ユニバーサルミュージック、TikTokとの契約終了「公正な対価を支払ってない」

ユニバーサルミュージック、TikTokとの契約終了「公正な対価を支払ってない」
ユニバーサルミュージック、TikTokとの契約終了「公正な対価を支払ってない」

UnsplashSolen Feyissaが撮影した写真

国際音楽企業・Universal Music Groupが30日、「アーティストとソングライターに向けたオープンレター」と題した声明を発表した。

声明には「何故、TikTokに待ったをかけなければならないのか(Why We Must Call Time Out on TikTok)」と副題が添えられており、動画プラットフォーム・TikTokとの契約が1月31日で終了する旨を説明している。

Universal Music Groupは、TikTokが以前の契約よりも低い金額で「脅迫」してきたと激しく非難。適切な報酬や生成AI技術、不適切な動画への対応についての諸問題から、契約交渉が決裂したことを明かした。

契約更新の交渉が、報酬・AI・有害なコンテンツの3点で決裂

声明の中では、TikTokとの契約更新の交渉の中で、アーティストへの適切な報酬、AIの悪影響からのアーティストの保護、TikTokユーザーの安全という、3つの問題が話し合われたと説明。

アーティストの報酬について、TikTokは音楽に公正な対価を支払うことなく音楽ビジネスを構築しようとしていると主張

また、プラットフォーム内で生成AIツールなどを開発し、AIが人間のアーティストの代替となることを促進しているとも批判している。

さらに音楽の権利侵害やヘイトスピーチといったコンテンツにまつわる問題について有効な解決策を実施していないとも指摘している。

ヒットと問題を生み出す動画プラットフォーム・TikTok

楽曲のバイラルヒットを生み出すプラットフォームの一つになったTikTok。 ユーザーがある楽曲をBGMにし動画を作成・投稿。それを観た別のユーザーが、その楽曲を使用して動画を作成というサイクルの中で楽曲が拡散され、TikTok発で数々のバイラルヒットが生まれている事実もある。

そうしたバイラルヒットの一方で、楽曲を不正に利用・改変した動画が削除されることなく拡散される事例も多く確認されている。

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