2016年1月2日、とあるツイートをきっかけに爆発的にインターネット上を駆け巡ったLINEスタンプをご存知だろうか?
その正体は、「72歳のおじいちゃん」ことSeiji Tazawa(田澤誠司)さんがExcelでつくったというLINEクリエイターズスタンプだ。
親しみやすいポップなタッチで描かれながらも、イマイチ使いどころが不明で、一度見たら頭から離れない強烈なビジュアル。
その類を見ない世界観を構築しているSeiji TazawaさんのLINEスタンプは、インターネットユーザーの心を見事に掴み、TwitterやWebニュースなどさまざまなメディアでも取り上げられ、瞬く間に大旋風を巻き起こした。すでにテレビからの取材も受けたという。
Seiji TazawaさんのLINEスタンプはKAI-YOU.netでもご紹介させていただいたのだが、「なぜ、Excelでこんなスタンプをつくったのだろうか?」「この独特の絵のタッチはなんなのか?」「Seiji Tazawaさんは何者なのか?」などなど、時間が経つにつれ、いろんな疑問が浮かんできた。
ということで、思い切ってSeiji Tazawaさんに電話でのインタビュー取材を試みたところ、めちゃめちゃアツいお話がうかがうことができた。72歳のおじいちゃんことSeiji Tazawaさんがどういう思いでLINEスタンプをつくったのか、みなさんに感じ取っていただければ幸いだ。
取材・文/よしだゆうや
田澤 1月2日にバソコンを開けてみたらですね、LINEクリエイターズスタンプの管理画面でアクセスや売り上げ推移を見たら、いつもよりとても高くて何かの間違いじゃないかという気持ちが強かったですね。
2014年の10月末に、25歳になる孫娘から「おじいちゃん、暇なんだからスタンプでもつくったら?」と言われたんですけれども、スタンプのことも、LINEのこともそもそもどのようなものなのかわからなかったんです。
それから自分でスマホを買って、LINEやスタンプがどんなものか教えてもらって自分でつくるようになったんですけど、2015年の3月にようやくリリースできてね、今回急に人気がでてびっくりしましたね。
田澤 そうです。なぜつくったかというと、私は会社を辞めるまでは、現場を回ってですね、電気設備工事関係の安全管理・施行管理の仕事をやっていたんですよ。
そういう中で、若い人に安全に対する意識を持ってもらって、ちゃんと作業してもらうのがいかに難しいことかということを思って。とはいっても上からの目線で言ってしまうと反感を買ってしまうので、絵を使ったね、安全教育や安全指導とか、注意喚起をしてきたわけですよ。
──工事現場というのはやはり危険なんでしょうか?
田澤 工事は会社の中で行う作業ではないので、毎日毎日が違う現場での作業になることもあって、いろんな不安定な箇所があるわけですよね。
同じ現場でも今日は穴を掘っていなくても、明日になったら穴が掘ってあって転落の危険性があったりとか、高いところに登って作業しなきゃいけないとか、いろんな危険要素が潜んでいるわけです。
そういう危険を回避するために安全教育をするのが私の仕事だったんですけれども、やっぱり若い作業員の中には経験が浅いがゆえに注意を怠って、安全を甘く見て怪我をしたり、社会的問題になる事故を起こしてしまったりすることがあるんです。
そんな若い人たちと安全管理に対するコミュニケーションを図るために、絵を用いて紙芝居をつくったりして、安全管理に視線を向けてもらうようにしたと。
──なるほど。
田澤 若い人たちには、安全指導でも教育でもそうなんですけども、言葉で言うよりも、LINEのように最新のものを使ってね、注意を振り向かせないといけないんです。
書類を配ってこの通りやれと言ってもなかなかやってもらえないので、自分でいろいろ考えてパソコンで絵を描いて掲示物をつくったり、紙芝居をつくったりして、安全を意識してらもらえるようにやってきたら、効果的だったので、これからも絵を使って注意喚起していった方がいいんじゃないかと。
私が今考えていることを少しいいですか? いまのLINEスタンプは、あいさつ代わりで使われているように感じたんですね。「元気?」「やっほー」「こんにちは」とか、それはそれで結構なんですが、それに物語性をプラスしたのが私のLINEスタンプなんですよ。
でもね、やっぱりいろいろ反響はありましたよ。「使いづらい」「使えるものがない」とかね。ヘヘヘヘ(笑)。
──(笑)(笑)(笑)
田澤 でも若い人と会話するには、「おはよう」だけではダメかなと思ったので、そこに注意事項などをワンポイントでさりげなく出せば理解してもらえるんじゃないかと思って、安全意識を持ってもらうために、私の役だった経験をもとにLINEスタンプをつくりました。
その正体は、「72歳のおじいちゃん」ことSeiji Tazawa(田澤誠司)さんがExcelでつくったというLINEクリエイターズスタンプだ。
親しみやすいポップなタッチで描かれながらも、イマイチ使いどころが不明で、一度見たら頭から離れない強烈なビジュアル。
その類を見ない世界観を構築しているSeiji TazawaさんのLINEスタンプは、インターネットユーザーの心を見事に掴み、TwitterやWebニュースなどさまざまなメディアでも取り上げられ、瞬く間に大旋風を巻き起こした。すでにテレビからの取材も受けたという。
Seiji TazawaさんのLINEスタンプはKAI-YOU.netでもご紹介させていただいたのだが、「なぜ、Excelでこんなスタンプをつくったのだろうか?」「この独特の絵のタッチはなんなのか?」「Seiji Tazawaさんは何者なのか?」などなど、時間が経つにつれ、いろんな疑問が浮かんできた。
ということで、思い切ってSeiji Tazawaさんに電話でのインタビュー取材を試みたところ、めちゃめちゃアツいお話がうかがうことができた。72歳のおじいちゃんことSeiji Tazawaさんがどういう思いでLINEスタンプをつくったのか、みなさんに感じ取っていただければ幸いだ。
取材・文/よしだゆうや
おじいちゃん、暇なんだからスタンプでもつくったら?
──今回、SNSを中心に大きな反響があったと思うのですが、心境はいかがでしょうか?田澤 1月2日にバソコンを開けてみたらですね、LINEクリエイターズスタンプの管理画面でアクセスや売り上げ推移を見たら、いつもよりとても高くて何かの間違いじゃないかという気持ちが強かったですね。
2014年の10月末に、25歳になる孫娘から「おじいちゃん、暇なんだからスタンプでもつくったら?」と言われたんですけれども、スタンプのことも、LINEのこともそもそもどのようなものなのかわからなかったんです。
それから自分でスマホを買って、LINEやスタンプがどんなものか教えてもらって自分でつくるようになったんですけど、2015年の3月にようやくリリースできてね、今回急に人気がでてびっくりしましたね。
若い人たちに安全管理の意識を持ってほしかった
──番最初につくられたのは、「工事現場の安全促進スタンプ」ですよね?田澤 そうです。なぜつくったかというと、私は会社を辞めるまでは、現場を回ってですね、電気設備工事関係の安全管理・施行管理の仕事をやっていたんですよ。
そういう中で、若い人に安全に対する意識を持ってもらって、ちゃんと作業してもらうのがいかに難しいことかということを思って。とはいっても上からの目線で言ってしまうと反感を買ってしまうので、絵を使ったね、安全教育や安全指導とか、注意喚起をしてきたわけですよ。
──工事現場というのはやはり危険なんでしょうか?
田澤 工事は会社の中で行う作業ではないので、毎日毎日が違う現場での作業になることもあって、いろんな不安定な箇所があるわけですよね。
同じ現場でも今日は穴を掘っていなくても、明日になったら穴が掘ってあって転落の危険性があったりとか、高いところに登って作業しなきゃいけないとか、いろんな危険要素が潜んでいるわけです。
そういう危険を回避するために安全教育をするのが私の仕事だったんですけれども、やっぱり若い作業員の中には経験が浅いがゆえに注意を怠って、安全を甘く見て怪我をしたり、社会的問題になる事故を起こしてしまったりすることがあるんです。
そんな若い人たちと安全管理に対するコミュニケーションを図るために、絵を用いて紙芝居をつくったりして、安全管理に視線を向けてもらうようにしたと。
──なるほど。
田澤 若い人たちには、安全指導でも教育でもそうなんですけども、言葉で言うよりも、LINEのように最新のものを使ってね、注意を振り向かせないといけないんです。
書類を配ってこの通りやれと言ってもなかなかやってもらえないので、自分でいろいろ考えてパソコンで絵を描いて掲示物をつくったり、紙芝居をつくったりして、安全を意識してらもらえるようにやってきたら、効果的だったので、これからも絵を使って注意喚起していった方がいいんじゃないかと。
私が今考えていることを少しいいですか? いまのLINEスタンプは、あいさつ代わりで使われているように感じたんですね。「元気?」「やっほー」「こんにちは」とか、それはそれで結構なんですが、それに物語性をプラスしたのが私のLINEスタンプなんですよ。
でもね、やっぱりいろいろ反響はありましたよ。「使いづらい」「使えるものがない」とかね。ヘヘヘヘ(笑)。
──(笑)(笑)(笑)
田澤 でも若い人と会話するには、「おはよう」だけではダメかなと思ったので、そこに注意事項などをワンポイントでさりげなく出せば理解してもらえるんじゃないかと思って、安全意識を持ってもらうために、私の役だった経験をもとにLINEスタンプをつくりました。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント