「インターネット上で多くの皆様をお騒がせ致しておりますこと、またご心配をおかけ致しておりますことについて、心よりお詫び申し上げます」とコメント。
会場内で迷惑行為が発生していたことを認め、「警察担当者のご協力のもと事実の究明を急いでおります」とした。
連日大行列、SNSでも終始話題となった「#ブラックボックス展」
「#ブラックボックス展」は、現在もフォロワー20万人を誇るTwitterアカウント「サザエBOT」の運営者である「なかのひとよ」さん初となる個展。六本木のアートギャラリーで開催された展覧会ながらも、「展示内容の事前情報開示は一切行なわれず、また、会期終了までの期間、作品や展示環境に関する事実をインターネット上に発信・公開する行為、第三者に公言・口外する行為も禁止」という謎に包まれた展覧会として、当初話題を呼んだ。 5月6日から始まった展覧会だが、展示内容が一切明かされない(が、その多くは絶賛の)奇妙な感想がSNSを中心にじわじわと投稿され始め、その不思議な現象が多くの人々の関心を惹きつけ、最終的に入場まで数時間待ちという大反響となっていた。
会期終了後に広がる、まさかの痴漢被害報告
また、会期の途中から、入場者を選別する『鑑賞者の選別』といったシステムが導入され、その光景もまたSNSで広くシェアされていた。選別基準は不明であり、そういった謎が「この展覧会は一体なんなんだ?」という人々の関心をさらに煽る形となり、会期終了後のネタバレに注目が集まった。しかし、会期終了後、SNSに投稿されたネタバレは「ブラックボックス展で痴漢をされた」という被害報告だった。<満員御礼>
— なかのひとよ (@Hitoyo_Nakano) 2017年6月17日
本日を持ちまして #ブラックボックス展 は無事(?)終了致しました。述べ3万名以上の方にご来場頂き、盛況のうちに終えることができました。この度は誠にありがとうございました。ご入場された皆さま、事実公開は今夜23:59以降に行うようご協力下さい。では、また。
〜続く〜 pic.twitter.com/LAgDiuM69m
今もまだ、痴漢を誘発するような展示環境であったこと、またその運営体制を問題視する声があがっている。痴漢被害に遭った人が警察へ被害届を届け出たとのことで、より大きな問題へと発展していきそうである。
このことについて、これまでなかのひとよさんおよび「サザエBOT」から声明はなかったが、ついに謝罪文が公開された。
会期中、スタッフの増員・会場巡回や注意喚起などを行ってきたが、「予期せぬ来場者による様々な行為(床のタイルを剥がす、壁を執拗に叩く、ドアを無理やり開けようとする等)があったことは事実」だとした。
しかし「現在に至るまで直接ギャラリーに具体的な被害を申し立ていただいた事例はございません」と断言。一方で、もしあったとするなら誠に遺憾であり「警察担当者のご協力のもと事実の究明を急いでおります」とした。
また、「当ギャラリーは『実験』と『犯罪行為』は明確に線引きし、お客様の安心・ 安全を侵害する諸行為に対していかなる許容も致しません」と括っている。
「#ブラックボックス展」謝罪文(全文)
この度は弊ギャラリーが主催しました「なかのひとよ|BLACK BOX」(ブラックボックス展)に関してインターネット上で多くの皆様をお騒がせ致しておりますこと、またご心配をおかけ致しておりますことについて、心よりお詫び申し上げます。
会期中はスタッフを増員し、常に会場に待機することは無論、来場者からご指摘をいただいた際にはその都度注意を促し、展示会場内を定期的に巡回するなどして安全確保に可能な限りの体制を敷いておりました。しかし、残念ながら我々が予期せぬ来場者による様々な行為(床のタイルを剥がす、壁を執拗に叩く、ドアを無理やり開けようとする等)があったことは事実として確認しております。
現在に至るまで直接ギャラリーに具体的な被害を申し立ていただいた事例はございませんが、それ以外にも問題行為があったとするならばそれは誠に遺憾であり、警察担当者のご協力のもと事実の究明を急いでおります。
何か少しでも手がかりになる情報をお持ちの方は以下の連絡先までご一報ください。
info@as-axiom.com
当ギャラリーは「実験」と「犯罪行為」は明確に線引きし、お客様の安心・ 安全を侵害する諸行為に対していかなる許容も致しません。ART & SCIENCE gallery lab AXIOM HPより
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