ページには「現在漫画村はメンテナンス/もしくは負荷が高い状態です。現在担当者が直している途中なので時間を開けて再度アクセスください」と表示されたままだ。 奇しくも前日4月10日には、「深層Webからやってきた」と名乗るバーチャルYouTuberディープウェブ・アンダーグラウンドさんの「漫●村を燃やします」宣言が一部で注目を集めていたばかりだった。
漫画村閉鎖? 管理人逃亡? 急転直下へ
違法サイト「漫画村」は、2017年から今年にかけて利用者が急増し、メディアでも取り沙汰されて社会問題に(関連記事)。日本漫画家協会が利用をやめるように呼びかける異例の声明文を発表、また政府もアクセス遮断を行うブロッキングを検討していることが報道されていた。 一方で有料化に踏み切ることも宣言されていた「漫画村」だが、このタイミングでアクセスできない状態となった。
ブロッキングについては、十分に議論が尽くされていない現状に批判も相次いでいたものの、少なくとも報道を追う限りにおいてその導入は秒読みという状況に見えていた。
こうした状況下で「漫画村」がアクセスできない状態となったことを受けて、あくまで憶測だが、Twitter上では「管理人逃亡」説もささやかれている。
深層Webからの刺客? 漫画村閉鎖の前日に「燃やします」宣言
もう一つ、ネット上の一部で注目を集めた動きがある。それが、ディープウェブ・アンダーグラウンドさんというバーチャルYouTuberの声明だった。バーチャルYouTuberは、3Dや二次元イラストのキャラクターをアバターのように用いて動画制作や生配信を行う人たちの総称で、2017年末頃から爆発的なブームを巻き起こしている。VTuberディープウェブアンダーグラウンドちゃんのデザインを担当させていただきました!#VTuberはじめました #バーチャルYouTuberhttps://t.co/fo3U38OOf1 pic.twitter.com/sxh6z6Adan
— 虎硬 (@anofelus) 2018年4月10日
すでに地上波のテレビ番組にも進出するなど、その勢いはかつて「初音ミク」に代表されるボーカロイド文化の飛躍を凌ぐ勢いだ。
新人バーチャルYouTuberのディープウェブ・アンダーグラウンドさんは、「漫画村」がアクセスできなくなる前日の晩に突如現れて自己紹介動画の中で「漫画村」の調査に乗り出す旨を宣言。
ディープウェブ・アンダーグラウンドさんは、通常の検索エンジンが収集できない情報が集まる「深層Web(ダークWeb)」からやってきたと説明されている。
漫画村にアクセスできない状態と彼女との因果関係については定かではないが、ブロッキングの対象とされている点や本格的に調査の手が伸びてきた点などを鑑みて、管理者が「漫画村」からの撤退を図ったとしてもおかしくない。
なぜなら、管理者には違法サイト運営のノウハウが溜まっているため、すぐにでも類似サービスを始めることができるからだ。事実、海賊版サイトは「漫画村」だけではなく、現在も数多く存在する。漫画村潰し成功ですわね
— DeepWebUnderground (@D_W_Underground) 2018年4月11日
果たして「漫画村」が本当にこのまま閉鎖となるのか、そして漫画村以外の類似サービスに政府や出版社が今後どう対応していくのか、動向を注視していきたい。
もちろん、「漫●村を燃やします」と宣言されているディープウェブ・アンダーグラウンドさんの次なる動画の内容も楽しみだ。
海賊版サイトについてわかっていること
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連載
2017年末から爆発的な人気と勢いで熱い視線を受けるバーチャルYouTuber。 VR技術を駆使した新たな文化の潮流は、コンテンツを制作するクリエイターと享受する視聴者に革命をもたらしている。 はたしてこれは一過性のブームなのか? ブームの源泉から最前線で活躍するVTuberにスポットを当て、どこよりも早く、深く紐解いてく。
12件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:1885)
サーバー落とすためにハッキングが必要だと思ってるやつがいるとかマ?
匿名ハッコウくん(ID:1877)
このタイミングが偶然だとしたら本当にラッキーだな このVtuberには是非チャンスをモノにして欲しい
匿名ハッコウくん(ID:1873)
ざまぁみろ。ほんとお前ら無料大好きだもんな。もっと生産的な時間の使い方ができるようになったんじゃないかな?