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POPなポイントを3行で

  • アニメ『ポプテピピック』内で異彩を放つ「ボブネミミッミ」
  • 手がけたのは18歳選挙権PR映像などで知られるAC部
  • 「修正ほぼなし」という映像はどうやって生まれたのか?

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「ボブネミミッミ」AC部インタビュー 史上最強のクソアニメに求めた違和感

『ポプテピピック』内の箸休めアニメコーナー「ボブネミミッミ」

1月の放送開始から話題を呼んでいるアニメ『ポプテピピック』。

エピソードごとにクリエイターが変わり、本放送と再放送とで声優も変更。さらには原作漫画同様、数々の過剰なパロディや好き勝手やり放題の作風が、「クソアニメ」として揺らぎようのないポジションを確立しています。

作品そのものが特異な存在であるにも関わらず、その中でもアニメ独自の企画として異彩を放つのが、本編中に挟まれる「ボブネミミッミ」。

手がけたのは音楽ユニット・group_inouのMVや「18歳選挙権」のPRキャンペーン映像などで知られるクリエイティブチームのAC部
TOHYO都プロモーション動画
独特の作風は本編に負けず劣らずぶっ飛んでいて、第1話から賛否両論。反響は大きく、声優が毎回変わる本作において、「ボブネミミッミ」では常にAC部の2人が演じているため、一部から「数少ないレギュラー声優」と呼ばれるほど。

そんなAC部の安達亨さんと板倉俊介さんに、「『ボブネミミッミ』とは一体何なのか?」という誰もが感じる率直な疑問を中心に、お話をうかがいました。

原作に準拠しつつも、「かわいさと毒を排除した」(安達さん)という独創的な映像は、どのように生まれたのでしょうか。

商業アニメ的な表現からどれだけ飛躍していけるか

──「ボブネミミッミ」はどのような経緯で生まれたのでしょうか? タイトルも非常に気になるのですが……。

安達亨(以下、安達) 過去にも何度か一緒にお仕事させていただいている神風動画さんからお声がけいただきました。

打ち合わせの場では特に具体的な指示はなく、「原作のキャラを使って自由につくってほしい」というようなお話を聞きました。「原作のどのネタを扱ってもいいし、原作にはない内容でもいい」とも言われ、とにかく「自由さ」と「枠からはみ出たさ」を感じましたね。 ボブネミミッミ 安達 でも、あまりにも自由すぎると基準がわからず逆に不自由になってしまうので、基本的には原作に準拠しつつ、そこから「かわいさ」と「毒」を排除したものにしようと考えました。

タイトルは、そういったコンセプトに基づきポプテピピックの文字を変換して一番しっくりきたのが「ボブネミミッミ」でした。

──以前のインタビュー(関連記事)で板倉さんは、映像制作時に「脳に刺激がくる映像は何か? を考えている」と語られていました。「ボブネミミッミ」はどんな刺激を脳に与えられると考えていますか? 板倉俊介(以下、板倉) 今回はありがたいことに、神風動画さんや運営の方々のありえない懐の深さによりAC部を採用していただきました。

普段はAC部の作品がアニメ枠で放送されることはないので、それだけで違和感を生み出す場を整えてもらっています。

あとは、商業アニメ的な表現からどれだけ飛躍していけるかを考えて、作画から声を入れる瞬間まで、違和感を盛り込んで制作していきました。それを刺激に感じてもらえればうれしいです。

──「ボブネミミッミ」について、安達さんは「箸休めコーナー」と称していましたが、だからこそ何を表現しようとしたのか、そのこだわりを教えてください。

安達 『ポプテピピック』はすでにネット上などで多大な人気を得ていて、そのノリを理解してツボを捉えて表現するのは無理だと思っていました。 なので「ポプテピピック」という記号を介して、原作とはまたちょっと違う視点や楽しみ方を感じてもらい、作品の世界観が広がればいいなと。 ボブネミミッミ

「数少ないレギュラー声優」としての自己評価は…?

──ちなみに、原作漫画に対するお二人の印象を教えてください。

安達 言葉そのものの強さもありますが、何を言ってもインパクトを感じられるキャラクターデザインが絶妙だと思います。

板倉 ネット上でよく見かけていて、いつも気になる存在ではありました。なんといってもキャラの造形が見ててクセになる感じで好きでしたね。

──「ボブネミミッミ」は原作の4コマ漫画をもとにしていますが、ストーリー以外で原作やアニメ本編から参考にされている要素などはありますか?

安達 特にはないですね。むしろ、あまり空気を読まない方がいいかと思い、他の部分(アニメ本編)の情報からは隔離した状態でつくっています。

板倉 原作はパロディが楽しい作品だと思うのですが、僕たちはパロディをあまり得意としないので、最初はどう料理すればいいか悩みました。

タイトルを「ボブネミミッミ」にしたことで、すでにこちらが原作のパロディになっているということに気がつき、逆にいつも通りにつくろうという方向性に。

──エピソードを制作するごとに、原作サイドからの要望や監修はあるのでしょうか?

安達 ほぼまるごと、こちらに任されています。修正もほぼありませんでした。

──個人的にお気に入りの「ボブネミミッミ」のエピソードを教えてください。

板倉 全部思い入れがありますが、1話の「おこった?」は、崩壊具合を自然に出せたので気に入ってますね。最近放送された中で言うと、6話の「ご当地三点倒立」と「二度寝」はかなり苦労したので思い入れがあります。

安達 暗中模索でつくっていたので、それほど明確なお気に入りエピソードとかはありませんが、「カバャピョ」と「宇宙人」は割と好きです。 ボブネミミッミ ──「こういうところを見てほしい」というポイントはありますか?

安達 キャラクターの顔をどう解釈して自分たちなりに落とし込むかを悩みながらつくっていたので、その顔の揺らぎを感じていただければと思います。

板倉 「ボブネミミッミ」は、制作の瞬間に出てくる突飛な思いつきや失敗を、そのままパッケージしている「生もの」のようなものだと思っています。その天然の味を楽しんでいただければ。

── 一部ファンからは「数少ないレギュラー声優」と呼ばれていますが、どのように感じられていますか?

安達 全く意識していませんでしたが、そう認識されるのは面白いですね。

板倉 声優と呼ばれること自体おこがましいですが、正直、少しうれしい……。

──最後に、『ポプテピピック』や「ボブネミミッミ」ファンの方々に、一言ずつメッセージをいただけますでしょうか?

安達 お楽しみいただいている皆さん、本当にありがとうございます!

板倉 ここまで反響いただけるとは思っていなかったのでとてもうれしいです! そして生理的にムリな皆さん、大変ご迷惑をおかけしております!

話題になりすぎるアニメたち

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関連商品

ポプテピピック vol.1(Blu-ray)

発売 : 2018年1月31日
価格 : 7,344円(税込み)
販売元 : キングレコード

作品情報

ポプテピピック

原作 大川ぶくぶ(竹書房「まんがライフ WIN」)
企画・プロデュース 須藤孝太郎
シリーズ構成 青木純(スペースネコカンパニー)
コンセプトデザインワークス 梅木葵
音響監督 鐘江徹
音響効果 小山恭正
音響制作 グロービジョン
音楽 吟(BUSTED ROSE)
音楽制作 キングレコード
シリーズディレクター 青木純(スペースネコカンパニー)、梅木葵
アニメーション制作 神風動画
製作 キングレコード

【キャスト】
ポプ子:
三ツ矢雄二、江原正士、悠木碧、古川登志夫、小松未可子、中尾隆聖、日笠陽子、玄田哲章、金田朋子、中村悠一、三瓶由布子、下野紘

ピピ美:
日高のり子、大塚芳忠、竹達彩奈、千葉繁、上坂すみれ、若本規夫、佐藤聡美、神谷明、小林ゆう、杉田智和、名塚佳織、梶裕貴

ほか(※2018年2月13日時点)

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板倉 声優と呼ばれること自体おこがましいですが、正直、少しうれしい……。

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