西尾維新さんといえば、ミステリーをベースにした作風で、アニメ化も複数行われるなどの作品の人気もさることながら、『刀語』での12ヶ月連続の小説刊行記録など、現存する小説家の中でも指折りの多作・速筆であることで知られている。その上、複数のシリーズや作品を同時進行で書き続けている。
そのスケジュール管理の大変さを想像するのは容易だが、その膨大な作品リリースの秘密には「ほぼ日手帳」が大きく寄与していたようだ。
文字数で一日に執筆する量を決めているという西尾維新さん。西尾
(前略)
だから僕は1日に書く文字量を
「文字数」で決めています。
――
へえー、文字数で!
1日でどれくらい書かれるのですか?
西尾
今は、基本1日2万字です。
――
1日2万字‥‥。す、すごい‥‥。
西尾
もう少し詳しくいうと、
5000字を書くのに2時間かかるので、
2時間ごとに1回休憩、という感覚ですね。
2時間で5000字ということは、
15分で約700字書けていれば、達成できます。
ですので、15分経ったところで
600字なら今日はちょっと苦戦するぞ。
800字なら今日は調子がよさそうだ、とわかります。
――
はぁー‥‥。 Webサイト「ほぼ日手帳2014」より
ここで登場するのが、「ほぼ日手帳」だ!
「ほぼ日手帳」は、糸井重里さんが運営する「ほぼ日刊イトイ新聞」オリジナル商品として制作・販売される手帳。1日1ページという、高い自由度のため、使う人の工夫によって、様々な方法で使用することができる。西尾
小説家を目指していたころ、いちばんたいへんだったのは
原稿用紙枚数を書くことでした。
やっぱり300枚も400枚も
文字を書くのは生半ではなく、
早い段階で挫折してしまいます。
ですので、小説のプロットはつくらなくとも、
執筆ペースのプロットは必ずつくるようになりました。
ひと口に何万字と言えば途方もなく聞こえますが、
仕事量を分割して計算していけば全体像がつかめます。
この文字数と時間の管理も、
「ほぼ日手帳」でしているんですよ。 Webサイト「ほぼ日手帳2014」より
西尾維新さんは「ほぼ日手帳」の方眼を利用し、そこに時間数と文字数を記録しているという。それで進行を管理し、複数の作品やアニメのオーディオコメンタリーの原稿なども書き進めているようだ。さらにはストップウォッチまでも使っているという。
新社会人の皆さんも西尾維新さんを見習って、スケジュール管理には気を配ったほうがいいよ! と社内で進行管理をやっている筆者は思いました。
この記事どう思う?
0件のコメント