2017.09.28 10:55
恩田雄多
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『君の名は。』

新海誠監督が手がけたアニメ映画『君の名は。』が、ハリウッドで実写映画化されることが明らかになった。

すでに米パラマウント・ピクチャーズと制作会社のバッド・ロボット（Bad Robot）によって開発が進行中。

日本での配給はアニメ版同様、東宝が担当する。公開から1年足らずでのハリウッド化発表だけに、驚きに包まれている。

日本独自の世界観がハリウッドと交わる

国内公開映画として歴代4位となる興行収入250億円以上を記録し、2016年を代表する映画となった『君の名は。』。

その実写映画スタッフは、『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』の監督として知られるバッド・ロボットのJ・J・エイブラムスさんと、リンジー・ウェバーさんがプロデュースを担当。

脚本は2017年アカデミー賞脚色賞にノミネートされた『メッセージ』のエリック・ハイセラーさんが手がけ、アニメ版のプロデューサー・川村元気さんが、引き続きプロデューサーとして参加する。

新海監督が作品の必然性を感じた『君の名は。』

かつて、監督はもちろん脚本や背景、作画などすべてを一人で手がけた自主制作アニメ『ほしのこえ』で一躍名前を馳せ、その後いくつかの作品を経て、2016年には「エンターテインメントのど真ん中を意識した」とKAI-YOUのインタビューで語った新海誠。

『君の名は。』新海誠インタビュー前編　「エンタメど真ん中」を志した理由とは

8月26日から公開中の大ヒット劇場版アニメ作品『君の名は。』。前作『言の葉の庭』から3年、新海誠監督の最新作は、東京の都心で暮らす瀧と山深い田舎町に住む…

kai-you.net

また、「震災以降でなければありえなかった作品」「2016年にだけ、本作がハマる穴のようなものがあった」と、監督自ら作品が生まれた必然性を明言していた。そんな『君の名は。』が、海を隔てたハリウッドの想像力と技術力によってどのように生まれ変わるのか、注目が集まる。

新海監督は実写化にあたって、新たにコメントも発表。「日本に暮らす僕たちのローカルな想像力、ドメスティックな技術で組み立てた映画です。そういう作品がハリウッドと交わることで、もしかしたら新しい可能性のようなものを見せてもらえるのかもしれない」と、期待を寄せている。

『君の名は。』は、日本に暮らす僕たちのローカルな想像力、ドメスティックな技術で組み立てた映画です。
そういう作品がハリウッドと交わることで、もしかしたら新しい可能性のようなものを見せてもらえるのかもしれない──
そんな期待をしながら、完成を楽しみに待っています。新海誠監督コメント

これ以上ない、夢のようなチームになりました。JJエイブラムスさんが『君の名は。』をハリウッドで実写化したがっていると聞いたときは信じられない気持ちでした。
バッド・ロボットで彼と会って話すまで「これは夢だ、きっと夢に違いない」そう思っていたのですが、どうやらこれは現実のようです。
数々の名作を現代的なセンスで生まれ変わらせてきたJJエイブラムスさん。
『君の名は。』をハリウッドで実写映画として生まれ変わらせるのにあたりJJエイブラムスさんと彼のチーム以上のクリエーターはいないと思います。
また脚本のエリック・ハイセラーさんが書いた『メッセージ』はここ数年で見たSF映画のなかで最も心を動かされたものでした。
SFとラブストーリーが融合してクライマックスへと突き進む『君の名は。』を、エリックさんならば最高なかたちで表現してくれると確信しています。
JJさん、エリックさんと共に『君の名は。』のハリウッド版実写映画をプロデュースできることを心より誇りに思います。川村元気さんコメント