「PIP」事実上の解散か 濱野智史プロデュースのアイドルグループ

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「PIP」事実上の解散か 濱野智史プロデュースのアイドルグループ
「PIP」事実上の解散か 濱野智史プロデュースのアイドルグループ

PIP: Platonics Idol Platform

社会学者/批評家の濱野智史さんが総合プロデュースするアイドルグループ・PIP(Platonics Idol Platform)のメンバーが山下緑さんを残し、2月28日(日)の定期公演をもって卒業することがわかった。

卒業を発表したのは、石川野乃花さん、小室志織さん、空井美友さん、豊栄真紀さん、永瀬綾香さん、濱野舞衣香さん、瑞野由佳さんの7名。

残る山下さんの処遇は現在不明で、これを受けたファンからは事実上の解散ではないかと憶測が飛び交っている。

アイドルをつくるアイドルPIPとは?

#PIP「僕を信じて」@肉フェス20150503
PIPは「アイドルをつくるアイドル」をコンセプトに、アイドルが自らをプロデュースしていくグループとして、2014年6月にデビュー。アイドル評論家・濱野智史さんが総合プロデューサーをつとめるグループとして注目を集めていた。

濱野さんはWebサービスがもたらす社会・文化の変容を「アーキテクチャ」という観点から論じた名著『アーキテクチャの生態系』で批評家デビューし、アイドルファンとしても知られていた。

同グループ最大の特徴は「プロデューサー候補生」のメンバーが、自分がつくりたいアイドルグループのプロデューサーとして、将来は独立を目指していくという仕組みにあった。

2015年10月には『僕を信じて』をリリースし、CDデビューを果たしている。

総合プロデューサー・濱野智史さんが失言、失踪?

そんな中、総合プロデューサーの濱野智史さんが、2015年9月に登壇したトークイベントで、メンバーやライブアイドルの仕組みそのものを批判するような発言をしたことが発覚。 アイドルって糞だなーってわかったんで」「辞めていったメンバーは本当にバカだと思う!」などの暴言は、多くのアイドルファンの反感を買い、ニコ生では「在宅は死ね」などと失言。結果として炎上を招いた。

ネット上でも「メンバーもヲタも救われない一言」「自分の失敗をメンバーに押し付けただけでは?」など、メンバーへの責任転嫁ともとれる発言であっただけに酷評が相次いだ。 それから4ヶ月、メンバーほぼ全員の卒業が発表されると、ネット上でもメンバーの行く末を案じるファンの声が目立った。

東浩紀さんも音信不通を心配

また、毎月1曲リリースを目標に掲げていたにもかかわらず、新曲発表もなく、衣装も1年以上変化がない。

濱野さんのTwitterの更新も2015年7月1日で途絶えており、思想家でゲンロン代表取締役社長兼編集長の東浩紀さんからは、同氏の音信不通を心配するツイートもみられた。

アイドル戦国時代は終焉を迎えたか?

PIPはもともと大所帯のグループだった/PIPオフィシャルブログより

AKB48メジャー42枚目のシングル「唇にBe My Baby」の初動売り上げが約90万枚と、2011年からの21作連続初動ミリオン達成という記録にストップをかける結果となり、一般的なライブアイドルブームにもかげりが見えはじめた昨今。

「アイドル戦国時代」といわれ、多くのアイドルグループが生み出されたが、すでに長い年月が経過。2015年は多くのアイドルの卒業や、突然のグループ解散・活動停止が相次いだ激動の1年だった。

いま、もし推しているアイドルがいるならば、会えるうちに会っておいたほうが良いかもしれない。

2016.01.26 追記

1月26日(火)19時から、東京・荻窪ベルベットサンにて行なわれるタイラー・コーエンさんの『エコノミストの昼ごはん』出版記念イベントに出演する経済学者の田中秀臣さんが「番外でPIP関連の特別動画配信あり」と告知。 PIPのファンでもある田中さんによるUstream配信は、同日の21時以降、来場者が撤収してから行われるとのこと。田中さん曰く、今回の騒動の「決着になるはず」とのことなので動向に注目したい。

※記事初出時、一部メンバーの表記に誤りがございました。読者の皆様および関係各位にお詫び申し上げると共に、慎んで訂正いたします

アイドル好きのあなたへ。

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editoreal

AOMORI SHOGO

濱野さん帰ってきてほしい。本を読みたい。