舐達麻、BAD HOPへのディス曲がInstagramリールのトレンド入り

舐達麻「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD(prod. GREEN ASSASSIN DOLLAR & 7SEEDS)」MV

ヒップホップクルー・舐達麻の楽曲「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD(prod. GREEN ASSASSIN DOLLAR & 7SEEDS)」が、Instagramリールで12月12日(火)までにトレンド入りを果たした。

執筆現在時点、Instagramでは同楽曲を使用したリール動画が597件投稿されている。

「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD」を使用した楽曲

MVの切り抜き動画が多数アップロードされているほか、ヒップホップとは関係のない文脈でも使用されており、人気の高さをうかがわせる。

舐達麻によるBAD HOPへのディス曲

舐達麻は、BADSAIKUSHさん、DELTA9KIDさん、G-PLANTSさんの3人を中心に活動する、埼玉・熊谷を拠点とするヒップホップクルー。
KAI-YOUのインタビューに答える舐達麻
「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD(prod. GREEN ASSASSIN DOLLAR & 7SEEDS)」は、舐達麻による川崎出身のヒップホップクルー・BAD HOPへのディス曲。

バースには、“お前の曲はパクリで 俺のはREQUIEM”“何がパブロ 俺がピカソならお前はただの絵描き野郎”“ヒット曲 誰かパクリそれ歌いビッとする/それがサンプリング文化だとしたらゾッとする”など、川崎発のヒップホップクルー・BAD HOPへの批判が散りばめられている。

一方、フックでは、“あるべき形はこう すぐBeefにして曲は非情(中略)争いならぶち殺せばゴール/今おれらはまずBeatに問う/ネットに愚痴る事情や苦情なら 仲間と今日 曲を書こう”と綴られており、直接的な暴力やSNS上での舌戦ではなく、楽曲として表現することを貫く姿勢を見せ、大きな反響を呼んだ。

10月フェスの乱闘騒動でラッパー同士の対立が再燃

遡ると2019年に起きた、RYKEYDADDYDIRTYさんがBADHOPのリーダー・YZERRさんへ仕掛けたビーフ(ラッパー同士がリリックにおいて否定・侮辱し合うことを指すヒップホップの用語)に端を発した人気ラッパー同士の対立。

長らく冷戦状態が続いていたが、2023年9月のヒップホップフェス「THE HOPE 2023」のアフターパーティーでRYKEYDADDYDIRTYさんとYZERRさんとの間で起きたトラブル、そして舐達麻をも巻き込んだ10月のヒップホップフェス「AH1」での乱闘騒動を経て、事態は急転。 乱闘騒動の際、YZERRさんに掴みかかられたBADSAIKUSHさん率いる舐達麻は、12月1日に発表した「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD」を発表。

ビートのサンプリング元アーティストのレーベルも反応

同楽曲は、ディス曲でありながらも詩的な歌詞や、過去の日本語ラップ史におけるビーフとその文化をサンプリングした点などがヒップホップヘッズから高く評価され、リリース当時YouTubeで急上昇1位になるほどの話題となった。

なお、本楽曲のビートには、エレクトロニカ・ポストロック・ユニット・matryoshkaの楽曲「Sacted Play Secret Place」がサンプリングされていると思われる。 しかし、matryoshkaの所属レーベル側は「無許可」であると主張。その上で「この無許可サンプリングに関しては特に怒ってませんよ。笑えるなと。ま、使用料もらえるならもらいますけどw」と、冗談めかしつつXに綴っている(外部リンク)。


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