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【コミケ92】オリンピックどうなる? 代表に聞く「やっぱりビッグサイトがいい」

コミックマーケット準備会共同代表 市川孝一さん

世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット92」(C92)が、2017年8月11日(金)から13日(日)にかけて東京ビッグサイトで開催されています。

コミックマーケットは、1996年の夏以来、通常は年2回、東京ビッグサイトを使って開催しています。そんな東京ビッグサイトが、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け一般利用できなくなることについて、参加者からは懸念の声が上がっています。

東京オリンピック開催に向けて、コミックマーケットの運営陣はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。コミックマーケット準備会共同代表のひとり、市川孝一さんにお話をうかがいました。

取材/撮影:ねりまちゃん

コミケ、ビッグサイトでできるんでしょうか?

東京ビッグサイト

──「2020年に向けて会場が使えないかも」という問題はいつ頃から認識されていたのでしょうか?

市川 オリンピックが東京に決まった時には、もう「ヤバいな」というのは肌感としてはありました。最近のオリンピックは8月に開催されていますから、これはコミケットに当たるなと、理解はしていました。

その時からいろいろと考えていたんですけれども、やはりプレスセンターなどの利用スケジュールが出て、それに伴って工事期間などはどの程度になるのか、いつどこの会場が空いているのか、というのが正確に出てこないとなにも言えません。

中途半端に決まっている状態で動き出して、後から「この期間が使えるようになりました」と言われても、軌道修正は難しくなりますから、ある程度しっかり決まってから我々も動きたいと思っています。

──ということは、東京ビッグサイトさん側から、コミックマーケット準備会さん側へ説明も、まだまだというのが現状でしょうか?

市川 「一緒に頑張っていきましょう」という話はしているんですけれども、まだまだです(笑)。

──それって、どの程度の時期になったらわかるものなのでしょうか。

市川 そうですね、もうちょっとかかると思います。早ければすぐ決まるかもしれませんし、遅かったら来年とかになるかもしれないし、なかなか時期が見えるものではないです。

ビッグサイトで開催されているイベントはコミケット以外にもあります。いろいろな企業と調整しなきゃいけない。我々は夏と冬の2回ですが、もっといっぱい借りている企業もいらっしゃいますから。

なるべく東京ビッグサイトで、なるべく8月のいつもの時期に

──「この期間は絶対に東京ビッグサイトは使えません」と決まってしまったら、東京ビッグサイト以外の会場も検討するということでしょうか。

市川 例えばオリンピックが7月からです、となったときに、7月の頭は空いていますよとか、8月の終わりが開くんですよ、という話になったら7月の頭や8月の終わりにやる可能性もあります。

絶対に8月にやらなきゃいけないのか? 絶対に東京ビッグサイトでやらなきゃいけないのか? 会場を取るのか、会期を取るのか

我々はなるべくいつものように東京ビッグサイトで、8月のいつもの時期にやりたいと思っていますが、「東京ビッグサイトでできますけど、時期がずれます」とか、「8月にできますけど場所がズレます」とか、どっちを取るかは色々と条件が揃った時にでないと判断はできません。

──C90のサークル申し込み時には、大阪や名古屋での開催に関するアンケートもありました。コミックマーケットの参加者の方は、東京以外の大阪・名古屋などの開催地でも「絶対参加するぞ!」という方が多そうな気もします。

市川 多いですよね。コミケットはお祭りになっていますから、「どうしても東京での開催が無理ならどこでも行きますよ!」と言ってくださる方がたくさんいてくださることは、本当にありがたいです。

──ではもし、東京ビッグサイトでの開催が無理ということになっても、地方の開催地も柔軟に考えていかれる。

市川 そうですね、でも正直やっぱり東京ビッグサイトがいい。もう20年ここでやっていますから、ノウハウの部分がすごく大きいので、なるべくここでやりたいと考えています。

──C90から新たな展示スペースとして利用されている東7・8ホールについてはいかがですか?

市川 実際使ってみて、思っていた以上に良いホールです。ホールの形が台形だったり、東1〜6ホールからの導線が複雑だったり、まだまだ難しいところもありますが。

明るいし、何よりも空調が結構効いているんですよね(笑)。コミケでは、シャッターを開けて使うので空調がなかなか効かないんですけど、7・8ホールは新しいだけあって、かなり空調が効いてます。

日本のポップカルチャーを海外へ

──インバウンド需要はますます高まっていくと思います。コミックマーケットにも外国人参加者は増えてますか?

市川 ここ数年、どんどん増えているのを肌で感じています。閉館間際に、荷物を両手いっぱいにもっている外国人の方を見ると、かなり楽しんで帰られているかなと思います。

海外でも、2〜3万人参加者がいるようなオタク・アニメイベントって増えていますよね。そういったイベントの参加者の方に、「日本にはコミケットっていうのがあるんだ」と知ってもらえ、世界中から参加してくれる方がもっと増えるのではないかと思っています。

今、逆にぼくらがコミケット共同代表として、1年に2〜3回海外のイベントを回ってセミナーや講演をしているんです。

海外からいらっしゃる参加者の方が増えているというのを肌で感じるからこそ、こちらから海外へ行って「日本のコミケットはこういうルールでやっていますよ」というのを教えていくと、日本にいらっしゃった時に迷わずここで遊んで帰れるんじゃないかと思っています。

向こうに行けばあちらのイベントの主催者ともいろんなことを話すことができます。そういったネットワークはすごく大事だと思っています。

──向こうの方もコミックマーケットをお手本に、というところもありますよね。

市川 そうですね。ボランティアの集め方や混雑整理のやり方、イベントのレギュレーションなどいろいろと情報交換しています。

──「オリンピックがあるけど、大丈夫?」とか聞かれることもありますか?

市川 今年行った時に「大丈夫なの?」と聞かれました(笑)。「しっかり考えてますよ!」と答えましたよ。

来年も再来年も、最高のコミケにしたい

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