休載は、本日11月26日発売の同誌で発表された。 巻末コメントで冨樫さんは、「次の10週分ネームは出来ているので体調や状況と相談しつつ原稿進めて行きます」と語っている。
連載再開は決まり次第、本誌で告知される。なお10月に2年ぶりの連載再開を果たした『ワールドトリガー』は次回、12月4日(火)発売の『ジャンプSQ.』1月号に移籍する。
『HUNTER×HUNTER』10週掲載は予想されていた
9月22日発売の本誌43号から、4月以来約5か月ぶりに連載を再開した『HUNTER×HUNTER』は、本日発売の号をもって、再開から10話目の掲載となる。なお、前回、連載が再開された4月の時も、ちょうど10週分を掲載して休載となった(関連記事)。
2014年以降は連載再開分が決まって10話ちょうどであることから、熱心な読者からは「知っていた」「予想通り」といった声に加え、「複雑化する物語を改めて理解するための休載期間」という意見もある。
また、今回の冨樫さん本人のコメントから、次回の連載再開もおそらく10話分であることは容易に予想がつく。
連載を追っていれば自明のことであるとは言え、『HUNTER×HUNTER』が10話区切りである、ということを公式が認めた形となったとも言える。
少年漫画史上、類を見ない複雑で重厚な物語
物語は現在、王位継承戦を巡って王子たちやクラピカ、幻影旅団のメンバーなど各キャラクターたちの思惑がぶつかり合う「暗黒大陸編」を展開中。膨大な数のキャラクターとそれぞれの思惑が交錯する、少年漫画の枠を越えた重厚なサスペンスが展開されており、その情報量の多さはたびたび言及されている。
最近でも、コマの多くがテキストで埋め尽くされ「HUNTER×HUNTERが小説になった」と話題を呼んだ。今週のHUNTER×HUNTER、とうとう絵が消滅してますけど。 pic.twitter.com/aG7YYKWV23
— マロ´•.̫ • ` (@marochu_) 2018年11月12日
2018年3月から6月まで開催された「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展 VOL.2」で動画公開され、のち『週刊少年ジャンプ』本誌でも掲載されたインタビューにて、冨樫義博さんは「ちゃんと終わらせたいという気持ちはあります」と、連載とその完結に意欲を見せた。
冨樫義博さんも読者も納得いく形で、『HUNTER×HUNTER』が続くのを願うばかりだ。
再開・休載のたびに注目される『HUNTER×HUNTER』
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連載
1998年より『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始した漫画家・冨樫義博さんが描く『HUNTER×HUNTER』。 主人公のゴン=フリークスが父親であるジンを探すためハンターとなり、キルア、クラピカ、レオリオといった仲間達との絆を深めながら、未知なる敵との戦いを描きます。 緻密に計算された高度な攻防と読者の予想を上回り続ける展開で人気を博す一方、非常に寡作なことでも知られ、現在までに500回以上の休載を繰り返していることも話題となりました。 冨樫義博『HUNTER×HUNTER』超特集では、そんな本作に魅せられたKAI-YOUの面々が、作品にまつわる疑問や伏線などを考察するコラム記事を執筆。ときには座談会も実施しながら、一読しただけでは伝わりづらい冨樫義博作品に通底する思想を紐解きます。
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