天木じゅんに聞くSNSとの向き合い方「SNSが一番のオーディション」

天木じゅんに聞くSNSとの向き合い方「SNSが一番のオーディション」
天木じゅんに聞くSNSとの向き合い方「SNSが一番のオーディション」

天木じゅんさん

ブロガー、ユーチューバー、インスタグラマー……。いずれもインターネットが普及し、写真/動画がより身近な形で発展した結果に生まれた、新たな生き方であり、職業だ。

「個人の時代」を象徴するツールやプラットフォームは、一般層から数多くの有名人を生み出し、その人気はいまや芸能人を凌ぐほどの勢いすら感じられる。

とはいえ、芸能人がその潮流を看過しているわけではない。むしろ、より貪欲にリアクションを求め、ステレオタイプなキャラクターに捉われない新たな才能を開花させようと、日々新たな投稿を行っている。

今回取材を行った天木じゅんさんは、その第一人者とも呼べる存在だ。 148cmの身長に似合わないIカップで「二次元ボディ」の異名をほしいままにし、強烈な個性を放ちながらも「ただのグラビアアイドルだと思われたくない」と語る彼女は、アニメ『ダンまち』のヘスティア様のコスプレや、「PPAP」のパロディ動画で驚異的なバズを生み、日本に留まらず海外にもその名を轟かせる。

そして、TV番組へのレギュラー出演や雑誌の表紙を幾度となく飾りながらも、口癖のように「有名になりたいんで!」と叫ぶ。そんな彼女に、SNSによるセルフブランディング、さらにグラビアアイドルとしての展望について話を聞いた。

写真:オノツトム 取材:ねりまちゃん 文:ふじきりょうすけ

「天木じゅん、またやったか!」の声が一番嬉しい

──天木さんは、いつからSNSに力をいれていこうと明確に意識されたんですか?

天木 地下アイドル時代も、もちろんSNSには力をいれてたんです。

だけど、事務所を移籍してからはバラエティを意識して、流行りのものを全部取り入れてるようにしています。

──それで「PPAP」の替え歌やおっぱいの上でハンドスピナーを回したり。もちろん面白いんですけれど、ともすれば芸人に思われかねないようなラインじゃないですか。自分をどう見せるかについてはどのように考えられていますか?

天木 グラビアアイドルだからといって、ただ自分の身体を綺麗に見せるだけだと紛れちゃうんです。可愛いとか、胸が大きい女の子はいいぱいいるから──飽きられたくないじゃないですか。 ──かなり貪欲に、リアクションのありそうなネタを取り入れられている印象です。

天木 もちろんそれもありますけど、「天木じゅん、またやったか!」って思われるような、炎上キャラ? いい意味でバズればいいかなって思います。私は、コンプレックスに思っていた自分の胸を武器に解放できたので、せっかくだから小道具扱いしてみるというか。

──胸を武器にしたモノボケみたいな。

天木 そうですね。ほかのグラビアアイドルより面白いなって思ってほしいんです。だから、いつも「天木じゅんならやると思ってたよ」って言葉を待ってます。

──それがヘスティア様のコスプレだったり……。

天木 「〇〇を殺すセーター」を着てみたり。ずっとネットパトロールしてるんで、ファンの方から「やって」って言われる前に、サーチして見つけておくんです。

. . 例のセーター OOを殺すセーター . #例のセーター #例のニット #天木じゅん

Jun Amaki 天木じゅんさん(@jun.amaki)がシェアした投稿 -

──そんなにネットパトロールされてるんですか?

天木 SNSはめっちゃ見てますね! 自分の名前でエゴサーチもするし、流行ってるものがタイムラインに流れてきたらお気に入りもスクショもして。

際どいなってものはやらないですけど──でも、こうすれば使えるかも! とか。全部視野には入ってます。

──NGになってしまうのはどんなものですか?

天木 「◯◯を殺すセーター」が露出レベルがギリギリなんですよ。雑誌でも、マネージャーさんと一緒に、この露出はダメだ、この透け感はどうだろうって会議をしてるので、SNSはサービスとはいえ、簡単にその一線は越えれないんです。やりすぎてしまうと、今後のお仕事にも影響が出てきてしまうじゃないですか。 ──天木じゅんというイメージのために、行きすぎたことはできないんですね。

天木 「やりたい気持ちはあるんだよ!」ってツイートしたい気持ちもあるんですけど、スルーしてます。見てないよーって(笑)。

でも、エゴサーチしてると「このネタ、天木じゅんはやってくれるんじゃないか」ってツイートはいっぱい見ます。

──ハッシュタグで「1mmでもいいなと思ったらRT」って使われてるじゃないですか。今度出るDVDのタイトルにもなってるんですが、強いこだわりがあるんですか?

天木 水着の女の子の写真って、例えば奥さんがいる男性のファンの方とか、若い人だと友達に見られるのも嫌だって人もいると思うんです。

でも「1mmでもいいな」って文字があったら、「別にめっちゃ好きでRTしてるわけじゃないし」って理由付けになって、誰でもRTしやすいじゃないですか。

──「1mmいいと思ったからだし」っていう言い訳を与えてあげるような。

天木 「別に興味ないんだけど〜」とも言えるじゃないですか(笑)。だから、そんなかわいいと思ってくれなくていいから、みんなのお力で発信してくれませんか? って。DVDのタイトルにしたのは、みんなが使ってるハッシュタグなので、そろそろ自分のものにしたいなと思ってです(笑)。

1
2

SHARE

この記事をシェアする

Post
Share
Bookmark
LINE

1件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。

匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:1052)

じゅんちゃん、ほんと貪欲で可愛い、、、😢💓

コメントを削除します。
よろしいですか?

コメントを受け付けました

コメントは現在承認待ちです。

コメントは、編集部の承認を経て掲載されます。

※掲載可否の基準につきましては利用規約の確認をお願いします。

POP UP !

もっと見る

もっと見る

よく読まれている記事

KAI-YOU Premium

もっと見る

もっと見る
KEYPHRASE

いま、みんなが気になっていること

KAI-YOU.netにログインしているユーザーなら誰でも編集できるKAI-YOU.netの百科事典、それが「キーフレーズ」です。

キーフレーズ機能をもっと知る

情報化社会の週間ランキング

情報化社会の画像ランキング

もっと見る

もっと見る

最新のPOPをお届け!

もっと見る

もっと見る

このページは、株式会社カイユウに所属するKAI-YOU編集部が、独自に定めたコンテンツポリシーに基づき制作・配信しています。 KAI-YOU.netでは、文芸、アニメや漫画、YouTuberやVTuber、音楽や映像、イラストやアート、ゲーム、ヒップホップ、テクノロジーなどに関する最新ニュースを毎日更新しています。様々なジャンルを横断するポップカルチャーに関するインタビューやコラム、レポートといったコンテンツをお届けします。

ページトップへ