AKB48の第1期メンバーとして活動していた、こじはること小嶋陽菜さんが、2月22日(水)をもってグループを卒業してしまう。
前田敦子、高橋みなみら数々の人気メンバーを送り出してきた立場の彼女が、満を持して卒業。
ファンの誰しもが「こじはるだけは卒業するとみせかけて、絶対に卒業しない」と考えていたことでしょう。少なくとも私はそうでした。
今回はAKB48でこじはるを追いかけ続けて8年。
現役のアイドルとしても活動しているエレクトリックリボンのericaが、改めてこじはるの魅力について語っていきたいと思います。
文:erica(エレクトリックリボン)/編集:ふじきりょうすけ
AKB48を最初期から支え続けたこじはる
こじはるは2000年にバラエティ番組「Harajukuロンチャーズ」のメンバーとして芸能界入りをし、その後2005年にAKB48の立ち上げメンバーとして7924人の中から選ばれ活動開始しました。こじはるのほかに「にゃんにゃん」の愛称でも呼ばれる彼女は、現在28歳で、グループ最年長。「選抜総選挙」では、初回から常に1桁台の順位をキープするほどの人気メンバーです。
しかし、第7回「選抜総選挙」では突如、不出馬を表明。2016年6月に行われた第8回には、小嶋陽菜ではなく、「にゃんにゃん仮面」として参加し、16位を獲得しました。
そこで、ついにグループ卒業を発表。2017年の2月22日(にゃんにゃんの日)に卒業することになったのです。
マシュマロボディがたまらない…男女を魅了するこじはる
こじはるの魅力といったら、なんといっても男女ともに魅了するその容姿でしょう。デビュー当時からAKB48のビジュアル担当として活躍しており、2007年にはTVドラマ『山田太郎ものがたり』に出演。これが自身初のTVドラマ出演となり、たちまち脚光を浴びるようになりました。
「AKB48のメンバーは知らないけれど、こじはるはわかる」という声もよく聞くようになったほどです。
そして、シャンプー『TSUBAKI』のCM出演や、下着ブランド「PEACH JOHN」へのモデル起用。『MAQUIA』『SWEET』など女性誌にもひっぱりだこの存在となります。
男性からの人気だけでなく「体型も性格も飾らないありのままのスタイル」が、女性からも憧れの的となっていたように感じます。
しかし彼女の本当の魅力は容姿だけではありません。
アイドルとしての小嶋陽菜は、もっともっとすごいんです。
AKB48で輝く! アイドルとしてのこじはる
AKB48のシングルでは、「ハート・エレキ」「Green Flash」、そして3月にリリースされるラスト曲「シュートサイン」の3曲でしかセンターを務めていないため、彼女の歌声は世間にはあまり気付かれていないかもしれません。
ですが、実はリズム感やピッチもよく癖のない歌声で、歌唱力が非常に高いところで安定しているメンバーでした。
同時に、こじはるの歌声は、アイドル楽曲によくハマる性質も持ちあわせていました。今後AKB48の楽曲に彼女の歌声が加わらなくなると思うと、やはり少し物足りなく感じてしまいます。
その反面、振り覚えが間に合わず、一人だけ間違った動きをしたり、生放送なのに隣で踊るメンバーをチラチラ見ながら踊ることも少なくありません。
ですが、そんな姿が笑って許されてしまうのも、やはりこじはるの魅力があってこそだったのではないでしょうか。
また楽曲だけでなく、バラエティ番組での活躍も。彼女が司会を務めた「有吉AKB共和国」では、ともに司会を担当した有吉弘行さんとの絶妙なやりとりが好評でした。最終回からーの、打ち上げです。#akb #有吉 #小嶋陽菜 pic.twitter.com/gNVzMFBri1
— 有吉AKB共和国 (@ariyoshiakb) 2016年3月8日
何も考えていないように見えて、面白いところはしっかり持っていく。プロデューサーの秋元康さんも「天才」だと言うほどのトークスキルを持ち合わせていました。
小嶋陽菜さんとの出会いから振り返る
ここからは私からこじはるさんへの今の気持ちや、8年間応援し続けた思い出エピソードなどをお話したいと思います。私がこじはるを好きになったきっかけは2009年の7月です。第1回「選抜総選挙」での前田敦子さんと大島優子さんバトルがきっかけで、AKB48にハマっていきました。
そこで、大島優子さんと小嶋陽菜さんのコンビ「こじゆう」と出会ったのです。顔がタイプなので、すぐ好きになりました。
ちなみに、私はこじはるの大きな耳が大好きです。
彼女、見かけによらず照れ屋さんで、恥ずかしかったり緊張すると耳が赤くなるんですよ! それがとっても可愛くて。……ちょっとマニア向けすぎましたね(笑)。 2008年から活動していた高橋みなみさん、峯岸みなみさんとのユニット「ノースリーブス」で歌うこじはるも大好きだったし、こじはるに憧れてAKB48のカバーユニットを結成したこともありました。
誕生日の日には一人でケーキを買いに行き、ネームプレートに「はるな」と入れてもらって、DVDを見ながら毎年お祝いしてました。2016年には、小嶋陽菜さんの聖誕祭を自分でイベントとして企画したり。 こじはるを応援しはじめた2009年、私はまだアイドルとして活動していませんでした。
「顔が好き」というシンプルな理由で推しはじめた私ですが、自分自身がアイドルになって、厳しさや大変さに直面していくことで、改めてこじはるの魅力に気がついていったのです。
国民的な人気を誇るアイドルグループの1期生としてAKB48の責任を担う存在でありながら、滅多にセンターに立つことのないこじはる。私が考える比じゃないほどのプレッシャーの中、グループを支えていたように思えます。
ですが、そんなプレッシャーにさえ無頓着な「ゆるさ」こそが、彼女の最大の良さなのかもしれません。
いつもノーストレス(そう見せているだけなのかもしれませんが)で、自分らしく、自分ができることだけをやる姿勢に私は深く共感しました。
こじはるのようなアイドルになりたいと考えるようになったことも推す理由の1つでした。
誰よりも強かったこじはるのAKB48愛
こじはるは、容姿や言動からふわふわ、ほんわかした性格だと思われがちです。だけど実は、人一倍グループ愛、そしてメンバー愛が強かったと私は感じています。前田敦子、大島優子などのAKB48の全盛期を支えた神7と言われる主要メンバーが続々と卒業していき、公式ライバル・坂道46グループの勢いがますます増していくなかで、こじはるはグループに残り続け、AKB48の人気を支え続けました。
こじはるは加入当時から、センターに立つタイプではありませんでした。そして、センターを担っていた同期が次々と卒業していく中で、後輩メンバーの教育や、ライバルグループ・乃木坂46とのコラボなど、グループの勢いを衰えさせない為、常に話題をつくろうと努力していたように私には見えていました。
今やグループ最年長。彼女のグループでの立ち位置も11年間の中で大きく変わっていき、先述したとおり、2015年の「選抜総選挙」不出馬や、2016年「選抜総選挙」に「にゃんにゃん仮面」として参加することになっていくのです。 「にゃんにゃん仮面」プロジェクトは非常につくり込まれていました。選挙期間中アニメーションを含んだ映像作品をリリースしたり、「にゃんにゃん仮面」名義のTwitterアカウントまでつくって、小嶋陽菜とは全く別人として演じきっていました。
結果的には、それまでの「選抜総選挙」からランクを落とし16位に。ですが、その際の「最後の総選挙はみんなに楽しんでもらえるようなことができたら」というスピーチからは、最後までファンを幸せにする彼女なりの配慮が感じられました。
「私にとっての総選挙は2年前(編集部注:2014年)に終わっていて」と言いながらもグループを愛し、ファンを楽しませ続けてきたこじはる。そんな彼女が決めた卒業だからこそ、大きな責任を感じ取れました。
ただ、いざ卒業が発表された時には「いよいよこの瞬間が来てしまったか」と。正直とても受け入れられず、涙が止まりませんでしたね。
何年も前から卒業の噂はたっていましたが、「こじはるだけは絶対に大丈夫。」と、変な希望を持っていたのはファンの性と言うのでしょうか……。
もちろん、こじはるの決めた道は応援したい。
だけれど、「AKB48としてのこじはる」はもう見れないんだと思うと、とても寂しく辛いものがありました。 アイドルである私の周りでも、さまざまな理由で突然アイドルを辞める人が多いです(もちろん人それぞれ理由があるのはわかるのですが)。
だからこそ、こじはるのように「自分の使命をまっとうして、綺麗に送り出されるアイドル」はなかなかいないなと思うのです。次のステップに向けての準備もしっかり行っていますし。
同世代の私も、自分の役目はしっかり果たした上で卒業することがかっこいいなと思いました。私はまだまだやることが沢山あるので辞められませんが!(笑)
それにしても、一体こじはるの卒業コンサート当日、私はどうなってしまうのでしょう。。。
ありのままの姿で卒業していくこじはる
現在、彼女は自身のソロプロジェクトを開始しています。ホームページを開設し、「homies」というコンセプトで卒業記念グッズを発売したり、ウェディングドレスのプロデュースも行っています。
さらに「22;market」というアパレルを立ち上げ、ラフォーレ原宿等にPOP UP STOREを出店したりと、卒業を目前としている今、盛んにソロプロジェクトの基盤をつくっています。 こじはるは、2016年の「NHK紅白歌合戦」でのインタビューで「今年叶えた夢は?」という問いかけに対し「今年叶えた夢はありません。その先の夢を叶えるために卒業します。」と答えていました。
そしてつい先日。運良く「samantha tavasa×Sweet×haruna kojima」コラボイベントの記者会見に参加することができ、間近でこじはるがインタビューを受けている所を観れたのですが、記者の方に「卒業後の目標は?」と聞かれて「目の前のことをしっかりやることに精一杯なので、卒業後の目標は特にないです!」ときっぱり答えていた所を見て、変わってない姿に少しだけ安心しました(笑)。
今はファッションブランドの立ち上げに精を出していますが、いつまでもその時に自分のやりたいことだけにまっすぐなこじはるを、これからも応援していけたらと思います。
私は、小嶋陽菜という奇跡のような存在に出会えて、応援することができて本当によかったと思っています。
今まで本当にお疲れさまでした。これからも"夢"のお手伝いをさせてください。
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erica
エレクトリックリボンのメンバー
東京都出身/O型/乙女座
好きな食べ物:納豆、酒の肴、オムライス
趣味:飲み会、マッサージ、ダイエット
口癖:「ビールください!」
ステージ上ではビールを飲んだりと基本自由奔放だが、その反面、音楽大学声楽科を卒業しており、歌声には定評がある実力派。
また「どこか懐かしい」をテーマにiPadのみでプレイするDJ、【DJ四捨五入】としても活躍している他、TRASH-UP!!!やKAI-YOUなどでライター活動も行っている。
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