米アニメ配信クランチロールをソニーが買収 アニメの世界展開を強化か

米アニメ配信クランチロールをソニーが買収 アニメの世界展開を強化か
米アニメ配信クランチロールをソニーが買収 アニメの世界展開を強化か

クランチロール/画像は公式サイトのキャプチャ―

POPなポイントを3行で

  • 米ソニー・ピクチャーズが「クランチロール」を買収
  • 米大手アニメ配信サービスで、買収額は約1200億円
  • 『進撃の巨人』などのライセンスを所有するファニメーションと合併
ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(以下、ソニー・ピクチャーズ)は、アニメ配信サービスを手がけるクランチロールを、親会社のAT&Tから約1200憶円で買収したことを発表した。

ソニー・ピクチャーズはソニーの子会社にあたり、『ドラゴンボールZ』『カウボーイビバップ』『ONE PIECE』『僕のヒーローアカデミア』『進撃の巨人』といった人気コンテンツのライセンスを所有するファニメーションを配下に有している。

今回の買収でクランチロールは、このファニメーションに売却・合併される形となった。

日本アニメの世界配信最大手・クランチロール

クランチロールは、世界中にネットワークを築くアニメ配信サービスの大手。

200を超える国と地域で9千万人の登録ユーザーを抱え、300万人がサブスクリプションサービスを利用している。

元は違法アップロード動画の投稿サイトだったが、2008年にテレビ東京と提携し『NARUTO』を正式配信。これを契機に違法投稿動画を一掃し、クリーンな方向に転換した。
Naruto and Sasuke vs Momoshiki | Boruto: Naruto Next Generations
以来、提携先を増やし、アニメ配信最大手のサービスへと成長。

その後、2018年に米総合メディア企業・ワーナーメディアの完全傘下となっていた。

さらなる日本アニメの世界展開を見据えて

なお、ファニメーションはソニー・ピクチャーズとアニプレックスの合弁会社。

アニプレックスはいま絶好調のアニメ『鬼滅の刃』や『Fate/Grand Order』を制作し、Netflixなどの外部配信サービスへ提供している。

そのため今回の買収・合併は、さらなる世界でのアニメ配信を強化する一環だと予想される。

関連して、KAI-YOU Premiumではクランチロールのオフィスや「アニメエキスポ2019」への取材を通して、世界での日本アニメの受容のされ方を追うレポートを公開しているので、そちらもぜひ読んでいただきたい。

世界でも受容されるアニメ

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