酸欠少女さユり『夜明けのパラレル実験室』番組レポート 大絶賛のライブの魅力に迫る

酸欠少女さユり『夜明けのパラレル実験室』番組レポート 大絶賛のライブの魅力に迫る
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『酸欠少女さユり 夜明けのパラレル実験室 〜シブカル祭。編〜 supported by 2.5D × KAI-YOU』

19歳の2.5次元パラレルシンガーソングライター・酸欠少女さユりさんのライブ&トーク番組『酸欠少女さユり 夜明けのパラレル実験室 〜シブカル祭。編〜 supported by 2.5D × KAI-YOU』が10月21日、東京・渋谷にあるソーシャルTV局・2.5DからUstreamとニコニコ生放送でオンエアされた。

この番組は生配信だけでなく、スタジオでの観覧も受け付けており、平日の夜にも関わらずチケットはすべてソールドアウト。会場内は140人以上のファンで埋め尽くされ、スタート前から静かな熱気が漂っていた。

“シブカル祭。編”と題した今回は、10月16日から25日まで渋谷PARCOで開催されていた女子クリエイターの祭典「シブカル祭。2015」とコラボレーション。ファッションブランド・Honey Cinnamon(ハニーシナモン)プロデューサーの平松可奈子さんと、1人レーベル・平行で活動中のグラフィックデザイナー・ハヅキさんをゲストに迎え、3人の女子クリエイターによるトークを繰り広げた。

その後のさユりさんのライブでは、和やかな女子トークとは打って変わり、小さな体からは想像もつかない力強い姿を見せる。1時間以上にわたって全9曲を歌い上げ、会場に集まった“さユりマニア”を、痛々しくも、聴く人の心に寄り添う歌世界で包み込んだ。

企画/吉田雄弥  取材・文/恩田雄多 撮影/北村勇祐

新時代の女子クリエイターが共演

「シブカル祭。」初参加というさユりさんは、「展示ブースのイラストを見たんですけど、女子のパワーがすごいですね!」と早くも興奮気味の様子で番組は幕を開けた。そんな女性のお祭りにちなみ、この日は女性限定で番組観覧のチケットを先行販売。会場前列に集まった女性ファンに、「(女性は)身長が低いから前がいいよね」と声をかけつつ、「今日はとってもいいにおいがする!」と満足気だ。

続いて、ゲストの平松さんとハヅキさんが登場。平松さんは人気アイドルグループ・SKE48に5年間在籍、卒業後、ガールズブランド・ハニーシナモンのプロデューサーに就任。グラフィックデザイナーのハヅキさんは、3つ目のクマ「くまめ」で知られる1人制作レーベル・平行で活動中と、ともに新時代の若手クリエイターとして注目を集めている。

個人的にも大好きという2人の登場に、さユりさんのテンションは急上昇。

平松さんは……なんと呼んだらいいかわからない(笑)。平松さんはアイドル時代から好きで、ずっと応援してました! ハヅキさんも、くまめに出会って以来、大好きです!

さらに平松さんから、AKB48の入山杏奈さんがさユりさんの大ファンだと聞くと、「あ、あんにん(※入山さんの愛称)が……!!」と言葉にならない様子。そんなさユりさんの胸元には、事前にハヅキさんからプレゼントされたくまめのボールチェーンぬいぐるみが早速つけられていた。

プロデューサーとしての醍醐味や“3つ目”の誕生秘話も

左から酸欠少女さユり、平松可奈子、ハヅキ

3人が揃ったタイミングで、番組はクリエイター同士のトークセッションへ。まず平松さんが、ハニーシナモンでコーディネートした、自身初のスタイルブック『KANAKANA』の写真を披露。

自ら企画書をつくり、メイクやスタイリストなどのディレクションも担当した渾身のスタイルは、いずれも完成度の高いものばかり。なかでも、振り袖とゴージャスな髪型が印象的な1枚はさユりさんのお気に入り。「自分の成人式でもこの格好、特にこの髪型にしたいです!」と、絶賛だった。

平松可奈子スタイルブック『KANAKANA』

プロデューサーとして、「どうすればブランドの世界が伝わるのか」を常に考えている平松さん。たとえ1枚の写真であっても、そのプロセスを考えるのが楽しいという。それだけの思い入れゆえに、「街で自分のブランドの服を着た人を見るとテンションが上がって、唐突に“ありがとうございます!”と声をかけてしまう(笑)」こともあるそうだ。

ハヅキ「くまめプルオーバーパーカー」

一方、ハヅキさんは、自身のレーベルについて「“自分が欲しいものをつくる”というのが裏テーマ」と説明。加えて、さユりさんの「なぜ(くまめは)3つ目なのか?」という質問に対して、オリジナルキャラクター・くまめの誕生秘話を披露。その特徴的な3つ目は学生時代、授業中に眠気と戦いながら偶然目を3つ描いてしまい、意外と可愛かったことから生まれたキャラクターだという。

そんなくまめのグッズは、スウェットパーカーなどを中心に展開中。シブカル祭。でも、「クリエイターズマンション meets 個衆」と題した期間限定ショップで販売されていた。

トークはモノづくりのプロセスから幽体離脱の研究へ

ともにクリエイターとして、さユりさんに対して気になることがある2人。自身はテーマを決めてからつくるタイプという平松さんから、曲づくりのプロセスを聞かれたさユりさんは、「ギターを弾きながら、自分の内面の気持ちを紡いでいく感覚」と回答。

ハヅキさんの「音楽以外で興味のあるものは?」との質問には、「幽体離脱!」という、意表を突いた“らしい”コメントで会場を笑わせる場面も。さユりさんによれば、「今は最初のステップとして、寝ながら起き上がる自分をイメージする」ことに挑戦中。次のステップとしては「論理的に離脱のプロセスを研究したい」とのことだった。

それに対して、平松さんから「私の友人も研究してる!」とまさかの反応。「まずは金縛りになるのがいいらしい」というアドバイスを受けて、さユりさんは「実は金縛りに勝ったことがあるんです!」とさらに斜め上をいく一言。まさかの意外な盛り上がりを見せ、次の展開が気になるところでトークパートは終了した。

トーク後、さユりさんは「(2人の)きちんと道筋を立てたうえで、やりたいことをやりぬく力に刺激を受けました!」と、熱がこもったコメントを残していた。
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