夢枕獏の生涯小説「キマイラ」連載再開──「ニコニコ超会議2」にて、渾身の原稿1万字執筆に挑戦

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夢枕獏の生涯小説「キマイラ」連載再開──「ニコニコ超会議2」にて、渾身の原稿1万字執筆に挑戦
夢枕獏の生涯小説「キマイラ」連載再開──「ニコニコ超会議2」にて、渾身の原稿1万字執筆に挑戦

夢枕獏さん。著作『上弦の月を喰べる獅子』はアニメ『天元突破グレンラガン』に多大な影響を与えていることで知られている。

株式会社ドワンゴ、及び株式会社ニワンゴが4月27日(土)・28日(日)の2日間にわたって開催するインターネット発の超巨大イベント・ニコニコ超会議2の初日、作家・夢枕獏さんによる新連載原稿の執筆企画が敢行されることが発表された。

夢枕獏さんは幕張メッセ会場内のブースにて、6時間で400字詰めの原稿用紙25枚(1万字)を手書きで執筆するという前代未聞のパフォーマンスを行う。執筆するのは新連載「キマイラ鬼骨変」の第1回。2日間で約10万人の動員を見込むニコニコ超会議2の盛り上がりの中、いかなる作品が書き上げられるのだろうか。小説原稿のライブ執筆というのはUstreamなどで行われていないわけではないが、日本を代表する小説家・夢枕獏の執筆ということで、彼のファンならずとも、注目したいところ。

「キマイラ」シリーズは己の内に「獣」を秘めた二人の青年を描いた、作家・夢枕獏の「生涯小説」だ。1982年に朝日ソノラマから第1巻「幻獣少年キマイラ」が刊行されてから執筆31年、これまでに別巻を含めて18巻(ソノラマノベルス版〈朝日新聞出版刊〉は本編9巻、別巻1巻)が発売されている。10代のデジタル・ネイティブが会場を埋め尽くす「ニコニコ超会議」だが、夢枕獏さんの行う渾身のライブ執筆はどう届くのだろうか。

執筆された原稿は、朝日新聞出版が発行する雑誌「一冊の本」6月号に掲載される予定だ。

夢枕獏さんから本企画についてのコメント

『手書きの作家は、いずれ、この世からいなくなるでしょう。
 おそらく、ぼくらの年代あたりがその最後の手書き世代となるでしょう。
 ~中略~
 アナログ親父の仕事場を、仕事をする姿を
 デジタル野郎のそのデジタルの最先端のイベントの中で、見せること。
 なんだか、それが、ぼくの役目のような気がします。
 ぼくはそういう意味では、化石かシーラカンスですよ。
 デジタル野郎の皆さん、手書きのシーラカンスを見に来て下さい。
 ぼくらの世代がこの世から去ったら、二度と見れませんから。』
(第二回将棋電王戦観戦記より抜粋)


■夢枕獏 プロフィール

作家、1951年1月1日、神奈川県生まれ。 東海大学文学部日本文学科卒。
1977年に作家デビュー。 以後、『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『餓狼伝』『大帝の剣』『陰陽師』などのシリーズ作品を発表。
1989年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、1998年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞と舟橋聖一文学賞を受賞。同作で2012年に吉川英治文学賞を受賞。漫画化された作品では、『陰陽師』(漫画 岡野玲子)が第5回手塚治虫文化賞、『神々の山嶺』(漫画 谷口ジロー)が2001年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞をそれぞれ受賞。 映画化された作品に『陰陽師』『陰陽師2』(東宝)、『大帝の剣』(東映)などがある。


蓬莱宮 夢枕獏公式WEBサイト
http://www.bokenya.jp/houraikyu/


■ニコニコ超会議2 開催概要
イベント名称:ニコニコ超会議2
主   催 :ニコニコ超会議2実行委員会
特 別 協 賛 :任天堂株式会社
後   援 :総務省、経済産業省
会   場 :幕張メッセ国際展示場1〜8ホール、イベントホール
開 催 期 間 :2013年4月27日(土)10:00〜18:00
       2013年4月28日(日)10:00〜17:00
入 場 券 :【前売券】1,500円
       【当日券】2,000円
  【2日間通し券】2,500円(前売りのみ)

http://www.chokaigi.jp/
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