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POPなポイントを3行で

  • 京都アニメーション最新作『リズと青い鳥』
  • 山田尚子監督と原作者・武田綾乃が語る2人の少女の物語
  • ラストシーンを「ねじまげなかった」監督が果たした責任

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『リズと青い鳥』山田尚子×武田綾乃 対談 少女たちの緊迫感はいかにして描かれたか

『リズと青い鳥』

京都アニメーションの最新劇場作品であり、『映画 けいおん!』や映画『聲の形』などで知られる同社所属の山田尚子監督が手がける『リズと青い鳥』。

4月21日から公開中の本作は、まるでおとぎ話のようなタイトルですが、北宇治高等学校を舞台に吹奏楽部で練習にはげむ少年少女たちの人間模様を描いた『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』(宝島社)の劇場アニメ作品です。
『リズと青い鳥』ロングPV
山田監督といえば初監督作『けいおん!』で大きな注目を集め、『たまこラブストーリー』では「文化庁メディア芸術祭アニメーション部門」新人賞を獲得。以降も話題作を手がけ、今後が期待されるクリエイターの1人。

TVアニメ「響け!ユーフォニアム」シリーズでも演出を担当していた山田監督が「最も描きたかった物語」と語るのが、キャラクターデザインを一新して描かれる『リズと青い鳥』。

果たしてどんな映画なのか? そこに込められた山田監督の思いとは? 『響け!ユーフォニアム』の原作者である小説家・武田綾乃さんとともに、互いの創作観にも触れながら、対談していただきました。

※この記事には映画本編のネタバレを含みます

取材・文:ひらりさ 編集:恩田雄多

“本編”があるからこそ、純度の高い2人の関係に振り切れた

——『リズと青い鳥』、公開おめでとうございます。インターネットでは、すでにご覧になったファンの方の感想であふれていますね。

武田綾乃(以下、武田) 私も何度か拝見しましたが、空気感がもう「ずるい」ですよね。ほとばしる才能に圧倒されて、最初観たときは、監督に「素晴らしかったです〜!」とだけ伝えて走り去ってしまいました……。

山田尚子(以下、山田) ふふ(笑)。

武田 余韻がすごく残る映画というか、回数を重ねていくごとに、彼女たちがすっと心の中に入ってきました。

山田 原作者の武田先生にそう言っていただけたら安心です!

私はTVシリーズの『響け!ユーフォニアム』でも演出を担当していたので、武田先生とお話する機会はいろいろあったんですけれど、こうやって二人だけで対談するのは今回が初めてなんですよ。
『リズと青い鳥』トークイベントにて

左から山田尚子監督、原作者・武田綾乃さん/4月11日に行われたトークイベントにて

——『リズと青い鳥』は、オーボエ奏者の鎧塚みぞれとフルート奏者の傘木希美にスポットを当てた作品です。タイトルに「ユーフォ」の名がないだけでなく、キャラクターデザインや作画、ストーリーの描き方なども、独立したものになっています。

山田 公開を予定している2本の劇場版のうち、1本を任せてもらいました。もう1本は、TVシリーズの監督でもあった石原立也監督による新作です。

そちらがいわば本編ですから、自分がつくる『リズと青い鳥』は2人の関係性に振り切ってもいいんじゃないかということで、このような作品になりました。

——映画の監督を引き受けることになったときはどう思いましたか?

山田 みぞれと希美の精神性って、なかなか作品として描く機会のないものだと思うんですね。お互い自分の生き方にまっすぐで、人の話を聞いているようで聞いていないような……そんな曖昧な印象があって。

人間誰しも、みんなが周囲に思いをめぐらせて生きているわけじゃないけれど、2人のがむしゃらな感じがすごく興味深くて、とても魅力的だなと感じました。

自分が今後の人生でつくらせてもらう作品の中でも唯一無二の題材だろうと思ったので、ぜひやりたいと。

武田 原作でいうと『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』をベースにしています。プロットをお渡しして、映画の制作に入っていただいたのですが、キャラクターデザインを見て、世界観そのものが一新されていることに非常に驚きました。
『リズと青い鳥』メインビジュアル

『リズと青い鳥』ポスタービジュアル、左が傘木希美、右が鎧塚みぞれ

——ポスタービジュアルからも感じますが、はかなげで繊細な線が印象的ですよね。

山田 少し大ざっぱな言い方になりますけど、これまでのアニメ「ユーフォ」はいい意味で「スポ根」です。でも今回の映画では「少女」にとことん寄りそいたかった。語弊を承知で言うと、吹奏楽部であることを忘れるくらいに、少女を重視したかったんです。

そういった方向性をキャラクターデザインの西屋(太志)さんに相談したら、的確に汲み取っていただけました。「これくらい繊細にしよう」ということで、今のデザインに至っています。

——触れたら消えてしまいそうな風情がありますよね。みぞれは、何か言いたいけれど言えないことがあるときに、長い黒髪に触れるじゃないですか。あの仕草を目にするたびに「美しい……」とため息をつきました。

山田 「聖なるもの」という印象すらありますよね……。肉感を削ぎ落として、瞳の瞬きや髪の毛一本一本の動きを取りこぼさずに描けるような。

あと「踊るような動き」というのも意識しましたね。希美については、バレエの所作を参考にしています。

武田 あぁ、そうだったんですね! 「もしかしてマーチングの動きを意識しているのかな?」と思っていたんですけど、希美の「みんなから憧れられている女の子」らしさがすごく伝わってきました。

2人の少女の秘密事をのぞき見るような視点から

——制作の過程で、武田先生から何か要望はありましたか?

武田 基本的にお任せしていたので、本当に確認した程度です。資料をいただくたびに「はあ〜〜〜」と感嘆していました(笑)。

原作では、人間同士の感情のリアルさや無意識というものを描き出したいと思っています。それが映像の場合、自分の伝えたかったことをより曖昧に、なおかつ繊細な表現で届けられるのは素晴らしいですね。

山田 武田先生の文章を読んでいると、清々しい空気感と埃っぽさ、両方のイメージが湧き上がってくるんです。それをきちんと映像として表現したいという思いはありました。

その上で、物語を描く視点は大切にしました。原作もTVシリーズも、語り手は主人公である黄前久美子。TVシリーズでは、久美子の目線からカメラを向けていましたが、『リズと青い鳥』ではカメラを別の位置に、真正面ではない場所にずらしたというイメージです。
『リズと青い鳥』黄前久美子などおなじみのキャラクターも登場

TVシリーズで主人公だった黄前久美子(右から2番目)も2年生に。3年生かつ部長となった吉川優子も登場

武田 そうですね。原作では、先輩ひとりひとりの感情の受け止め方の描写が、久美子の視点に依存している。だからこそ別の視点から描かれる『リズと青い鳥』では、彼女たちがまた違った姿で見えてきます。

——とはいえ、周囲の誰にもそのままでは伝わってこない、ましてやみぞれと希美本人たちすらわかっていないような複雑な感情を映し出すのは、大変だったのではないでしょうか?

山田 『リズと青い鳥』で映し出しているのは、みぞれと希美という2人の秘密事なんです。2人からしたらあまり人には見せたくないものなんじゃないかと。

だから、彼女たちの尊厳を守りたいというか、彼女たちにぐいぐいカメラを向けないように気を使いました。椅子だったり机だったり、2人に気づかれないような場所からの映し方を意識しています。 『リズと青い鳥』傘木希美と鎧塚みぞれ ——映画を観ている側として、ちょっとでも物音を立てると映像が止まってしまうんじゃないかという緊張感がありました。

山田 こちらがいるのに気づかれると、みぞれと希美が話すのをやめちゃいそうなんですよ。やめるというか、たぶんほかの話をしはじめちゃうでしょうね。

だから望遠カメラですごく遠くから、ひっそりとのぞき見するイメージでした。

——演技をする側にとっても大変だったと思います。舞台挨拶ではみぞれ役の種﨑敦美さんが『リズと青い鳥』について(見ているときに息を潜めるという理由で)「顕微鏡」に喩えていました。声優さんたちにとっても、難易度の高い芝居だったのではないでしょうか?

山田 これまでは、一言でそのキャラクターのことがわかるようなセリフを用意することが多かったと思います。キャラを立たせるために、抑揚を強めにしているので。

対して『リズと青い鳥』は、ひとつのセリフを90分かけて言ってもらうような密度だと思うんです。90分かけて、やっと2人の女の子のことがわかるというような引き伸ばし方をしているので、一言で言い切らない、抑揚を控えめにした演技は大変だったかもしれません。

ふたりの「好き」は、構成物質が違う

——映画で繊細に映し出されたみぞれと希美ですが、2人のキャラクターはどのように生まれたのでしょうか?

武田 彼女たちは『響け!ユーフォニアム』としてのアニメ化が決まったあとに、久美子や(高坂)麗奈以外に、主役級で物語を引っ張っていけるキャラの必要性を感じて生まれました。

それまで金管楽器のキャラクターが多かったので、木管楽器のキャラクターを増やしたかったのもあります。自分で独自の世界観を持っている子がいいなということで、それならダブルリードの楽器だろうと、みぞれが生まれ、その対となる存在として希美が誕生しました。
『リズと青い鳥』鎧塚みぞれ

鎧塚みぞれ

——ひたすらに希美だけを見ているみぞれは、かなり自分の世界がある子ですよね。一方で、希美は明るくて人当たりも良く、後輩からも慕われている。でも、物語が進むにつれて、闇のない女の子に見えた希美の心のうちが露わになっていくという……。

武田 その2人を通じて、一番描きたかったのは「好き」の多様性です。いろいろな創作に触れる中で、個人的に「好き」という感情が1種類しかないように描かれていると感じたことがあったんです。

人が人に好意を持つときって、本来は尊敬とか庇護欲とかいろいろあるのに、それらがすべてキラキラした「好き」に収斂されてしまっているような気がして。
『リズと青い鳥』傘木希美

傘木希美

武田 みぞれと希美の場合、それぞれの「好き」は細かな物質で構成されていて、その一つひとつを特定していくと、2人の「好き」の中身って全然違うんですよ。

原作では、まったく異なる「好き」をお互いに抱いている2人を表現しようと思って書きました。だから今回、映画でそこにフォーカスしていただけたのはうれしかったです。

山田 映画の最初から最後まで、あの2人が噛み合ったのってほんの一瞬だと思うんですよ。

——一瞬は噛み合ってますよね……?

山田 そう思います。その一瞬を記録するための映画だと思っています。

武田 私は正直、人間関係って、噛み合っても噛み合わなくてもいいと思って小説を書いているんです。だから、みぞれと希美に対しても、噛み合わなくても本人たちが幸せならそれでいいと思っています。

山田 人間、話してることが完全に伝わってることって、なかなかない気がします。

武田 そうなんですよ。わかり合えなくても一緒にいられる関係性、というのは大切だと思います。 『リズと青い鳥』傘木希美 ——そういう意味では、2人の同級生であり部長となった(吉川)優子は2人の関係に距離を感じていて、観る側を代弁しているように思えました。

武田 2人を見守って一喜一憂している優子はたまらなかったですね。3年生になって部長にもなって「優子、がんばってるな〜」と思いました(笑)。

山田 最初の頃は、一触即発感のある子だったけど、本当に成長しましたよね!

部長になって「部員の子たちの話を聞くことをした」って原作にあって「なんだか優子っていいなぁ……」としみじみ思いました。

周囲を取り巻くキャラクターとしては、個人的にオーボエ担当のみぞれの直属の後輩・梨々花がいてくれて本当に良かったなと。

武田 梨々花ちゃんは本当にかわいかったですよね!

山田 そう思います(笑)。梨々花は、希美だけしか見ていないみぞれにぐいぐい近づいてくれたことで、みぞれや希美とはまた異なる「好き」を見せてくれた。彼女の「好き」があったからこそ描けたものがありました。

希美がみぞれに一番伝えたくなかったはずの感情

——山田監督は、以前に監督された映画『聲の形』のメイキングブックで、作品をつくるときに「隠れコンセプト」を設定しているとお話されていました。今回も隠れコンセプトはあったのでしょうか?

山田 それは自分にとっての「おまじない」のようなもので、あんまり表に出すものでもないんですけど……いくつかあるうち表立っているものでは、素数を意識しました。みぞれと希美の2人って、同じ最大公約数を持たない関係性だなと思って。 『リズと青い鳥』傘木希美 ——言われてみると、映画の随所に印象的な数字が登場していますね。

山田 私の頭の中で、みぞれと希美の交わらなさがグラフのように見えていたんです。

だから、数学用語で2つの集合が交わりを持たないことを意味する「disjoint」の文字をAパート前に挟んだり、そういった要素を作品のあちこちに散りばめています。

武田 す、すごい……!

山田 あ……この素数に関しては音楽の牛尾憲輔さんから提示されたものなんです。でも、隠れコンセプトのような「何か」を最初に据えないと、作品をつくりはじめられないんですよ。

——武田先生が物語を書かれるときは何からはじめますか?

武田 私自身は「書きたい瞬間」を大切にしますね。『リズと青い鳥』については、みぞれが希美に「好きだ」と伝える、その「好きだ」までの息継ぎの瞬間を文字化しました。

キャラのあいだに欲求が生まれる、その欲求を満たすひとつ手前の衝動を文字にするのが好きなんです。

——「息継ぎ」と言われると、非常に納得感があります。

山田 原作者である武田さんの前で言って違ったら怖いんですけど……

映画のラストで希美がみぞれに伝えた感情は、本当は彼女が一番言いたくなかったことなのかなと、今でも思っています。 『リズと青い鳥』傘木希美 山田 自分自身の置かれた状況やのぞみとの関係性など、いろいろなものを認めてしまわないとあの言葉は言えないんだけど、でも言わざるをえない。その決断を導き出せるかが、この映画の難しいところでした。

たぶん、観てくださった人が100人いたら、全員が異なる感想を抱くような映画になったのではないでしょうか。

——たしかに繰り返し観ることで、1回目とは違う感想になりそうですね。

山田 ただ、私自身ハッピーエンドは大事だと思っているので、そこは意識したつもりです。一方で、「もしかしたらそうじゃないかも?」という雰囲気を漂わせることも、この作品には必要だったんです。

ハッピーエンドのような観え方を残しつつ、どこかにいびつさを感じさせる——そのためのカット割りには相当気を使いました。 『リズと青い鳥』2人の結末とは? ——武田先生としては、映画を観てハッピーエンドだと思いましたか?

武田 穏やかできれいでまとまっているんですけど、薄皮一枚剥がしたらじりじりしているというか……そんな絶妙さを感じました(笑)。

山田 そう言っていただけるとうれしいです。私自身は2人に「添い遂げてほしい」派なんですよ。

だけど原作を読んでいると、つくり手としての自分が2人の関係性をいじってしまうことが一番不幸なことだと思ったんです。

小説で描かれていたことを自分の解釈でねじまげないことが、監督である私の責任だと思いました。

(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

山田尚子 // やまだなおこ

アニメーター

京都アニメーション所属のアニメーター。2004年、京都アニメーションに入社。
TVシリーズ『けいおん!』(09年)で初監督を務め、『映画けいおん!』(11年)では、第35回 日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞。
『たまこラブストーリー』(14年)で、第18回 文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞を受賞。
そして、映画『聲の形』(16年)で、第40回 日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、東京アニメアワードフェスティバル2017アニメオブザイヤー作品賞劇場映画部門グランプリを受賞した。

山田尚子

武田綾乃 // たけだあやの

小説家

1992年、京都府生まれ。同志社大学卒。
大学在学中の2013年に第8回日本ラブストーリー大賞の隠し玉作品『今日、きみと息をする。』でデビュー。デビュー2作目の『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』(宝島社)がアニメ化にもなり、話題に。趣味はゲーム、美術鑑賞。

武田綾乃

ひらりさ // ひらりさ

ライター

平成元年生まれのオタク女子ライター。オタク女子ユニット「劇団雌猫」としても活動。

ひらりさ

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『 リズと青い鳥 』 西屋太志監修 線画集

販売元 : 京都アニメーション

はかなく繊細なキャラクター造形をその目で👀

作品情報

リズと青い鳥

公開日 2018年4月21日(土)
原作 武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』)
監督 山田尚子
脚本 吉田玲子
キャラクターデザイン 西屋太志
美術監督 篠原睦雄
色彩設計 石田奈央美
楽器設定 髙橋博行
撮影監督 髙尾一也
3D監督 梅津哲郎
音響監督 鶴岡陽太
音楽 牛尾憲輔
音楽制作 ランティス
音楽制作協力 洗足学園音楽大学
吹奏楽監修 大和田雅洋
アニメーション制作 京都アニメーション
製作 『響け!』製作委員会
配給 松竹
【キャスト】
鎧塚みぞれ 種﨑敦美
傘木希美 東山奈央
リズ・少女 本田望結
中川夏紀 藤村鼓乃美
吉川優子 山岡ゆり
剣崎梨々花 杉浦しおり
黄前久美子 黒沢ともよ
加藤葉月 朝井彩加
川島緑輝 豊田萌絵
高坂麗奈 安済知佳
新山聡美 桑島法子

【INTRODUCTION】
少女の儚く、そして強く輝く、美しい一瞬を――。
高校生の青春を描いた武田綾乃の小説『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』がアニメーション映画化。みぞれと希美、2人の少女の儚く美しい一瞬を切り取ります。制作は、映画『聲の形』で第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション賞、東京アニメアワードフェスティバル2017アニメオブザイヤー作品賞劇場映画部門グランプリなどを受賞した京都アニメーション。そして、監督・山田尚子、脚本・吉田玲子、キャラクターデザイン・西屋太志、音楽・牛尾憲輔ら、映画『聲の形』のメインスタッフが集結。
繊細な人の心を映し出してきた制作陣による、
――誰しも感じたことがある羨望と絶望。そしてそれらを包み込む、愛。
この春、あなたの心に「響く」一作をお届けします。

【あらすじ】
あの子は青い鳥。
広い空を自由に飛びまわることがあの子にとっての幸せ。
だけど、私はひとり置いていかれるのが怖くて、あの子を鳥籠に閉じ込め、何も気づいていないふりをした。
北宇治高等学校吹奏楽部でオーボエを担当する鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美。
高校三年生、二人の最後のコンクール。その自由曲に選ばれた「リズと青い鳥」にはオーボエとフルートが掛け合うソロがあった。「なんだかこの曲、わたしたちみたい」
屈託もなくそう言ってソロを嬉しそうに吹く希美と、希美と過ごす日々に幸せを感じつつも終わりが近づくことを恐れるみぞれ。
「親友」のはずの二人。しかし、オーボエとフルートのソロは上手くかみ合わず、距離を感じさせるものだった。

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