BAD HOP(T-Pablow、YZERR)、GOMESS、HIYADAM、Weny Dacillo、変態紳士クラブ(WillyWonka)、ちゃんみな、言xTHEANSWER、EINSHTEIN、Rei©️hi、Lick-G、裂固──BSスカパーのTV番組「BAZOOKA!!!」の1コーナーからはじまった「BSスカパー! BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」は、その長きに渡る積み重ねの中、数多くの人気ラッパーを輩出してきた。
それぞれがユースから絶大な支持を受けており、アンダーグラウンドやメジャーといった活躍の場が違うという側面はあるものの、すでに近年の音楽シーンにとって欠かせない存在となりはじめている。
そして3月17日に開催された「第13回高校生RAP選手権」でも、また新たな才能が結果を残すことになった。
優勝した長野県出身の18歳ラッパー・G-HOPEさんは自らを「嫌われ者」だと語る。だが、現在活躍している「高校生RAP選手権」出身のラッパーはいずれも、その若さ故に自称ヒップホップヘッズたちから疎まれ、舐められ、少なからず嫌われ者だったといえる。
今回はHARDYさんとの決勝を制し、見事に優勝を勝ち取った直後、G-HOPEさんに行ったメールインタビューをお届けする。
G-HOPE 長野県岡谷市っていうとこが出身で、田舎です(笑)。基本的にバトルイベントはないですね。ヒップホップのイベントはライブやDJプレイ、それにダンスが中心になっています。
──G-HOPEさんがラップをはじめたきっかけは? いつからラップをはじめたのでしょうか
G-HOPE 小学生の頃からヒップホップを聞いていて中学生になった頃、気づいたら自分でもラップしてみたいと思ってリリックを書いていました。
──高校には通っていないそうですが、普段はどのような生活しているのでしょうか?
G-HOPE 中学校を卒業してからは2年間ほど建設業で働いていました。でも社長とお金の話で揉めてしまって、辞めてからは仕事を転々としています。
──「高校生RAP選手権」に出場するMCの多くは経験的にバトルがメインになっています。しかしG-HOPEさんはYouTubeにたくさんの楽曲を上げられていますね。どのくらいの頻度で曲を完成させているんでしょうか?G-HOPE - NOW
G-HOPE 1日に3曲作る日もあれば、1曲も作らない日もあります。これまで遊び感覚でラップをしてきたから、暇な時はリリックを書く癖がついてて。15分とかで曲が完成する事もあれば1ヶ月かかる事もあって、気分次第ですね(笑)
──G-HOPEさんのことを知らない人に聴いて欲しい楽曲と、その理由を教えてください。
G-HOPE まだ発売されてないんですけど、4月頃にリリース予定のEPの曲は全曲、真面目に聞いて欲しいです。バトルだけ見てヒップホップについていろいろ言ってる方々にも納得してもらえると思います。
──前回大会では、惜しくも準優勝でした。リベンジをしたいという気持ちはありましたか?
G-HOPE 前回はやりきったので自分の中では納得しています。負けず嫌いなんで、もちろんリベンジしたい気持ちはありましたね。僕が選手権に出られる年齢のうちに、Core-Boyに勝てなかったことは心残りですが。今なら、勝つとは言い切れないけど、自信はあります。
──今回優勝が決まったとき、「負けたと思っていた」と語られていました。それだけHARDYさんは強敵だった? 自分より勝っていると思った部分はどのようなところにありましたか。 G-HOPE 決勝戦の1試合目が終わった時、会場ではHARDYコールが多くて──本当に人気なんだなと感じて。結果を聞くまでプロップスの面で負けたかなと思いました。
──今回の大会で注目していた、意識していたMCはいますか?
G-HOPE 強いてあげるなら$ph1Nですかね。地元は違うんですけど中学生の頃から仲が良くて、2ヶ月に1度僕の地元のイベントにも一緒に出演してるんですよ。 G-HOPE 仲が良いから当たりたくなかったってのもあるし、単純に$ph1Nはめちゃくちゃラップがうまいです。
G-HOPE 普段、ネガティブなプライベートの話はあんまり表向きにしないんですけど、相手に「自分のライフを語れ」って言われた時、すごい舐められてる気がしたんですよ。G-HOPE - TRU$T
G-HOPE TVに映るものだけが全てじゃないって教えたかった。僕自身片親で貧しい家庭で育ってきてANARCHYさんの楽曲にすごく勇気を貰っていたのでここは一言言っとくべきだなって思ってああいうアンサーをしました。
──ネットなどで批判してくる人たちに関しては、どのように考えていますか?
G-HOPE 今の若い人たちってすぐ周りに流される傾向があると思うんです。僕を批判してる人達の5割は本気で僕を嫌いで批判してると仮定しても、あとの5割は大勢が批判してるから便乗して批判してるだけだと思います。
○○がダサいって言っとけば自分はわかってるみたいな風潮がすごく嫌です。自分の意見を持てない、意志が弱い可哀想な人達だなって思って見てしまう。
G-HOPE 売名って言うと言葉は悪いんですけど、知名度をつけるってそんなに簡単な事じゃないですよね。地道にコツコツ努力して、段々と自分の名を広げていく人がほとんどだと思うんですが、高校生RAP選手権に出れば、見る見る間に話題になって、簡単に知名度を得られる。ある意味若手ラッパーにとっては、チートみたいな存在ですね(笑)。
悪い点を挙げるとすれば、努力の量が少なくても驚くほどに知名度が上がってしまう。だから勘違いして天狗になっちゃう子もたまにいます。 G-HOPE 良い点はやっぱり知名度を得られる事。でも多くのラッパーは、結局はバトルじゃなくて音源を聞いて欲しくて、ライブを見て欲しくてラップをしている。だからバトルが好きなファンの人たちも、段々と楽曲を聴くようにシフトしてくれたら嬉しいなって思います。
──今後、ラッパーとしての具体的な目標や、決まっているリリースなどがあれば教えてください。
G-HOPE 今の目標は音楽だけでご飯を食べる事ですかね、さっきも言いましたが、4月頃にEPをリリース予定なのでチェックしてほしいです。
それぞれがユースから絶大な支持を受けており、アンダーグラウンドやメジャーといった活躍の場が違うという側面はあるものの、すでに近年の音楽シーンにとって欠かせない存在となりはじめている。
そして3月17日に開催された「第13回高校生RAP選手権」でも、また新たな才能が結果を残すことになった。
優勝した長野県出身の18歳ラッパー・G-HOPEさんは自らを「嫌われ者」だと語る。だが、現在活躍している「高校生RAP選手権」出身のラッパーはいずれも、その若さ故に自称ヒップホップヘッズたちから疎まれ、舐められ、少なからず嫌われ者だったといえる。
今回はHARDYさんとの決勝を制し、見事に優勝を勝ち取った直後、G-HOPEさんに行ったメールインタビューをお届けする。
優勝後「負けたと思っていた」と語った理由
──地元の長野県ではどのようなシーンが形成されているのでしょうか? また、どのような場所ですか?G-HOPE 長野県岡谷市っていうとこが出身で、田舎です(笑)。基本的にバトルイベントはないですね。ヒップホップのイベントはライブやDJプレイ、それにダンスが中心になっています。
──G-HOPEさんがラップをはじめたきっかけは? いつからラップをはじめたのでしょうか
G-HOPE 小学生の頃からヒップホップを聞いていて中学生になった頃、気づいたら自分でもラップしてみたいと思ってリリックを書いていました。
──高校には通っていないそうですが、普段はどのような生活しているのでしょうか?
G-HOPE 中学校を卒業してからは2年間ほど建設業で働いていました。でも社長とお金の話で揉めてしまって、辞めてからは仕事を転々としています。
──「高校生RAP選手権」に出場するMCの多くは経験的にバトルがメインになっています。しかしG-HOPEさんはYouTubeにたくさんの楽曲を上げられていますね。どのくらいの頻度で曲を完成させているんでしょうか?
──G-HOPEさんのことを知らない人に聴いて欲しい楽曲と、その理由を教えてください。
G-HOPE まだ発売されてないんですけど、4月頃にリリース予定のEPの曲は全曲、真面目に聞いて欲しいです。バトルだけ見てヒップホップについていろいろ言ってる方々にも納得してもらえると思います。
──前回大会では、惜しくも準優勝でした。リベンジをしたいという気持ちはありましたか?
G-HOPE 前回はやりきったので自分の中では納得しています。負けず嫌いなんで、もちろんリベンジしたい気持ちはありましたね。僕が選手権に出られる年齢のうちに、Core-Boyに勝てなかったことは心残りですが。今なら、勝つとは言い切れないけど、自信はあります。
──今回優勝が決まったとき、「負けたと思っていた」と語られていました。それだけHARDYさんは強敵だった? 自分より勝っていると思った部分はどのようなところにありましたか。 G-HOPE 決勝戦の1試合目が終わった時、会場ではHARDYコールが多くて──本当に人気なんだなと感じて。結果を聞くまでプロップスの面で負けたかなと思いました。
──今回の大会で注目していた、意識していたMCはいますか?
G-HOPE 強いてあげるなら$ph1Nですかね。地元は違うんですけど中学生の頃から仲が良くて、2ヶ月に1度僕の地元のイベントにも一緒に出演してるんですよ。 G-HOPE 仲が良いから当たりたくなかったってのもあるし、単純に$ph1Nはめちゃくちゃラップがうまいです。
「すごく、舐められているような気がした」
──決勝の延長戦では、相手への言葉を拾いながら韻にこだわってラップするスタイルから打って変わって、インタビュー動画などでは見せない自身の生い立ちや境遇を語る鬼気迫るラップが印象的でした。どのような感情から言葉が出てきたのでしょうか?G-HOPE 普段、ネガティブなプライベートの話はあんまり表向きにしないんですけど、相手に「自分のライフを語れ」って言われた時、すごい舐められてる気がしたんですよ。
──ネットなどで批判してくる人たちに関しては、どのように考えていますか?
G-HOPE 今の若い人たちってすぐ周りに流される傾向があると思うんです。僕を批判してる人達の5割は本気で僕を嫌いで批判してると仮定しても、あとの5割は大勢が批判してるから便乗して批判してるだけだと思います。
○○がダサいって言っとけば自分はわかってるみたいな風潮がすごく嫌です。自分の意見を持てない、意志が弱い可哀想な人達だなって思って見てしまう。
ラッパーにとっての「高校生RAP選手権」という存在
──G-HOPEさんにとって「高校生RAP選手権」というイベントはどのような存在でしたか?G-HOPE 売名って言うと言葉は悪いんですけど、知名度をつけるってそんなに簡単な事じゃないですよね。地道にコツコツ努力して、段々と自分の名を広げていく人がほとんどだと思うんですが、高校生RAP選手権に出れば、見る見る間に話題になって、簡単に知名度を得られる。ある意味若手ラッパーにとっては、チートみたいな存在ですね(笑)。
悪い点を挙げるとすれば、努力の量が少なくても驚くほどに知名度が上がってしまう。だから勘違いして天狗になっちゃう子もたまにいます。 G-HOPE 良い点はやっぱり知名度を得られる事。でも多くのラッパーは、結局はバトルじゃなくて音源を聞いて欲しくて、ライブを見て欲しくてラップをしている。だからバトルが好きなファンの人たちも、段々と楽曲を聴くようにシフトしてくれたら嬉しいなって思います。
──今後、ラッパーとしての具体的な目標や、決まっているリリースなどがあれば教えてください。
G-HOPE 今の目標は音楽だけでご飯を食べる事ですかね、さっきも言いましたが、4月頃にEPをリリース予定なのでチェックしてほしいです。
インタビューで振り返る「高校生RAP選手権」と新たなMCたち
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