10月1日に経営統合した株式会社KADOKAWAと株式会社ドワンゴ。その統合を記念して行われる「ニコニコカドカワ祭り」について、9月30日に記者会見が行われた。
ニコニコ生放送以来の大型新サービス「ニコキャス」が2014年内に開始されることも初めて発表された。
記者会見には、現ドワンゴ代表取締役会長でKADOKAWA・DWANGO代表取締役会長に就任する川上量生さんと、現KADOKAWA取締役相談役でKADOKAWA・DWANGO代表取締役社長に就任する佐藤辰男さんが登壇。
「KADOKAWA dwango 統合キャンペーン ニコニコカドカワ祭り」と題して、書店とWebとの連動キャンペーンやニコニコ書店会議の開催などを詳細を発表した。
KADOKAWAとドワンゴの新しい統合プラットフォームは、いつ頃を目処にどんなものをつくるつもりなのか、との質問には「これから考えます!」とまだまだ模索中であることを強調した。
これは、最近活発な電子書籍関連会社の買収や、KADOKAWAとドワンゴ、さらに「4Gamer.net」ブランドを有するハーツユナイテッドグループで設立したゲーム関連事業会社・リインフォースについても同じで「これから考えます」とのことだった。
過去にniconicoがプラットフォームに徹する上で、「ニコニコニュース」での独自ニュースの廃止などのメディア事業を撤退した経緯を巡って、今後のメディア事業について質問されると、川上さんは「ニコニコニュースをカドカワに引き取って欲しい」と答え、niconicoでは今後もメディア事業は行わず、KADOKAWAと分業していく姿勢を示した。
統合発表時に各メディアで大きく取り上げられたグローバル展開については、「ニコニコ国会議」などを例に、積極的に進めていくつもりではあるものの、それがKADOKAWAと統合した目的ではないとした。
大塚英志さんは星海社の運営するWebサイト「最前線」にて、経営統合発表直後に「大塚英志緊急寄稿『企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ』」という、統合を批判する記事を緊急投稿し、大きな反響を呼んでいた。川上量生さんは「あえて批判してくれる人を選んだ」という。 特別映像の最後では、川上量生さんが「合併してすぐに僕は、結果を出すつもりなんですよ。KADOKAWA・DWANGOは成功します。」と明言。
これはKADOKAWA、ドワンゴ両社が今年から来年にかけて大きな隠し球を持っているからだと語った。会見冒頭で名前だけ発表された、2014年中に開始されるニコニコ生放送以来の大型新サービス「ニコキャス」もそのひとつなのかもしれない。
会見の締めくくりとして、川上量生さんが「両社の社員の家族が喜んでいることが嬉しい」と語った。DWANGOは社員の両親が、KADOKAWAは社員の子どもが喜んでいるのだそうだ。
統合発表後、両者の株価が急騰したことも話題を呼んだ。日本のコンテンツ産業を大きく動かしていく新たな成長企業に生まれ変わったKADOKAWA・DWANGOの今後に、大きな期待が集まりそうだ。
ニコニコ生放送以来の大型新サービス「ニコキャス」が2014年内に開始されることも初めて発表された。
記者会見には、現ドワンゴ代表取締役会長でKADOKAWA・DWANGO代表取締役会長に就任する川上量生さんと、現KADOKAWA取締役相談役でKADOKAWA・DWANGO代表取締役社長に就任する佐藤辰男さんが登壇。
「KADOKAWA dwango 統合キャンペーン ニコニコカドカワ祭り」と題して、書店とWebとの連動キャンペーンやニコニコ書店会議の開催などを詳細を発表した。
両社のシナジーを模索中?「これから考えます!」
質疑応答は、川上量生さんと佐藤辰男さんが応じた。KADOKAWAとドワンゴの新しい統合プラットフォームは、いつ頃を目処にどんなものをつくるつもりなのか、との質問には「これから考えます!」とまだまだ模索中であることを強調した。
これは、最近活発な電子書籍関連会社の買収や、KADOKAWAとドワンゴ、さらに「4Gamer.net」ブランドを有するハーツユナイテッドグループで設立したゲーム関連事業会社・リインフォースについても同じで「これから考えます」とのことだった。
過去にniconicoがプラットフォームに徹する上で、「ニコニコニュース」での独自ニュースの廃止などのメディア事業を撤退した経緯を巡って、今後のメディア事業について質問されると、川上さんは「ニコニコニュースをカドカワに引き取って欲しい」と答え、niconicoでは今後もメディア事業は行わず、KADOKAWAと分業していく姿勢を示した。
統合発表時に各メディアで大きく取り上げられたグローバル展開については、「ニコニコ国会議」などを例に、積極的に進めていくつもりではあるものの、それがKADOKAWAと統合した目的ではないとした。
KADOKAWA・DWANGOの展望
記者会見の冒頭で流された約10分間の特別映像では、結婚式を模した映像の中、祝辞として大塚英志さんが痛烈にKADOKAWAとドワンゴの経営統合を批判した。大塚英志さんは星海社の運営するWebサイト「最前線」にて、経営統合発表直後に「大塚英志緊急寄稿『企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ』」という、統合を批判する記事を緊急投稿し、大きな反響を呼んでいた。川上量生さんは「あえて批判してくれる人を選んだ」という。 特別映像の最後では、川上量生さんが「合併してすぐに僕は、結果を出すつもりなんですよ。KADOKAWA・DWANGOは成功します。」と明言。
これはKADOKAWA、ドワンゴ両社が今年から来年にかけて大きな隠し球を持っているからだと語った。会見冒頭で名前だけ発表された、2014年中に開始されるニコニコ生放送以来の大型新サービス「ニコキャス」もそのひとつなのかもしれない。
会見の締めくくりとして、川上量生さんが「両社の社員の家族が喜んでいることが嬉しい」と語った。DWANGOは社員の両親が、KADOKAWAは社員の子どもが喜んでいるのだそうだ。
統合発表後、両者の株価が急騰したことも話題を呼んだ。日本のコンテンツ産業を大きく動かしていく新たな成長企業に生まれ変わったKADOKAWA・DWANGOの今後に、大きな期待が集まりそうだ。
【次のページ】当日発表されたキャンペーンや新プロジェクトの詳細
この記事どう思う?
0件のコメント