オーイシマサヨシとTom-H@ck「OxTの日」レポ 2人が示した退屈からの救い方

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オーイシマサヨシとTom-H@ck「OxTの日」レポ 2人が示した退屈からの救い方

「OxTの日~2020 ON LINE」

POPなポイントを3行で

  • OxTが恒例イベント「OxTの日」をオンライン開催
  • オーイシマサヨシとTom-H@ckによるユニット
  • ファンもアーティストも待望した交流の場
オーイシマサヨシ大石昌良)さんとTom-H@ckさんによるユニット・OxT(オクト)が9月10日、毎年恒例となっているイベント「OxTの日」を開催。初の有料オンライン配信として、およそ140分間にわたってトークやライブやクイズやビンゴを繰り広げた。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、6月に予定していたワンマンライブ「Hello New World 2020」が延期を余儀なくされた2人。イベント当日は、「久しぶりのライブハウス」と語る会場から、しゃべりまくり歌いまくり演奏しまくる姿を配信した。

ファンにとって、OxTのパフォーマンスを久しぶりに楽しめる待望の瞬間だったのは言うまでもない。同時に、ライブやトークをファンと楽しむ場を、本人たちも切望していたことが伝わってきた。

「OxTの日」に2人が退屈から救いに来た

アニソンシンガー・オーイシマサヨシさんと、MYTH & ROIDでも活躍するサウンドクリエイター・Tom-H@ckさんとのユニットであるOxT。「OxTの日」は、毎年9月10日に開催しているイベントで、ライブやトーク、ファンとのコミュニケーションなど、様々なレクリエーションが行われる。

初のオンライン配信となった今回も、イベント当日に発売されたアルバム『REUNION』の収録曲を披露しながら、1時間以上に及ぶ濃密なトークパートを展開。開幕を告げた1曲はアニメ『SSSS.GRIDMAN』の主題歌「UNION」だ。 「君を退屈から救いに来たんだ!」──いまや代表曲の1つになりつつある曲で、集まったファンを文字通り退屈から颯爽と救ってしまう。その後はトークやクイズを挟んで、アルバムリード曲「REUNION」、大石昌良名義で三森すずこさんに提供した「チャンス!(OxT ver.)」、「君じゃなきゃダメみたい(OxT ver.)」「ゴールデンアフタースクール」「Everlasting Dream」を立て続けに披露。

その後、「UNION」のアコースティックバラードをパフォーマンスする予定外の展開を経て、最後はOxT誕生のきっかけとなったアニメ『ダイヤのA』の主題歌「Go EXCEED!!」で、ライブパートを締め括った。

オーイシマサヨシとTom-H@ck、2人が待望した“ライブ”という場

イベントを通じて感じたのは、2人がいかに「OxTの日」を、(配信ではあるものの)ファンとコミュニケーションできる日を待ち望んでいたかだ。それは視聴者からのコメントを積極的に拾っていく姿勢や「20秒ほどのラグがある」といった丁寧(!)な説明、1時間のトーク後に発した「体感では10分も経ってない」という言葉からも垣間見えた。

他のジャンル同様、2020年はエンターテインメントにとって、これまでとはまったく異なる年になった。音楽の分野でもライブが中止・延期が相次ぎ、アーティストは有料配信や人数を絞っての開催の調整など、様々な試行錯誤を続けている。 オーイシマサヨシさんとTom-H@ckさんも、ソロや別ユニットでコロナ禍の影響を受ける一方、オーイシさんは「KADOKAWA Anime Thanks Party」、Tom-H@ckさんは「VIRTUAL crunchyroll EXPO 2020」などで、配信でのライブを経験。

それらを経て「OxTの日」への思いを一層強くしていたのかもしれない。特に象徴的だったのは、ライブパートの「UNION」アコースティックバラードだろう。突如思い立ったオーイシさんの提案から、「(曲の)頭は俺がサビ入って」「こんな感じにしようか?」とその場で打ち合わせする2人。

ライブにはいい意味で魔物が棲んでる」(Tom-H@ckさん)の言葉通り、アーティストと観客がいてこそ成立するライブならではのイレギュラーな展開に一視聴者として興奮を覚えた。

「お前ら待っとけよ!」OxTに会える日を楽しみに

躍動する2人は、トークコーナーでも感情豊かにしゃべり散らかしていく(いい意味で)。1年を振り返るトークでは、オーイシさんの結婚やTom-H@ckさんの新会社設立&社長就任、さらにはアニソン番組でMCを担当した際に、普段は緊張しないTom-H@ckさんが緊張しまくったという宮野真守さんに関するエピソードも明らかに。

夫婦漫才ユニットから社長&平社員ユニットへと変わったOxTのコンビ愛を確かめる企画や、2人のプライベートを情報的にも物理的にも提供していく視聴者参加型のクイズコーナー、なかなか5マス揃う人が現れず数字を発表するごとにスタッフが無言で首を振り続けたビンゴ大会。 ──2人の絶妙な掛け合いが楽しいバラエティーに富んだ企画の一方で、オーイシさんが途中しみじみと口にしたのが、2019年12月に亡くなったドラマー・ミュージシャンの山内“masshoi”優さんへの思い。まっしょいさんは、この日披露した曲のほとんどでドラムを担当していた。

様々な感情が凝縮された2020年の「OxTの日」。オーイシさんとTom-H@ckさんは最後、配信ライブという機会への感謝を口にする。同時に「早くみんなに会いたい」という気持ちが一層高まっていると明かした。 お前ら待っとけよ!」(オーイシさん)という力強い言葉が、ライブを現地で体験できる日への期待を確信に変えながら「OxTの日」は幕を閉じた。

なお、イベントは9月16日(水)23時59分までアーカイブ配信されている。視聴チケットは同日21時まで販売中なので(外部リンク)、この記事では網羅できないほどの内容を、その目で確認してほしい。

OxTが語るアニソンを知る

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イベント情報

OxTの日~2020 ON LINE

配信期間
2020/9/10(木)~2020/9/16(水)
チケット
https://eplus.jp/sf/detail/1677240002-P0030022?P6=001&P1=0402&P59=1

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1件のコメント

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onda

恩田雄多

早く現地で2人のパフォーマンスが見たい……! と思わせるめちゃくちゃ楽しい内容でした

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