北川さんはNHKドラマ初主演、野木さんもNHKでのドラマ脚本は初執筆。
世界的に注目を集める「フェイクニュース」を切り口に、「真実と嘘」「分断」「人は何を信じるのか」という普遍的なテーマが、エンターテインメント性豊かに描かれる。
野木亜紀子が当初のプロットを捨てた『フェイクニュース』
野木亜紀子さんといえば、大ヒットした『逃げるは恥だが役に立つ』をはじめ、高評価を獲得した『重版出来!』『アンナチュラル』などのドラマを手がける脚本家。本日8月14日には、日本テレビ系で10月から放送される新垣結衣さん・松田龍平さん主演のドラマ『獣になれない私たち』が発表されたばかり(外部リンク)。
同日、自身のTwitterで8月7日のツイートを引用しながら、「このつぶやきは、嘘なのか?」と意味深な発言をしていたが、『フェイクニュース』の制作発表というかたちで真相が明らかになった。
『フェイクニュース』の制作にあたって野木さんは、「2017年の春、北野プロデューサーから『オリジナルが作りたい』という話をいただき、じゃあ互いに興味があるネタはなんだろう、と話し合っているうちに合致したのが『フェイクニュース』でした」とコメント。このつぶやきは、嘘なのか?
— アンナチュラルな野木亜紀子 (@nog_ak) 2018年8月14日
目の前を流れる情報は本当なのか。
その理解にバイアスはかかっていないのか。
不確かなものを手がかりに、人は人を糾弾しえるのか。#フェイクニュース 答えは夕方に。https://t.co/GSDxJNPcTa
当時は、フェイクニュースという言葉が浸透していなかったため、「どういうもので何が問題かという『フェイクニュース入門』のドラマを考えていました」という。
しかし、『アンナチュラル』終了後、執筆に取り掛かろうとした2018年の年明け、「当初のプロットはすべて捨て、まるっきり新しいドラマを作ることにしました」と言うほど、フェイクニュースを取り巻く状況は一変。
「おそらく半年もすれば今の内容も古くなっていることでしょう」と状況が変化する可能性を指摘しつつ、「一方で、このドラマで描いている混乱は、半年後、一年後、十年後ですら変わらずに起こるような気もしています」とテーマとしての普遍性にも言及。
最後はフィクションであり、エンターテインメントであることを強調しながら、「軽い気持ちで観ていただけたら幸いです」と締めくくっている。
2017年の春、北野プロデューサーから「オリジナルが作りたい」という話をいただき、じゃあ互いに興味があるネタはなんだろう、と話し合っているうちに合致したのが「フェイクニュース」でした。当時はまだファクトチェックどころかフェイクニュースという言葉そのものが一般に浸透していなかったため、フェイクニュースとはどういうもので何が問題かという「フェイクニュース入門」のドラマを考えていました。年が明け2018年。前の仕事がようやく終わり、さあ書くぞと周囲を見まわしたら、フェイクニュースを取り巻く状況は一変していました。 当初のプロットはすべて捨て、まるっきり新しいドラマを作ることにしました。おそらく半年もすれば今の内容も古くなっていることでしょう。一方で、このドラマで描いている混乱は、半年後、一年後、十年後ですら変わらずに起こるような気もしています。まったく喜べません。とはいえ、これはフィクションです。エンターテインメントドラマです。「NHK!社会派!現代社会に警鐘!」なんていうと難しいドラマのようですが、いうても青虫です。青虫と登場人物たちの悲喜こもごもを、軽い気持ちで観ていただけたら幸いです。 野木亜紀子さんコメント
星野源さんとは対談も
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作品情報
フェイクニュース
- 放送予定
- 2018年10月20日(土)前編 10月27日(土)後編
- 総合 土曜よる9時から9時49分
- 作
- 野木亜紀子(「アンナチュラル」「逃げるは恥だが役に立つ」など)
- 音楽
- 牛尾憲輔 (映画「モリのいる場所」「サニー/32」「聲の形」など)
- 出演
- 北川景子 光石研 永山絢斗 矢本悠馬 / 新井浩文 岩松了 杉本哲太 ほかの皆さん
- 制作統括
- 土屋勝裕
- プロデューサー
- 北野拓
- 演出
- 前編:堀切園健太郎、後編:佐々木善春
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1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:2212)
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現実では防犯カメラもあり、みーんなカメラ付き携帯スマホを持ち歩いてるので
嘘はすぐバレます。
従ってネットメディアでは拡大しませんよ。
テレビ新聞メディアでは拡大するでしょうけどね。