村上隆とシュウウエムラがコラボ、特製コスメを発表 アニメも特別公開

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村上隆とシュウウエムラがコラボ、特製コスメを発表 アニメも特別公開
村上隆とシュウウエムラがコラボ、特製コスメを発表 アニメも特別公開

©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

8月29日(木)、渋谷ヒカリエにて、村上隆さんとのコラボレーションによって生まれた、2013年11月1日(金)に限定発売される「シュウウエムラ」のホリデーコレクション「シックスハートプリンセス by takashi murakami for シュウ」の発表会が行われた。発表会では、このコラボのために特別制作されたアニメーション『6HP(シックスハートプリンセス) Pink or Black』も初めて公開された。

『シックスハートプリンセス by takashi murakami for シュウ』

©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

「シュウウエムラ」は、表参道に1号店をオープンしてから今年で30周年を迎える、日本を代表するコスメブランド。そんな記念すべき2013年のクリスマスコレクションは、同じく日本を代表するアーティスト・村上隆さんが企画・原案・監督を手がける『シックスハートプリンセス(6HP)』とのコラボレーションによって誕生した。

「6HP」は、2010年にフランスのヴェルサイユ宮殿で開催された村上さんの作品展「MURAKAMI VERSAILLES」で発表された〝魔女っ子〟アニメーション。制作するのは、村上さんの率いるカイカイキキが北海道に擁するアニメーションスタジオ・ポンコタンだ。同作のキャラクターデザインは、そのポンコタンの代表を務めるイラストレーター・アニメーターのmebaeさんが担当している。
今回のコラボは「6HP」のヒロインであるピンクプリンセスと、シュウウエムラのために生み出されたブラックプリンセスマジカルマスコットをあしらったスペシャルなコレクションとなっている。全19アイテムで、価格は1,470円から27,300円(税込み)。発売は2013年11月1日から。

コレクションのテーマは女性の普遍的な願望である「変身」。現実と非現実、光と影といった「二面性」を、良い子と悪い子、イノセントとセクシーという相反する性質を持つ、ピンクプリンセスとブラックプリンセスの2人のアイコンによって表現した。

mebaeさんのイラストがあしらわれたパレット。 左:エンチャンテッド ブラック パラレル キット|右:ハートフル ピンク パラレル キット ©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

左上から時計回りに、「ブラック ジュエル オン ウィング プレミアム アイラッシュ」、「プリンセス ラブ イン ウィンク アイラッシュ」、「ハート アンド フラワー バイ ムラカミ S カーラー」、「シックス ハート プリンセス メークアップボックス」、「ミニ ネイル デュオ」(ピンク プリンセス ファンタジー セット)。 ©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.


発表会イベントの様子

会場に入ると、ピンクプリンセスとブラックプリンセスのコスプレイヤーさんが出迎えてくれた。

シュウウエムラのメイクアップアーティストによる、メイクアップショーも。

ショーに出演したメイクアップアーティストとモデルのみなさん。中央にいるのは、シュウ ウエムラ インターナショナル アーティスティック ディレクターの打出角康さん。

村上隆さんは抱きまくらと共に登場。

サプライズとして「TEMPURA KIDZ」も登場。kzさんによるDJとともにパフォーマンスを披露した。


『6HP Pink or Black』

mebaeさんによる、ピンクプリンセスとブラックプリンセスのイラスト。 ©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

今回特別制作された『6HP Pink or Black』は、村上さんが監督する「6HP」からスピンアウトしたフル3DCGアニメーション作品。2013年10月初旬に公開予定の本作だが、発表会で先行公開された。

中野や秋葉原をモチーフにした〝OTAKU TOWN〟を舞台に、女の子の天使のような明るい面を代表するピンクプリンセスが、ダークで悪魔的な面を代表するブラックプリンセスと戦う物語。魔女っ子たちの生活の中で起きるちょっとした事件が戦いや和解を巻き起こす様子を、ミュージカルテイストで表現している。「プリキュア」のエンディングアニメーションで知られる前田健さんが振りつけたダンスも見どころだ。

音楽を担当するのはkz(livetune)さん。kzさんはGoogle Chrome -初音ミク編-のテーマ曲「Tell Your World」などのVOCALOID楽曲や、リアルボーカリスト楽曲も手がけており、村上さんの初監督映画『めめめのくらげ』でも音楽を担当した。

キャラクターデザインはmebaeさん。イラストレーター、アニメーターとして活躍し、2011年に設立されたカイカイキキのアニメーション制作スタジオ「ポンコタン」の代表を務めている。

制作の中心人物である村上さん、kzさん、mebaeさんの3名に、今回のコラボレーションについての感想をうかがうことができた。
村上隆さん
カイカイキキとしては、すでに所属アーティストのタカノ綾、次にobがコラボさせてもらっていて、僕で三度目です。特に今回は、「6HPでやりたい」という僕自身の強い意思から始まりました。

そのコンセプトは、パリのモードと日本のオタクにブリッジをかけようというものです。ブリッジをかけようとする人はこれまでもいたけれど、その溝は想像以上に深いんです。現在、各国でジャパン・エキスポが行われていますが、橋がかかってもその上を歩ける人が少ないんですよ。その状況をなんとかしたいと思って始動させたのがこの企画です。

そこで今回はmebaeを迎えて、日本のオタク絵ど真ん中のエッセンスをコスメに取り入れたらどうか、というのが元々のアイデアでした。それに対してシュウウエムラは、彼らなりにすごく噛み砕いてアプローチしてきてくれた。今回は、やりすぎというくらい、今までよりも悪ノリ感が強いんです(笑)。例えるなら幕の内弁当が2段重ねになっているような、色んな要素が盛り込まれています。

ルイ・ヴィトンとのコラボもそうでしたが、僕が出す色んなアイデアをきちんと受け止めてくれる人がいると、どんどん幕の内弁当が豪華になっていくんですよね。特に、今日の発表会ではコスプレコミュニティサイトの「Cure」さんに協力してもらい、アジアからコスプレイヤーを呼んでいます。それも含めて、今回はシュウウエムラも楽しんで取り組んでくれたので、すべてがガチっとハマっている感覚がありました。

また、これからの展開として、2013年12月ごろに向けてコスプレイヤーの方々による「6HP」の舞台も企画中ですので、そちらも楽しみにしていてもらえればと思います。
kzさん
僕はファッションやコスメといったジャンルとあまり絡んだことがなかったので、今回のコラボはとても良い刺激になりました。楽曲は、キュートな感じが前に出るように意識して制作しています。今まではどちらかと言うと、ドラマチックなものを多く作ってきたんですが、単純にかわいいものを作りたいという気持ちが元々あったので、作っていてすごく楽しかったです。
mebaeさん
今回のコラボでは、出来上がったプロダクトからイマジネーションを得て、アニメーションのブラッシュアップを行いました。特につけまつげは印象的で、実際に映像の中で象徴的なワンシーンに取り入れています。『6HP Pink or Black』の制作は、正式公開に向けてちょうど折り返し地点という感じで、24時間体制で追い込みをかけているところです。ギリギリまで作りこんでいこうと思っているので、そちらも楽しみにしていてほしいです。

『6HP Pink or Black』は2013年10月上旬に公開される予定。現在、ティザーサイトを公開中だ。
http://www.shuuemura.com/xmas/

※2013年10月4日(金)追記
いよいよアニメが公開!!
6♥Princess by Takashi Murakami for Shu Uemura
文:たかはしさとみ
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