直木賞受賞作家・朝井リョウの新作『世界地図の下書き』発売!

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直木賞受賞作家・朝井リョウの新作『世界地図の下書き』発売!
直木賞受賞作家・朝井リョウの新作『世界地図の下書き』発売!

『世界地図の下書き』朝井リョウ|集英社

『桐島、部活やめるってよ』などの著作で知られる、作家・朝井リョウさんによる新作小説『世界地図の下書き』が、本日7月5日(金)に発売される。

朝井リョウさんは、2009年に青春小説『桐島、部活やめるってよ』が、集英社が発行する月刊小説誌『小説すばる』の公募新人文学賞「第22回 小説すばる新人賞」を受賞し、鮮烈なデビューを飾った。同作は2012年に神木隆之介さんや、橋本愛さんなどの豪華若手俳優を中心に映画化もされ、口コミから火がつき話題に。日本アカデミー賞はじめ、多くの映画賞を受賞したことでも知られている。さらに、2013年には小説『何者』が、芥川賞とならび日本で最も有名な文学賞の1つであり、エンターテイメント寄りの小説に贈られる「第148回 直木賞」を受賞した。通常直木賞を受賞する作家は、ベテランや中堅作家に多いと言われており、今回の受賞は直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、また男性受賞者の中では最年少の受賞となるなどの偉業を達成した。
「青葉おひさまの家」で暮らす子どもたち。夏祭り、運動会、クリスマス。そして迎える、大切な人との別れ。さよならの日に向けて、4人の小学生が計画した「作戦」とは?
今回、集英社から発売された直木賞受賞後第1作目となる『世界地図の下書き』は、児童養護施設を舞台に、それぞれ事情を抱える子供たちの痛みや葛藤、成長を描いた作品とのこと。著作刊行に合わせて公開された特設Webサイト内のインタビューで朝井さんは、「子供たちがいじめや体罰で自ら命を絶ってしまうのをニュースで見て、彼らにもセーフティーネットがないんだなと感じました。では、なぜいじめや体罰がある場所から逃げ出さなかったのかと考えたとき、“逃げる”または“生きる場所を変える”という選択肢を想像すらしなかったのではないかと気づいたのです。だから、児童養護施設という、ある意味守られている場所からいつか必ず出なくてはならない子供たちを主人公にして、彼らにしっかりとした希望を背負わせてあげたいという気持ちが大きかったです」と本作を記した意図を語っている。

また、本作の表紙を飾るカバーイラストは、『魔女の宅急便』や『海が聞こえる』などのキャラクターデザインを担当した、スタジオジブリのアニメーター・近藤勝也さんが特別に描き下ろしている。

前述の特設WEBサイトでは、朝井リョウさんのインタビューをはじめ、近藤勝也さんによる挿絵も公開されているのでこちらも要注目だ。まだまだ梅雨明け発表のされない今、雨音を聞きながら話題の若手作家の新作に触れてみてはどうだろうか。

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