冲方丁『ばいばい、アース』アニメ化 「最も情熱と体力がみなぎっていた頃の作品」

冲方丁『ばいばい、アース』アニメ化 「最も情熱と体力がみなぎっていた頃の作品」
冲方丁『ばいばい、アース』アニメ化 「最も情熱と体力がみなぎっていた頃の作品」

© 冲方丁『ばいばい、アースI 理由の少女』(角川文庫 刊)

国内外のエンタメを配信するWOWOWが、ソニー・ピクチャーズとアメリカの配信大手・クランチロールと共同で、アニメ制作プロジェクトをスタートすることを発表した。

3社共同制作の第1弾として選ばれたのは、作家・冲方丁さんのデビュー直後のアクションファンタジー作品『ばいばい、アース』。壮大なファンタジー世界の中で描かれる物語をどうアニメ化するのか注目される。

冲方丁、最初期の傑作『ばいばい、アース』

今回アニメ化される『ばいばい、アース』は、2000年に刊行されたファンタジー小説『ばいばい、アースI 理由の少女』を原作にした作品。

原作はのちに文庫版が刊行され、2020年にはコミカライズが『ヤングキングアワーズ』で連載開始。2022年7月に完結した。

原作『ばいばい、アースI 理由の少女』のあらすじ
地には花、空に聖星(アース)、人々は猫や蛙、鼠などさまざまな動物のかたちを纏(まと)う。この世界に、ラブラック=ベルはたったひとり、異形のものとして生まれた。牙も毛皮もない"のっぺらぼう"の彼女は、自分と同じ存在を探す旅に出る。放浪者の資格を購(あがな)うため、剣士となって<都市>と<外>との戦いに臨むベル。そこで彼女を待っていたのは――。異能の世界構築者冲方丁、最初期の傑作。

『マルドゥック・スクランブル』や『天地明察』を手がけた冲方丁

冲方丁さんは、代表作に日本SF大賞受賞作を含むSF小説シリーズ「マルドゥック・スクランブル」、天文暦学者の生涯を描いた時代小説で岡田准一さん主演で映画化された『天地明察』などがある。

SFや時代小説といった壮大な世界観を描く一方で、集団自殺を目的に集まった若者を描いた長編ミステリー『十二人の死にたい子どもたち』なども刊行。

本作も映画化されており、キャストに橋本環奈さんや北村匠海さん、新田真剣佑さんなど若手俳優が起用されたことでも話題を呼んだ。
映画『十二人の死にたい子どもたち』予告
こうした幅広いジャンルを執筆する冲方丁さんは、脚本家としての一面も持ち合わせている。

自身が原作を手がけ、WOWOWでアニメ化された『シュヴァリエ』の脚本に携わっていたほか、アニメ『蒼穹のファフナー』や『PSYCHO-PASS サイコパス 3』ではシリーズ構成をつとめており、多方面で活躍している。

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