事前の綿密な下調べに加え、タレント本愛好家としても知られるプロインタビュアーの吉田豪氏。
大御所から地下アイドルまで、さまざまな芸能人に迫ってきた同氏のTwitterは、現在フォロワー数13万弱を有し、芸能人やアイドルを中心にきなくさい話題があれば粛々とRT。
もはや「吉田豪のTwitterをフォローしていれば、最新の面白い炎上はカバーできる」といっても過言ではない状況だ。
そんな吉田氏に、芸能人とSNSの深〜い(?)関係からアイドルがTwitterを使うべき理由まで──“芸能人とSNSの付き合い方”について、話を聞いた。
取材・文:須賀原みち 撮影:ねりまちゃん
吉田豪(以下、吉田) それほど積極的にウオッチしているわけでもなくて、リスト機能は一切使わないから、女性アイドルでブックマークしているのは30人くらいで、そのうち毎日必ず見ているのは4〜5人くらいですね。
ただ基本的に、表立って活動している方にフォローされたらフォローを返すルールにしているので、その結果、タイムラインには地下アイドルばかりが流れてくるようになっています。実は会ったことがない人のほうが多いぐらいですね。
──ただ、かなり広い範囲の人のツイートをRTされている印象です。
吉田 フォローしているアイドルの数の割に、アイドルをRTする比率は意外と少ないと思いますよ。ほとんどが何かトラブルがあった場合と、曲が良かったときぐらいだから(笑)。
よくあるのは、エゴサーチしていて見つける「吉田豪はこれについてツイートしないのかな?」みたいなコメントがついてる“吉田豪案件”。そういうツイートとかがあるとすぐに確認して、興味深いと思ったら「わかりました。責任持って拡散させていただきます!」ってRTしてます(笑)。
──むしろ、向こうから寄ってくるわけですね(笑)。そもそもそういった活動をするようになったきっかけは?
吉田 ボクはもともとmixi時代から、数人だけが見れるマイミクの人の友人限定の日記にいろんなニュースを貼ったり、お互いにいろんな裏話を持ち寄って会話したりしてたんです。今でいう「まとめサイト」みたいな感じで、話題のニュースに対して関係者が内部事情をコメントして討論してた。今は、それを表立ってできるレベルでやってるって感覚です。
──昔からネットを騒がすニュースをキュレーションしていた、と。
吉田 だから、無償でまとめサイト作ってるみたいなものだと思ってますよ(笑)。RTとかも、発言のつながりを気にしたり過去の発言を拾ってきたり、ちゃんと流れで読むとわかるようなまとめ方をしてるんですよ。何かを告発するつぶやきの後に、告発されている当事者のあからさまに問題発言をしているつぶやきを持ってきたり(笑)。
なんでそれをやるかっていうと、謎の義務感もあるし、もちろん面白いからなんですけど、自分の宣伝を効果的にするためでもあるんですよね。
Twitterに限らず見ていて芸能人でSNSの使い方が下手だなって思うのは、宣伝色が強すぎるアカウント。そんなのフォローを外されたりRT非表示にされたりするだけで、結果的に宣伝効果は落ちるじゃないですか。でも、RTの大半が自分とは関係なくて面白い情報だったらボクのタイムラインを見てくれるわけです。
つまり、面白い番組の中にCMが入っていれば見るはずだから、そのCMをどう効果的に見せるのか、っていうのをやっているわけです。
なので、よくあるんですけど「吉田豪! エゴサしてるならこれもRTしろ!」的なつぶやきには、そんなの拾うわけねーだろって思いますね。RTするツイートも相当厳選してるんです。
名前が出てればRTするってわけでもないし、当然、ボクへの批判も拾うし、絶賛のものだけを拾い続けるってことは絶対にしない。あからさまにRTしてほしそうなつぶやきだと無視したりもするし、「これをRTしろ!」と言われたら、まずしないですね。
──確かに、吉田さんのTwitterのタイムラインが面白いから、吉田さんのことを知ったり、フォロワーになる人も多そうですね。
吉田 誰なのかもよくわからないままフォローしてる人も多いと思いますよ、吉田光雄だと思って(笑)。
だから、いろんなトラブルをRTすることで、部外者のはずのこっちがトラブルに巻き込まれたり誤解されたりするのも、全部含めて自分の宣伝なんですよ。
ボクは、人が厄介に思うようなことを厄介と思わないタイプなんです。例えば友達の夫婦喧嘩の間に入って、お互いを説得するのとかも全然苦じゃない。知り合いの音楽ライターに「ツイッター上のトラブルが大好きで常にウオッチしているんだけど、下手にRTすると巻き込まれるから、ただ傍から見てるのが大好き」って人がいるんですけど、ボクはその逆ですね。積極的にRTして、もし巻き込まれたら「それはそれでいいや」って。
Twitterで知り合う有名人も山ほどいるので楽しいですよ。
最近だと、会ったこともないローカルアイドルの子から「家族にもメンバーにも相談できないので、話を聞いてもらえないでしょうか」ってダイレクトメッセージが来たんです。それで話を聞いてみると、「運営がほかのメンバーに手をつけていて、その子をひいきばかりするんですが、私はこのグループに命を懸けてもいいのでしょうか?」ということで、「いいわけないですよ!」って(笑)。すぐにそのアイドルグループの写真を見て、「どの子だろうな〜」とか思いつつ、「本気で命を懸けたいんだったら、上京してちゃんとしてそうなグループに途中加入すべきだと思います」とアドバイスしておきました。
──吉田さんのTwitterは、タレントのお悩み相談室みたいになってるんですね(笑)。
吉田 なので、口は軽いけど、「ネタ元が誰なのか」の秘密は守るっていうルールを設けてます。岡田斗司夫の愛人騒動の時も、元愛人からのタレコミがTwitterのダイレクトメッセージで続々と送られてきましたね(笑)。
吉田 もちろん。だから、宣伝とか食事報告とかでしかSNSを使ってない人に腹が立ってしょうがない。本当にどうでもいいし、熱心なファン以外の人にとってはなんの興味もないですよって。
ただ、SNSが普及したことで調査がしやすくなったように見えて、芸能人のTwitterにはこれといった情報もないことがほとんどですね。ブログのほうがもうちょっと読ませる文章を書いてるし、個人情報も出している感じ。
──ブログのほうが芸能人のパーソナリティ、個性が出ているということですか?
吉田 それこそボクはタレント本が好きだから、同じノリで黎明期からアイドルブログもずっと観察してたんです。ブログで、明らかに幻覚のことを書いてるグラビアアイドルとかいましたからね。「お風呂から出たら大きな穴が空いてて、落ちちゃうと怖いからずっとお風呂にいたら風邪引いた」みたいな。それ、絶対表に出してはいけないレベルの何かでしょ、という(笑)。
──完全にアウトですね(笑)。
これまで芸能人・タレントが自己発信をするメディアは「タレント本」「ブログ」「Twitter」、今では「Instagram」と変遷してきました。メディアが変わる中で、タレントが発信する内容にも何か変化は起こったのでしょうか?
吉田 タレント本って、実はチェックが緩いんですよ。書籍はプロの編集者がちゃんとチェックしているように見えて、「タレント本はファンしか買わないから」と考えられているのか異常にガードが甘い。
でも、ブログの時代になると、ファンだけじゃない第三者に見られることを警戒して、ガードも厳しくなってきたんですよね。だから、そのあたりはタレントの発信の場が増えたのはいいことだけど、正直面白くなくなった感じはありました。
Twitterも当初は事務所のチェックを経てツイートするタレントが多かったですよね。“ブログの女王”と呼ばれて、早い段階でツイッターに移行した眞鍋かをりも事務所チェックがあったから「あのときの書き込みの真意はこうだった」とか、後から著書で明らかにしていたし、同じく“ブログの女王”としてSNSを使いこなしてたしょこたん(中川翔子)も事務所のOKが出なくて、なかなかTwitterを始められなかった。
芸能人にとってTwitterは何が起きるかわからない怖さがあって、ハードルが高かったんです。でも、即時性が重要なツールでいちいちチェックしてたら面白くないし、今はそれが完全に野放しになっているから面白い。
──TwitterはSNSの中でも炎上しやすい印象があります。そんな中、なぜ、タレントのTwitterは野放しになったのでしょう?
吉田 1日にひとつのブログ投稿ならまだしも、膨大な数のツイートはチェックのしようがないですからね。毎回ツイートのチェックをやってたら、マネージャーが壊れますよ。グループアイドルとかだったら地獄です。普通の業務をこなした上でそこまで管理するのは絶対に無理。
──ちなみに、現在では特に女性から「Instagram」(以下、インスタ)が人気を博していますが、吉田さんはインスタをどのように見ていますか?
吉田 登録してますけど、一部しか見てないです。“Twitterだと炎上するから、インスタのコメントで踏み込んだことを書く”タレントの発言を見てたくらいです。まぁ、主に最上もがさんですけど(笑)。
──ただ、Twitterよりもインスタのほうが炎上しにくいように感じます。
吉田 ひとつ言うなら、インスタは若い世代が多くて女子率も高いので、「わかってくれる同性に伝えたい」という使い方なんでしょう。だから、アイドルとインスタの相性は、まだそんなに良くない気がします。
アイドルを辞めて、「これからインスタにカワイイ写真をドンドン載せていきます!」みたいなのって、わかりやすく言っちゃうと「おっさんのヲタを切り捨てて、これからは女の子相手のビジネスをしていきます!」って宣伝みたいなものですから。
まぁ、ボクは全然興味がないのでどうでもいいんですけど(笑)。
──Twitterは幅広い層が利用しているためか、クソリプ問題なども尽きません。
吉田 厄介な絡み方をするようなヲタの人ほど実生活だとおとなしい人だったりすることも多くて、「Twitterだと本当にひどいことばっか言ってるけど、実際会うと良い人だよ」ってよく言われますけど、そっちのほうが厄介ですよね。
普段良い人なのにTwitterで荒ぶってたら、その人の本性は明らかにTwitterのほうで、普段は良い人を演じざるを得ないだけなんだろうなって(笑)。
大御所から地下アイドルまで、さまざまな芸能人に迫ってきた同氏のTwitterは、現在フォロワー数13万弱を有し、芸能人やアイドルを中心にきなくさい話題があれば粛々とRT。
もはや「吉田豪のTwitterをフォローしていれば、最新の面白い炎上はカバーできる」といっても過言ではない状況だ。
そんな吉田氏に、芸能人とSNSの深〜い(?)関係からアイドルがTwitterを使うべき理由まで──“芸能人とSNSの付き合い方”について、話を聞いた。
取材・文:須賀原みち 撮影:ねりまちゃん
吉田豪流・Twitterの使い方
──有名無名問わず、古今東西の女性アイドルのTwitterをチェックして、頻繁にリツイート(RT)をされている吉田豪さんですが、まずTwitterはどのように利用されているのでしょう? 女性アイドルをかなりウォッチされているのでしょうか?吉田豪(以下、吉田) それほど積極的にウオッチしているわけでもなくて、リスト機能は一切使わないから、女性アイドルでブックマークしているのは30人くらいで、そのうち毎日必ず見ているのは4〜5人くらいですね。
ただ基本的に、表立って活動している方にフォローされたらフォローを返すルールにしているので、その結果、タイムラインには地下アイドルばかりが流れてくるようになっています。実は会ったことがない人のほうが多いぐらいですね。
──ただ、かなり広い範囲の人のツイートをRTされている印象です。
吉田 フォローしているアイドルの数の割に、アイドルをRTする比率は意外と少ないと思いますよ。ほとんどが何かトラブルがあった場合と、曲が良かったときぐらいだから(笑)。
よくあるのは、エゴサーチしていて見つける「吉田豪はこれについてツイートしないのかな?」みたいなコメントがついてる“吉田豪案件”。そういうツイートとかがあるとすぐに確認して、興味深いと思ったら「わかりました。責任持って拡散させていただきます!」ってRTしてます(笑)。
──むしろ、向こうから寄ってくるわけですね(笑)。そもそもそういった活動をするようになったきっかけは?
吉田 ボクはもともとmixi時代から、数人だけが見れるマイミクの人の友人限定の日記にいろんなニュースを貼ったり、お互いにいろんな裏話を持ち寄って会話したりしてたんです。今でいう「まとめサイト」みたいな感じで、話題のニュースに対して関係者が内部事情をコメントして討論してた。今は、それを表立ってできるレベルでやってるって感覚です。
──昔からネットを騒がすニュースをキュレーションしていた、と。
吉田 だから、無償でまとめサイト作ってるみたいなものだと思ってますよ(笑)。RTとかも、発言のつながりを気にしたり過去の発言を拾ってきたり、ちゃんと流れで読むとわかるようなまとめ方をしてるんですよ。何かを告発するつぶやきの後に、告発されている当事者のあからさまに問題発言をしているつぶやきを持ってきたり(笑)。
なんでそれをやるかっていうと、謎の義務感もあるし、もちろん面白いからなんですけど、自分の宣伝を効果的にするためでもあるんですよね。
Twitterに限らず見ていて芸能人でSNSの使い方が下手だなって思うのは、宣伝色が強すぎるアカウント。そんなのフォローを外されたりRT非表示にされたりするだけで、結果的に宣伝効果は落ちるじゃないですか。でも、RTの大半が自分とは関係なくて面白い情報だったらボクのタイムラインを見てくれるわけです。
つまり、面白い番組の中にCMが入っていれば見るはずだから、そのCMをどう効果的に見せるのか、っていうのをやっているわけです。
なので、よくあるんですけど「吉田豪! エゴサしてるならこれもRTしろ!」的なつぶやきには、そんなの拾うわけねーだろって思いますね。RTするツイートも相当厳選してるんです。
名前が出てればRTするってわけでもないし、当然、ボクへの批判も拾うし、絶賛のものだけを拾い続けるってことは絶対にしない。あからさまにRTしてほしそうなつぶやきだと無視したりもするし、「これをRTしろ!」と言われたら、まずしないですね。
──確かに、吉田さんのTwitterのタイムラインが面白いから、吉田さんのことを知ったり、フォロワーになる人も多そうですね。
吉田 誰なのかもよくわからないままフォローしてる人も多いと思いますよ、吉田光雄だと思って(笑)。
だから、いろんなトラブルをRTすることで、部外者のはずのこっちがトラブルに巻き込まれたり誤解されたりするのも、全部含めて自分の宣伝なんですよ。
ボクは、人が厄介に思うようなことを厄介と思わないタイプなんです。例えば友達の夫婦喧嘩の間に入って、お互いを説得するのとかも全然苦じゃない。知り合いの音楽ライターに「ツイッター上のトラブルが大好きで常にウオッチしているんだけど、下手にRTすると巻き込まれるから、ただ傍から見てるのが大好き」って人がいるんですけど、ボクはその逆ですね。積極的にRTして、もし巻き込まれたら「それはそれでいいや」って。
Twitterで知り合う有名人も山ほどいるので楽しいですよ。
最近だと、会ったこともないローカルアイドルの子から「家族にもメンバーにも相談できないので、話を聞いてもらえないでしょうか」ってダイレクトメッセージが来たんです。それで話を聞いてみると、「運営がほかのメンバーに手をつけていて、その子をひいきばかりするんですが、私はこのグループに命を懸けてもいいのでしょうか?」ということで、「いいわけないですよ!」って(笑)。すぐにそのアイドルグループの写真を見て、「どの子だろうな〜」とか思いつつ、「本気で命を懸けたいんだったら、上京してちゃんとしてそうなグループに途中加入すべきだと思います」とアドバイスしておきました。
──吉田さんのTwitterは、タレントのお悩み相談室みたいになってるんですね(笑)。
吉田 なので、口は軽いけど、「ネタ元が誰なのか」の秘密は守るっていうルールを設けてます。岡田斗司夫の愛人騒動の時も、元愛人からのタレコミがTwitterのダイレクトメッセージで続々と送られてきましたね(笑)。
Instagramとアイドルの相性は悪い!?
──吉田さんはプロインタビュアーとして、取材対象の事前調査を非常に細かくされることで有名ですが、取材対象のSNSもやはりかなり綿密に見られるのでしょうか?吉田 もちろん。だから、宣伝とか食事報告とかでしかSNSを使ってない人に腹が立ってしょうがない。本当にどうでもいいし、熱心なファン以外の人にとってはなんの興味もないですよって。
ただ、SNSが普及したことで調査がしやすくなったように見えて、芸能人のTwitterにはこれといった情報もないことがほとんどですね。ブログのほうがもうちょっと読ませる文章を書いてるし、個人情報も出している感じ。
──ブログのほうが芸能人のパーソナリティ、個性が出ているということですか?
吉田 それこそボクはタレント本が好きだから、同じノリで黎明期からアイドルブログもずっと観察してたんです。ブログで、明らかに幻覚のことを書いてるグラビアアイドルとかいましたからね。「お風呂から出たら大きな穴が空いてて、落ちちゃうと怖いからずっとお風呂にいたら風邪引いた」みたいな。それ、絶対表に出してはいけないレベルの何かでしょ、という(笑)。
──完全にアウトですね(笑)。
これまで芸能人・タレントが自己発信をするメディアは「タレント本」「ブログ」「Twitter」、今では「Instagram」と変遷してきました。メディアが変わる中で、タレントが発信する内容にも何か変化は起こったのでしょうか?
吉田 タレント本って、実はチェックが緩いんですよ。書籍はプロの編集者がちゃんとチェックしているように見えて、「タレント本はファンしか買わないから」と考えられているのか異常にガードが甘い。
でも、ブログの時代になると、ファンだけじゃない第三者に見られることを警戒して、ガードも厳しくなってきたんですよね。だから、そのあたりはタレントの発信の場が増えたのはいいことだけど、正直面白くなくなった感じはありました。
Twitterも当初は事務所のチェックを経てツイートするタレントが多かったですよね。“ブログの女王”と呼ばれて、早い段階でツイッターに移行した眞鍋かをりも事務所チェックがあったから「あのときの書き込みの真意はこうだった」とか、後から著書で明らかにしていたし、同じく“ブログの女王”としてSNSを使いこなしてたしょこたん(中川翔子)も事務所のOKが出なくて、なかなかTwitterを始められなかった。
芸能人にとってTwitterは何が起きるかわからない怖さがあって、ハードルが高かったんです。でも、即時性が重要なツールでいちいちチェックしてたら面白くないし、今はそれが完全に野放しになっているから面白い。
──TwitterはSNSの中でも炎上しやすい印象があります。そんな中、なぜ、タレントのTwitterは野放しになったのでしょう?
吉田 1日にひとつのブログ投稿ならまだしも、膨大な数のツイートはチェックのしようがないですからね。毎回ツイートのチェックをやってたら、マネージャーが壊れますよ。グループアイドルとかだったら地獄です。普通の業務をこなした上でそこまで管理するのは絶対に無理。
──ちなみに、現在では特に女性から「Instagram」(以下、インスタ)が人気を博していますが、吉田さんはインスタをどのように見ていますか?
吉田 登録してますけど、一部しか見てないです。“Twitterだと炎上するから、インスタのコメントで踏み込んだことを書く”タレントの発言を見てたくらいです。まぁ、主に最上もがさんですけど(笑)。
──ただ、Twitterよりもインスタのほうが炎上しにくいように感じます。
吉田 ひとつ言うなら、インスタは若い世代が多くて女子率も高いので、「わかってくれる同性に伝えたい」という使い方なんでしょう。だから、アイドルとインスタの相性は、まだそんなに良くない気がします。
アイドルを辞めて、「これからインスタにカワイイ写真をドンドン載せていきます!」みたいなのって、わかりやすく言っちゃうと「おっさんのヲタを切り捨てて、これからは女の子相手のビジネスをしていきます!」って宣伝みたいなものですから。
まぁ、ボクは全然興味がないのでどうでもいいんですけど(笑)。
──Twitterは幅広い層が利用しているためか、クソリプ問題なども尽きません。
吉田 厄介な絡み方をするようなヲタの人ほど実生活だとおとなしい人だったりすることも多くて、「Twitterだと本当にひどいことばっか言ってるけど、実際会うと良い人だよ」ってよく言われますけど、そっちのほうが厄介ですよね。
普段良い人なのにTwitterで荒ぶってたら、その人の本性は明らかにTwitterのほうで、普段は良い人を演じざるを得ないだけなんだろうなって(笑)。
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吉田豪
プロ書評家 / プロインタビュアー
1970年、東京都出身。プロ書評家、プロインタビュアー、ライター。徹底した事前調査をもとにしたインタビューに定評があり、『男気万字固め』、『人間コク宝』シリーズ、『サブカル・スーパースター鬱伝』、『吉田豪の空手★バカ一代』などインタビュー集を多数手がけている。コラム集『聞き出す力』『続 聞き出す力』も話題を呼んだ。
最新著書に、『吉田豪の"最狂"全女伝説 女子プロレスラー・インタビュー集』(白夜書房)がある。
1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:1246)
「普段良い人なのにTwitterで荒ぶってたら、その人の本性は明らかにTwitterのほうで、普段は良い人を演じざるを得ないだけなんだろうな」わかる