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  • 今のギャルは「ナチュラルヘルシーブーム」
  • きっかけはプチ整形?
  • 整形ギャルのインタビューも

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「プチ整形のカジュアル化」が生んだ、ギャルの終焉とナチュラル的な何か

画像は吉川ちかさんのInstagramスクショ

こんにちは。ギャルじゃないけど『小悪魔ageha』で働いてます、ライターのミクニシオリです。

みなさんの想像する「ギャル」って、どんな見た目ですか?

二重幅を取りたいがために、絆創膏を切って目に貼り付け……って、もはや「工作の授業ですか?」と突っ込みたくなるような無理めのアイプチ。1枚では飽き足りず上に2枚、下にも1枚とこんもり盛られたつけまつ毛。

お尻の見えそうなホットパンツに、焼かれてセクシーな黒い脚。「何メートルあんの?」というくらい長いルーズソックスをソックタッチでくっつける──

ってもうそんな人、どこにも歩いてませんよね?
渋谷109

いつぞやの渋谷 109

ギャルと言えば渋谷、渋谷といえば109。109に行ったって、もうそんな娘はどこにも歩いていないんですよ…。

地下鉄渋谷駅から直結している109をチラリと覗いて見ても、働いている店員さんにすらそんな人はいません

服装も露出が多いばかりではなく、カジュアル服が好きなミクニですら109で服を買うことがあるくらい、今の109は「ギャル服」感が薄い

メイクもそうです。昔電車によくいた、花金の終電で値落ちしてつけまつ毛がずれているちょっとおちゃめなギャル、もう最近はどこにもいませんよね。

ギャルファッションも「ナチュラルブーム、プチプラ志向」

時代はめっきり「ナチュラルヘルシーブーム」。ヒールよりもスニーカー、ミニスカよりもワイドパンツが今の女性ファッションの流れです。

ギャル服も今のトレンドに合わせて一緒に変動しており、「ギャルだからミニスカ」「ギャルだからへそ出し」と言った、昔存在していたギャルならではのアイデンティティのようなものはなくなりました。

「普通の服よりは、少しタイト」というくらいの「ギャルエッセンス」にとどまっています。

一昔前はファッション誌に合わせて、「egg系ギャルはド派手」「nuts系ギャルはセクシー」など、それぞれの雑誌ごとに確立されたアイデンティティのようなものがありました。

もちろんカジュアル服にも、「チョキチョキガールズ系古着女」「モア系コンサバ」など分かりやすい区切りがありましたが、相次ぐ雑誌の休刊で、このような細かい区切りはなくなり、いつしかどの雑誌も画一されたものを取り上げ、そこに各々のエッセンスや視点を加える程度の差に収まるようになってきました。

GUやユニクロなどのプチプラ服(プチ・プライス=低価格)が全国展開で猛威をふるう今日この頃、今やギャル雑誌もOL雑誌も同じように「GU特集」を組みます(外部リンク)。

現代はギャルもスニーカーを履くし、ヘソはちゃんとしまってワイドパンツにインします。2000年代の明確な個性を持つギャルは、もう今日の渋谷にはいないのです。

ギャルのナチュラル化は整形技術の発達も影響している?

その一方でメイクについては、まだ昔らしいギャルの文化が少し残っているように感じます

今は「メイク濃い=ギャル」というくらいしか、街でギャルっぽいと思う人を見分ける手段がありません。
まつげを盛るとギャルっぽい?

まつげを盛るとギャルっぽい?

そんなメイクの濃いギャルたちも、昔のような「無理めメイク」をしている人はもうあまり見かけません。これはなぜなのか。

ファッションのカジュアル化に合わせているという側面もありますが、その一方で、今の若者の中で整形が昔よりカジュアルに取り入れられ始めているからという考え方もあります。

今日、一重にコンプレックスがある人が「二重になりたい!」と思うとしたら、最安1万円あれば二重になれるのです。

昔は10万円以上かかっていた二重整形が、今はまさかの1万円切り。二重幅のために絆創膏をつけていたギャルだって、何も好きでそんなことをしていたわけではない。

美しく見せるために、仕方なく絆創膏をつけていただけなのだから、年間に消費するアイプチ代よりも安くて自然なら、当然整形を選ぶに決まっています
二重になりたい

自然な二重

大手美容クリニックのHPを覗いてみると、メイクのよれやすい夏が二重整形人気のピークらしい……。都内の一つの院で、年間の症例数が1100件以上もあるほどです。

今や多くの人が、アイプチの無理なメイクをせずに「プチプラ」な二重整形を選択しているのです。

プチ整形は「朝の時間を金で買っているだけ」

二重のプチ整形を新卒社会人の頃にしたという元ギャルの女性に話を聞いてみました。

学生時代はメイクも化粧も気合いれまくってたけど、今はもう面倒になってそれなりにしかがんばってない。ギャルでいるのってすごく高い美意識を保ってないといけないから、今の自分はもうギャルとは呼べないと思うんだよね。
社会人なりたての頃、二重のプチ整形をした。ずっと一重がコンプレックスで、アイプチで二重を作って、つけまつ毛でまぶたを上げていました。やったことない人にはわからないかもしれないけど、朝の時間の二重づくりは本当に大変なんです。
二重やつけまつ毛をつけるためののりは、焦ってつけると思わぬ感じにくっついたり、片目だけ取れてしまったり。摩擦にも弱いので、満員電車に乗った後は、毎回こすり取れていないか不安で、鏡でのチェックが欠かせませんでした。

つくった二重が崩れていないかに縛られる生活が嫌になって、実家を出てすぐに二重整形をしました。
両目で5万円くらい。安い施術は取れる心配があると言われたので、少し高い施術を選びました。
二重のりのストレスから開放されてからは、なぜ今までやらなかったのか、とこれまでの”二重のりタイムロス”を悔やみました。
それからはつけまのりも面倒になり、マツエクに変えました。昔は毎朝40分かかっていたメイク時間が、15分に短縮されました。
二重整形をしたことは、全く後悔していません。施術も10分くらいで終わる、安心できるものでした。
周りの意見も気になったけど、”あいつ実は一重だよ”と言われるのも、”あいつ整形らしいよ”と言われるのも、私にとってはどちらも一緒。それなら、やらない理由はなかった。

朝のメイクによるタイムロスを、お金で買っただけ。他人からしてみれば、整形もアイプチも「つくった二重」であることには変わりなく、それなら時間もかからず消費物も必要ない二重整形を選択するのは、生き方としてもコスパのいい考え方だと言えます。

二重整形したまぶたなら、電車で寝ていてもよれない、崩れない。二重幅を取っても、昔のように絆創膏ははみ出てこない。二重整形女子が増えることで、必然的に「無理めギャルメイク女子」も減ったはずです。

整形のカジュアル化がナチュラルメイクを取り入れやすくした

昔よく言われていた、「親の体にメスを入れるなんて」という反骨的な世論は、まだ美容整形の症例数が少なく、失敗例も目立っていた頃の話。

症例数が増え、施術方法も確率された現代では、二重整形に関しては失敗したという話の方がむしろ耳に入ってこなくなりました。「整形=危ない」という考え方がなくなって来た以上、他に整形をするデメリットといえば、他人からの憎まれごとくらい。

濃いめメイク派のギャルたちも、二重整形、マツエクによる土台上げを取り入れています。

昔は元の顔が良くなければできなかったナチュラルメイクが、今は整形により後発的に取り入れることができるようになったのです。

囲むようなメイクをしなくても、マツエクとカラコンだけで盛ることができるようになったのは、ギャルのナチュラル化の要因になっています。

もう無理したメイクをしなくても、可愛くなれる。ミニスカを履ける足の細さじゃないなら、太めのパンツを履いていい。

あの頃のような、ソリッドな意識を持つギャルたちも、今でも夜の渋谷やInstagramの深淵にちゃんといます。

彼女たちが目立たなくなったのは、あの頃みたいに尖って生きなくても、自分らしい「カワイイ」を見つけられるようになったからなのかもしれません。

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ミクニシオリ // ミクニシオリ

フリーライター

25歳女子フリーライター。ゲスライターミクニ、略してゲスミ。小悪魔ageha、MTRL、日刊SPA!、SODなどで執筆中。クソ恋愛ディスとセックスの話、潜入レポが得意だよ♡
ミクニTwitter
女子ゲス恋愛ライターは日々憂う。

ミクニシオリ

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