沢尻さんにとって『ヘルタースケルター』以来となる本作。監督は『ジョゼと虎と魚たち』や『メゾン・ド・ヒミコ』などを手がけた犬童一心さんがつとめる。
脚本は、『そこのみにて光輝く』でキネマ旬報ベストテン・脚本賞を受賞した高田亮さんだ。
女優・沢尻エリカとは?
沢尻エリカさんは2005年、井筒和幸監督の『パッチギ!』で日本アカデミー賞の新人俳優賞/話題賞俳優部門を受賞。同年、関ジャニ∞・錦戸亮さんも出演した『1リットルの涙』で、難病に苦しむ主人公・亜也役でドラマ初主演。
2006年の主演ドラマ『タイヨウのうた』では劇中で演じた役・Kaoru Amane名義で歌手デビューも果たした。 映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶では「別に…」発言など不機嫌な態度が話題になり、その後芸能活動を休止。
2012年の女優復帰作となった主演映画『ヘルタースケルター』は、興収20億円を突破するヒット作に。 自身も日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した。
最近ではサントリーのチューハイ「ほろよい」のTVCMへの出演。
元アイドル・現スーパーの店員を演じる沢尻エリカさん
そんな沢尻さんの主演最新作『猫は抱くもの』は、人気推理小説「猫弁」シリーズで知られる大山淳子さんの同名小説が原作。沢尻さんが演じる主人公は、かつてアイドルグループのメンバーとして活動するも、歌手としては芽が出ずに現在は地方都市のスーパーマーケットで働く33歳・沙織。
思いどおりの生き方ができず、いつしか心に孤独を抱えてしまった30代女性と、自分を彼女の恋人だと信じて疑わない猫との関係を描いた、ちょっと不思議な物語だ。
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』『猫が教えてくれたこと』『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き』など、映画界においても空前の猫ブームといわれる中で、沢尻エリカさんと犬童一心さんの初タッグから生まれる猫映画に注目が集まる。
監督とは、私が『ヘルタースケルター』(2012年)に出演した翌年、日本アカデミー賞の授賞式で初めてお目に掛かったんです。
その際にお話しさせていただいた印象が強く残っていて。いつかお仕事でご一緒できたらいいなと、ずっと思っていました。
ですから今回オファーをいただいたときは、ほぼ即決でしたね。
自分の中に、犬童監督への絶対的な信頼感みたいなものがあったので、自分の直感を信じようと思いました。沢尻エリカさんコメント
(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会(クランクアップを迎えて)沢尻エリカさんの魅力と実力を実感できました。名作「ヘルタースケルター」を見た私は、その沢尻さんの演技に感じ入り、アカデミー賞の受賞式の日に樋口真嗣監督とともに沢尻さんにその感動を伝えに行きました。
いつか一緒に作品をという下心があったのは当然です。
沢尻さんはその時のことを覚えていてくれました。自分の下心に感謝です。犬童一心監督コメント
様々な女優の活躍
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作品情報
猫は抱くもの
- 公開日
- 2018年6月23日(土)
- 監督
- 犬童一心『グーグーだって猫である』『ジョゼと虎と魚たち』
- 脚本
- 高田亮『そこのみにて光輝く』『オーバーフェンス』
- 原作
- 『猫は抱くもの』(大山淳子著・キノブックス刊)
- 企画・製作・配給・宣伝
- キノフィルムズ
【STORY】
主人公の沙織(沢尻エリカ)は、とある地方都市のスーパーマーケットで働く33歳。
かつてはアイドルグループ「サニーズ」のメンバーとして芸能界で活動していましたが、歌手としては芽が出ず、すべてに嫌気が差して都会から逃げてきた女性です。
今の自分を好きになれず、周囲ともうまく馴染めない彼女にとって、心を許せる唯一の存在は、ペットショップで売れ残っていたロシアンブルーのオス猫「良男」。
嬉しかったこと、哀しかったこと、腹が立ったこと…。すべてを受け止めてくれる「良男」に向かって、沙織は日々、正直な気持ちを語りかけます。
そして「良男」は、いつしか自分を人間だと信じ込み、恋人として沙織を守らねばと思い始めます。でも、そうやって寄り添って生きていた“2人”だけの日常にも、あるとき変化が訪れて…。
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