違法アップロードされた動画のURLをツイートしているアカウントに対し、「このURLは違法にアップロードされた動画へのリンクです。即刻、当該ツイートを削除してください。」といった警告を行っている。当製作委員会といたしましては、これまでも厳正なる対処を行ってまいりましたが、Twitter等SNS等での拡散も違法の可能性があることを広くお知らせすべく、本アカウントを立ち上げましたこと、ご理解いただきたく存じます。今後とも映画『君の名は。』をよろしくお願い申し上げます。
— 映画『君の名は。』製作委員会著作権担当 (@kiminona_rights) 2016年9月26日
@kiminona_rightsは、記事執筆時点(9月29日15時頃)までに150件をツイート。そのほとんどが同様の警告文であることから、ネット上に違法アップロードされた動画の視聴に対する認識の希薄さがうかがえる。 指摘されたアカウントの反応は様々だ。ツイートを削除する者もいれば、特定のフォロワーしか閲覧できないようアカウントに鍵をかける者、中には堂々と反論する者まで。
著作権に対する認識の希薄さを端的に表す一連の状況を嘆く人が多い一方、ダウンロードはしていないストリーミング再生自体に違法性があるわけではないという反論や、公式が注意喚起をうながすことで逆に違法アップロード動画が広がる可能性があると懸念する声も出ている。
また、違反者のアカウントに公式から直接リプライを送る行為を「晒し上げ」と捉え、意見を唱えるアカウントを設立する者まで現れた。
しかし今回、公式によるユーザーへの直接の指摘は、違法動画の視聴についてではなく、あくまで違法動画URLの拡散について警告をする内容となっている。著作物を勝手にアップロードする行為は間違いなく違法であり、それをSNSといった公の場で拡散することも幇助に当たる可能性がある。@kiminona_rights 違反者のアカウントを、わざわざ晒すのはちょっと良くないのでは?今は、過激な人々がいて晒された側はとんでもないことになりますよ?まぁ、犯罪者は吊るしたい気持ちわかるけど…。
— そのためのアカ (@02564BOUYA) 2016年9月28日
興行収入100億円を突破し、現在も客足を伸ばしている『君の名は。』は、アニメ映画ながら普段アニメに親しんでいない層にも波及し続けている。違法動画を拡散しているのはその言動から若年層ではないかと見られているが、これをきっかけに著作権に対する理解が深まることを祈るばかりだ。はじめまして、映画『君の名は。』製作委員会の著作権担当です。
— 映画『君の名は。』製作委員会著作権担当 (@kiminona_rights) 2016年9月26日
おかげ様で映画『君の名は。』は全国の映画館で超メガヒット上映中です。本当にありがとうございます。さて、残念ながら、違法に流されている本作品の動画が存在しています。これらの動画を視聴されませんようお願いいたします。
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