Kaikai kiki Galleryにて李禹煥個展開催 村上隆悲願の展覧会

Kaikai kiki Galleryにて李禹煥個展開催 村上隆悲願の展覧会
Kaikai kiki Galleryにて李禹煥個展開催 村上隆悲願の展覧会

『Relatum - Excavation, 2014 のためのスケッチ』 ©Lee Ufan Courtesy the artist and SCAI THE BATHHOUSE

東京・麻布にあるKaikai kiki Galleryにて、美術家・李禹煥(リ・ウーファン)さんの個展が開かれる。会期は7月25日(金)から8月21日(木)まで。村上隆さん悲願の展覧会ということで注目が集まっている。

「もの派」の中心人物・李禹煥

李禹煥さん

李禹煥さんといえば、60年代後半から起こった日本の現代美術のムーブメント「もの派」の中心的存在として国内外から高い評価を受けているアーティストだ。現在はさらにその枠を越え、唯一無二の作家という地位を獲得。鎌倉とパリを往復しながら作品制作を行っている。

2010年には香川県の直島町に、建築家・安藤忠雄さんと共に「李禹煥美術館」を開館、2011年にNYグッゲンハイム美術館での個展、そして現在では、ヴェルサイユ宮殿での特別展が開催されている。


本展には、「常に周囲の環境との関係を探求してきた」という李禹煥の提唱する「もの派」のセオリー通りに制作される2つのインスタレーションを展示。石や砂、キャンヴァス等の素材にほとんど手を加えることなく構成され、会場や鑑賞者との共鳴を通じて、ギャラリー空間を考古学的な空間につくり替える。

村上隆、悲願の展覧会

李禹煥さんの作品

李禹煥さんの個展開催は、Kaikai kikiの代表をつとめる現在美術家・村上隆さんの悲願となる。6年もの歳月を経て実現することになる今回の個展は、谷中にあるギャラリー・SCAI THE BATHHOUSEを運営する白石コンテンポラリーアートとのコラボレーションによって実現。

村上さんは「日本の戦後美術史の中において、否、世界のアート史の中においても「もの派」は強力な特異点でした」とコメントしている。

西欧の文脈を吸収・逸脱を繰り返し続けてきた独自性の高い「もの派」。その理論的中枢を担っていた李禹煥さんの貴重な国内での個展は、現代美術界になにをもたらすのか。要注目だ。

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