概要
しぐれういは幼少期から絵を描き、小学生の頃にはインターネットのお絵描き掲示板へ作品を投稿していた。
「しぐれうい」という名義を使いはじめたのは中学生の頃。当初は漢字で「時雨憂」と表記していたが、高校進学頃に現在のひらがな表記へ変更したという。
美術大学在学中、pixivに投稿していた作品を見た芳文社の編集者から声をかけられ、漫画家として商業デビュー。
卒業後はゲーム会社に勤務し、その後フリーのイラストレーターとして独立した。
ライトノベルの挿絵やゲーム、TCGなど幅広い仕事を手がける中、2018年にVTuber・大空スバルのキャラクターデザインを担当。
大空スバルとの交流から配信へゲスト出演するようになり、視聴者から本人自身のVTuber化を望む声も上がったことなどをきっかけに、自らキャラクターを制作して2019年5月にVTuberとして活動を開始した。
配信ではイラスト制作、雑談、ゲーム、企画などを展開。イラストレーター本人が、自分でキャラクターデザインを行い、自らVTuberとして演じるという独特の活動形態で人気を拡大した。
2022年には1stアルバム『まだ雨はやまない』を発表し、音楽活動も本格化。
2023年には「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」が世界的なヒットとなり、YouTubeチャンネル登録者数が急増。2024年9月には2ndアルバム『fiction』、同年10月にはパシフィコ横浜 国立大ホールで5周年ライブ「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」を開催した。
2026年には原宿で企画展「Uitopia」を開催し、5月30日にはKアリーナ横浜で過去最大規模となるバースデーライブ「SHIGURE UI Birthday Live “Wishing Umbrella”」を開催。
イラストレーター、VTuber、アーティストという複数の肩書を横断する個人クリエイターとして、活動領域を拡大している。
プロフィール
- 名前:しぐれうい
- 誕生日:5月30日
- 出身地:三重県
- 職業:イラストレーター、VTuber、アーティスト
- VTuber活動開始:2019年5月18日
- 設定年齢:16歳(仮)
- 主なキャラクターデザイン:大空スバル、千燈ゆうひ、雨衣
- 主なライトノベル挿絵:『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』『君は僕の後悔』など
- 主なアルバム:『まだ雨はやまない』『fiction』
- 主な楽曲:「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」「うい麦畑でつかまえて」「ハッピーヒプノシズム」「ういこうせん」「Wishing Umbrella」
- 主な作品集:『雨に恋う しぐれうい作品集』『雨を綴る しぐれうい作品集』
- ファンマーク:🌂
「本職はイラストレーター」を貫く
VTuberとして200万人を超えるYouTube登録者を持つようになった後も、しぐれういは自身を「本職はフリーのイラストレーター」と説明している。
自身のVTuberモデルだけでなく、大空スバルや千燈ゆうひといった他のVTuberのキャラクターデザインを担当。
『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』などライトノベルの挿絵、ゲーム、TCG、企業案件など幅広いイラストレーションを手がけている。
2021年のKAI-YOU Premiumのインタビューでは、幼い頃から絵を描き、インターネット上で作品を発表してきたことや、「女子高生」というモチーフへの強い関心などを語っている。
しぐれういのイラストは、柔らかな色彩、繊細な光、少女の表情や仕草などを特徴とする。
一方、VTuber活動では本人のトークやユーモア、リスナーとの掛け合いが前面に出る。
「イラストレーターとして見せる作品」と「VTuberとして見せる本人」という異なる表現を使い分けながら、両者が互いの活動へ影響する関係をつくっている。
2024年8月には作品集『雨を綴る しぐれうい作品集』を刊行。
同年には六本木ヒルズで個展「雨を手繰る」を開催し、オリジナル作品、版権作品、VTuber「しぐれうい」のイラストなどを展示した。
VTuber活動によってイラストレーターとしての仕事が背景へ退くのではなく、むしろ本人の作品そのものを展示・出版する規模も拡大している。
「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」が世界的にヒット
しぐれういの知名度をVTuberコミュニティの外側まで大きく拡大したのが、「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」である。
楽曲は2022年5月に発売された1stアルバム『まだ雨はやまない』に収録。
作詞をまろん、作編曲をD.wattが担当した。
歌唱するのは、配信上のネタから生まれた「9歳のしぐれうい」。
幼い少女のような声で、自身へ近づくロリコンを激しく罵倒するという極端な設定の電波ソングである。
アルバム発売当初は一部ファンを中心に知られる楽曲だったが、2023年9月にMVを公開すると状況が一変した。
ががめが手がけたアニメーションMVの特徴的なダンスがTikTokなどのショート動画で模倣され、国内外で大量の「踊ってみた」動画が投稿された。
公開から短期間でYouTube1000万再生を突破。2024年6月にはMVが1億回再生へ到達し、ユニバーサルミュージックによれば、VTuberのオリジナル楽曲として史上初の記録となった。
楽曲のヒットと並行してしぐれうい本人のYouTube登録者も急増し、2023年9月に100万人、2024年10月には200万人を突破した。
日本語の歌詞や配信上の内輪ネタを出発点としながら、アニメーション、振付、音楽によって言語圏を越えて拡散した「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」は、2020年代のVTuber音楽を代表するバイラルヒットの一つとなった。
「自分自身」を作品にするクリエイター
しぐれういの活動では、イラスト、VTuber、音楽、ライブ、展覧会がそれぞれ独立した仕事というより、「しぐれうい」という一つの創作物を異なる形式で表現する関係にある。
VTuberの外見は本人がデザインし、CDのジャケットも自ら描く。
ライブでは衣装やビジュアル、演出にも関与し、個展では仕事で制作したイラストとVTuberとしての自画像が同じ空間に展示される。
2026年5月から6月には、原宿のギャラリー・6142で企画展「Uitopia」を開催。
「しぐれういのコンピューターに広がる創造の世界」をコンセプトに、PC上のフォルダを開くように、イラストレーターとしての仕事、VTuber活動、趣味、制作過程などを横断して鑑賞する展示となった。
同展は同年9月から京都、10月から福岡へ巡回。
イラストレーターが作品を展示し、VTuberがキャラクターグッズを販売し、アーティストがライブを行うという区分ではなく、本人の創作活動すべてを一つの世界観として展開している。
VTuberという表現が、配信者のアバターを超えて、一人のクリエイター自身をIP化する装置にもなり得ることを示す存在である。
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