトで公開。

第三者が「フルトラ」の語を使用することについて、「如何なる権利主張も行わないことをここに宣言いたします」と発表した。

また、「本商標の保持ならびに使用方法の是非について非常に沢山のご意見を頂戴いたしました」「権利放棄すべきとのご提案も頂きました」とした上で、商標権は放棄しない意向を示した。

その理由を、以下のように説明している。

弊社が当該商標に係る権利を放棄すると、第三者による本商標と近似した(類似しているが異なる)商標の取得が可能となってしまい、係る商標を保有する方のご意向によっては、「フルトラ」という言葉の利用について制限がかかる可能性がございます。また、権利放棄した当該商標を第三者に再取得され、皆さまが自由に利用できなくなる可能性もわずかではございますが、存在します。Shiftall社の公式サイトから

広く使用されている「フルトラ」を巡る商標権の是非

9月14日に、メタバース事業を展開するアオミネクスト社が、Shiftall社に対して「フルトラ」の商標登録無効審判を請求したと発表したことから話題が広まってる本件。

アオミネクスト社はこの請求の理由を、同社の関係先にShiftall社から「フルトラ」の使用を中止、または過去に遡って「フルトラ」の表示を削除するよう求める連絡があったからだと説明している。 そしてアオミネクスト社の発表を呼び水として、一般的にも広く使用されている「フルトラ」を商標登録し、権利を主張するShiftall社の姿勢が議論の的になっていた。

「フルトラ」は「フルボディトラッキング」の略称で、VR機器を使用する際に、全身の動きをアバターへ反映する技術を指す。

なお、ことの発端は、そもそもShiftall社が、アオミネクスト社に対して、同社の関係先にShiftall社から「フルトラ」の使用を中止、または過去に遡って「フルトラ」の表示を削除するよう求める連絡があったため、前述の対応を行ったと説明している。

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