実写版『カウボーイビバップ』撮影終了 演者の怪我やコロナなど紆余曲折を経て

POPなポイントを3行で

  • 実写版『カウボーイビバップ』撮影終了
  • 世界観と上質な音楽が売りのハードボイルドSF
  • 怪我やコロナ禍により波乱万丈だった実写化
SFハードボイルドアニメの金字塔として、世界で高い人気を誇る『カウボーイビバップ』。

その実写ドラマの第1シーズンの制作が終了したことが、ヒロインであるフェイ役のDaniella PinedaさんのInstagramの投稿で明らかとなった。

資金難、怪我、コロナ禍…波乱万象な実写版

『カウボーイビバップ』の実写化には紆余曲折があった。

2009年に一度、俳優のキアヌ・リーブスさん主演での実写映画化プロジェクトが進行中であることが発表されたものの、その後資金難から製作中止の危機に瀕しているとされていた。

しかし、2013年には、海外のYouTubeチャンネル「Red Carpet News TV」のインタビューに対して、渡辺信一郎さんが、同作の実写化プロジェクト自体は進行中であると発言。
Shinichiro Watanabe Interview - Cowboy Bebop, Kids On The Slope & New Series
2017年、ついにアニメを手がけたサンライズと米国のTV制作会社・Tomorrow Studios、米国クリエイターチーム・Midnight Radioが共同制作することが発表。

2018年には、Netflixにて全10話で世界に配信されることが発表された。

メインキャストに抜擢されたのは John Choさん(スパイク・スピーゲル役)、Mustafa Shakirさん(ジェット役)、Daniella Pinedaさん(フェイ役)、Alex Hassellさん(ビシャス役)の4名。

ニュージーランドにて撮影が開始されるも、いくつかのエピソードを撮影し終えたところでChoさんが膝を負傷、手術が必要になってしまい、2019年10月に撮影が一時中断となる。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響で延期となっていたが、2020年9月下旬に撮影が再開。今回遂に制作の終了が発表された。

最初のプロジェクト発表から約10年をかけて完成された作品は、どのようなものに仕上がっているのだろうか。

ハードボイルドSFの代名詞『カウボーイビバップ』

『カウボーイビバップ』/画像はサンライズ公式サイトより

『カウボーイビバップ』は、『サムライチャンプルー』や『マクロスプラス』で知られる渡辺信一郎さんが監督をつとめ、アニメスタジオ・サンライズが制作したアニメ作品。

1998年から1999年にかけて放送された、太陽系を股にかける賞金稼ぎたちの活躍を描いたスペース・ウエスタン(西部劇)だ。

当時主流だった「SFアニメでおもちゃを売る」という風潮に逆らい、独特の世界観と菅野よう子さんが手掛けた上質な音楽を売りにした意欲作としても知られ、世界中で愛されている。

特に、菅野よう子さん率いるSEATBELTSによる主題歌「Tank!」は、誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。
TANK! Session Starducks 伴奏動画 by SEATBELTS produced by Yoko Kanno
2001年に劇場版アニメ『カウボーイビバップ 天国の扉』が制作されたほか、様々なメディアミックスを展開。とくに欧米では、TV放送や配信、パッケージ販売など、いまなお人気を集めている。

©️サンライズ
※記事初出時、一部表記に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。

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