UEFA(欧州サッカー連盟)は4月18日、ゲームメーカー・コナミとの独占パートナーシップ契約を5月で終了すると発表しました。
コナミのサッカーゲーム「ウイニングイレブン」(通称:ウイイレ)シリーズでは、正式な「チャンピオンズリーグ」(CL)の名前を冠したモードなどが、10年間にわたって魅力のひとつとなっていました。
契約終了に伴って、人気を二分するライバル・EA(エレクトロニック・アーツ)の「FIFA」シリーズとの競争にも変化が生じるかもしれません。
今後については「UEFAとの強い協力関係はこれからも続いていくので、ともに何ができるのかを模索していく」と語っています。
別の分野で協力の道を探していくとはいえ、ウイイレから「UEFAチャンピオンズリーグ」と「UEFAヨーロッパリーグ」の名前が消えるのは間違いなさそうです。
ほかにも「EAがKONAMIを買収して新しいサッカーゲームつくればいい」という声も
FIFAの「Ultimate Team」とウイイレの「マスターリーグ」「ビカム・ア・レジェンド」と、「それぞれの魅力であるモードが融合したゲームであれば面白いのではないか?」という意見です。
例えば2002年に発売された『ワールドサッカーウイニングイレブン6』では、オランダ人選手の名前が全員「Oranges+通し番号」となっていたこともありました。
当時から考えると、正式名の比率は飛躍的に向上していますが、それでも新作が出るごとに、実名だったのが偽名に変わることもあり、コナミとしての苦労がうかがえます。
その点、ライバルであるFIFAはタイトルからもわかる通り、FIFA(国際サッカー連盟)後任のため、基本的にすべての国とチームの選手が実名で登場。さらに登場するチーム数もウイイレを大きく上回ります(FIFAは2017年からJ1リーグの全チーム・選手も実名で登場)。 そうした中で、UEFAとの契約はウイイレにとって大きな強みでした。ヨーロッパ各国のリーグ戦上位のチームだけが参加できるCLは、世界中で人気を集めていて、試合のレベルや盛り上がりはワールドカップ以上とも言われるコンテンツです。
海外でも「Pro Evolution Soccer」のタイトルで販売しているウイイレにとって、契約終了は大きな痛手のはずです。
ただし、据え置き型ハードでゲームをする人が減っている中で、現在展開中のスマートフォンへの完全移行はアリではないでしょうか。もちろん、前向きな選択として。
正直、ライバルであるFIFAも、必ずしも常に高評価というわけではありません。参考までに、記事執筆時点の最新作のAmazonのレビューを見てみると、ウイイレもFIFAも星の数は2.5個(ちなみにウイイレとFIFAともに、「良かった機能をなくして必要ない機能を追加」みたいなことを新作を出すごとに繰り返しているのですが長くなるので割愛します)。
W杯というサッカー界最大の祭典を前に、今回のような発表は残念です。それでも、ひとりのユーザーとしては、実名に寄らない新しい遊びの創出を期待してしまうのです。
コナミのサッカーゲーム「ウイニングイレブン」(通称:ウイイレ)シリーズでは、正式な「チャンピオンズリーグ」(CL)の名前を冠したモードなどが、10年間にわたって魅力のひとつとなっていました。
契約終了に伴って、人気を二分するライバル・EA(エレクトロニック・アーツ)の「FIFA」シリーズとの競争にも変化が生じるかもしれません。
10年間にわたるウイイレの強み、終了
UEFAは発表の中で、10年間にわたるライセンスパートナーとしての関係に感謝を表明。一方、コナミデジタルエンタテインメントのブランド&ビジネス開発担当シニアディレクター・Jonas Lygaardさんは、10年間を「我々に独自の経験と、世界中のサッカーファンにCLを楽しむ機会を提供してくれた」と振り返りました。@ChampionsLeague
— KONAMI コナミ公式 (@KONAMI573ch) 2018年4月18日
10年間、ありがとうございました。https://t.co/pp9Xr6xiBW
今後については「UEFAとの強い協力関係はこれからも続いていくので、ともに何ができるのかを模索していく」と語っています。
別の分野で協力の道を探していくとはいえ、ウイイレから「UEFAチャンピオンズリーグ」と「UEFAヨーロッパリーグ」の名前が消えるのは間違いなさそうです。
ファンからは悲観的な声や提言も
契約終了の影響か定かではありませんが、コナミの株価が急速に下がっています。 当然、ファンにも動揺が広がっています。多くはウイイレの今後を憂うもの。2009年に発売された『ワールドサッカー ウイニングイレブン 2009』以来、同シリーズのストロングポイントとなっていただけに、名前が使えなくなる影響は大きいようです。・Jリーグに続き、UEFAとも提携を解消するなんて、ウイイレの魅力がさらに無くなってしまう
・過去ずっとウイイレをやってきた身としては、この衰退ぶりが切ない
・FIFAに乗り換えた身としてはコナミがCL手放した事は嬉しさ半分、寂しさ半分
・ライセンスでEAと張り合うのは不毛
・ライセンス以外で差別化を図っていけばとも思う
・これでFIFAシリーズにCL追加されたらウイイレ終わりやんTwitterの反応より抜粋
ほかにも「EAがKONAMIを買収して新しいサッカーゲームつくればいい」という声も
FIFAの「Ultimate Team」とウイイレの「マスターリーグ」「ビカム・ア・レジェンド」と、「それぞれの魅力であるモードが融合したゲームであれば面白いのではないか?」という意見です。
ウイイレにとってなぜCLが重要なのか?
前提として、ゲームに実在の選手名やチーム名を使用するには、各権利元の契約が必要です。 そもそもウイイレの歴史は、選手名やチーム名、大会名などとの契約締結・終了の歴史と言っても過言ではありません。例えば2002年に発売された『ワールドサッカーウイニングイレブン6』では、オランダ人選手の名前が全員「Oranges+通し番号」となっていたこともありました。
当時から考えると、正式名の比率は飛躍的に向上していますが、それでも新作が出るごとに、実名だったのが偽名に変わることもあり、コナミとしての苦労がうかがえます。
その点、ライバルであるFIFAはタイトルからもわかる通り、FIFA(国際サッカー連盟)後任のため、基本的にすべての国とチームの選手が実名で登場。さらに登場するチーム数もウイイレを大きく上回ります(FIFAは2017年からJ1リーグの全チーム・選手も実名で登場)。 そうした中で、UEFAとの契約はウイイレにとって大きな強みでした。ヨーロッパ各国のリーグ戦上位のチームだけが参加できるCLは、世界中で人気を集めていて、試合のレベルや盛り上がりはワールドカップ以上とも言われるコンテンツです。
海外でも「Pro Evolution Soccer」のタイトルで販売しているウイイレにとって、契約終了は大きな痛手のはずです。
ウイイレの明日はまだわからない、でも期待する懐古主義
今後のウイイレはどうなるのか? ──現状ではなんとも言えませんが、毎年秋頃に新作が発売されているので、情報は徐々に明らかになっていくのではないでしょうか。 「チャンピオンズリーグ」がない時代から、気がつけば10年以上(下手したら20年近く)ウイイレをプレイしてきた筆者からすると、UEFAとの契約終了がウイイレの終了に直結することはないと考えます。ただし、据え置き型ハードでゲームをする人が減っている中で、現在展開中のスマートフォンへの完全移行はアリではないでしょうか。もちろん、前向きな選択として。
正直、ライバルであるFIFAも、必ずしも常に高評価というわけではありません。参考までに、記事執筆時点の最新作のAmazonのレビューを見てみると、ウイイレもFIFAも星の数は2.5個(ちなみにウイイレとFIFAともに、「良かった機能をなくして必要ない機能を追加」みたいなことを新作を出すごとに繰り返しているのですが長くなるので割愛します)。
W杯というサッカー界最大の祭典を前に、今回のような発表は残念です。それでも、ひとりのユーザーとしては、実名に寄らない新しい遊びの創出を期待してしまうのです。
やっぱり人との対戦が楽しいですね
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