その新ユニット募集を目的としたオーディションで、オーディション用にWeb上で配布された台本を無断盗用されたとしてブログ「目指そう!声優」の管理人・あかり先生さんがTwitterで訴えている。
9月2日に公開されたオーディションサイトでは、この指摘を受けて、日付変わって3日の深夜には台本を削除。どうしよう…
— あかり先生@声優志望さん応援ブログ New Icon (@withteacher_a) 2018年9月2日
わたしが考えて書いた台本が、そのまま「けものフレンズ」新ユニットオーディションの課題原稿になってる… 悲しい。
・著作権は放棄してないよ
・自作原稿と受け取られる形で盗用しないでね
・出典を明記してね
ということは、書いておいたのだけれど…https://t.co/UsvcSnYR8g
「オーディション原稿の内容が不適切なものであったため、現在確認をしております。ご迷惑おかけ致しますが、今しばらくお待ちください。」と該当ページ上でコメントしている。
大ヒット後に監督降板?
「けものフレンズ」は、けものフレンズプロジェクトによるメディアミックス作品。2015年のスマートフォン向けゲームアプリ版にはじまり、漫画版も連載開始。2017年1月から3月までテレビアニメが放送されると大ヒットを記録した。
しかし同年の9月、ファンの間ではヒットの立役者とされていたテレビアニメのたつき監督の2期での降板が、監督自身のTwitter投稿で判明。大きな波紋を呼んだ。 その後、各社が協議を続けたものの、たつき監督はやはり制作には復帰しないことが決定し、2期制作も長く未定となっていた。
8月には、アプリ版「けものフレンズ」の世界を描いたオリジナルショートストーリーアニメ『ようこそジャパリパーク』が配信開始となり、そちらではFLASHアニメーションを手がけてきた春日森 春木(かすがもり はるき)さんが監督をつとめている。
その際、春日森監督は「これはアニメ2期ではない」「2期については聞かされていないが、仮にあったとしても僕が監督を務めることはない」という趣旨のツイートをしていた。
そして2018年9月2日、東京・品川インターシティホールで開催された「けものフレンズLIVE」の終演後に『けものフレンズ2』の制作がサプライズ発表された。
金銭や謝罪などは要求していない
ブログ「目指そう!声優」は、あかり先生さんと共にプロの声優を目指す指南ブログ。多数のボイスサンプル原稿や練習用台本が掲載されている。今回、『けものフレンズ2』のオーディション用に公開された台本は、そのボイスサンプル用の台本と酷似していた。
あかり先生さんは、台本の利用については「著作権は放棄していないこと」「自作原稿と受け取られる形で盗用しないこと」「出典を明記すること」を訴えており、当ブログのプライバシーポリシーにも同様の内容が明記されている。
驚きと悲しさから本件をツイートしたというあかり先生さんだが、オーディションに台本が使用されたことを前向きに考えることや、金銭や謝罪などを要求している訳ではないとしている。
前向きに捉えよう。
— あかり先生@声優志望さん応援ブログ New Icon (@withteacher_a) 2018年9月2日
けもフレのオーディションにも使用されるほどの原稿なのだと。
それを売りにしていこう。
たつき監督降板以降、ファンの間でも、「たつき監督のいないアニメ『けものフレンズ』は観ない」という声と、「『けものフレンズ』という作品自体は応援する」という声に、完全に分かれてしまっている。驚きと悲しさで勢いのままにツイートしてしまいましたが、金銭や謝罪などを要求する意向は全くございません。大変申し訳ありませんが、しばらく通知オフにさせていただきます。
— あかり先生@声優志望さん応援ブログ New Icon (@withteacher_a) 2018年9月2日
オーディションを受ける方。
審査員さんも自分のファンにするくらいのつもりで、思いっきり輝いてください!ファイトです
そうした状況からアニメ2期に注目が集まる中、制作発表直後から台本の権利関係について問題が起こってしまったことで、ファンの2期への懸念はより強まってしまっているのが現状だ。
現在、製作委員会の杜撰な進め方への批判も集まっているが、オーディションについては製作委員会ではなくキャスティングなどを手がける制作会社が請け負っているため、今回の件をもって「たつき監督を外して今度は台本の無断利用か」という指摘はやや的外れだと言える。
いずれにしろファンからすれば「せめて作品だけは純粋に応援しようとするファンに泥をかぶせるようなことはしないでほしい」という気持ちには違いない。
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