掲載誌は女性向け漫画雑誌『FEEL YOUNG』(フィールヤング/祥伝社)で、3月7日発売の2017年3月号より連載。タイトルは『ネオナオンユニバース』です。 『ポプテピピック』といえば、数々のパロディやインターネットネタを盛り込み、登場キャラクターたちの歯に衣着せぬ言葉遣いも魅力。 今回の『ネオナオンユニバース』でも、その切れ味するどいツッコミが炸裂しているはず! そこで筆者も、いそいそと書店で『FEEL YOUNG』を買ってきました。【フィーヤン3月号本日発売】
— フィール・ヤング編集部 (@FEELYOUNG_ed) 2017年2月8日
『ポプテピピック』の著者・新連載☆/大川ぶくぶ「ネオナオンユニバース」
「私ってサバサバしてるじゃん?」と発言した女性、次の瞬間どうなる!?
1)「わかる!」と賛同してもらえる
2)「そんなことないよ!」とフォローしてもらえる
3)銛で突かれる pic.twitter.com/AdKRtfdeFp
表紙でも「ポプテピピックの大川ぶくぶ ショート新連載スタート!!」と大きく扱われ、その文字の大きさは人気シリーズ『バレエ・リュス』を連載する桜沢エリカ先生よりも目立っています。
キャッチコピーは「生きとし生けるクソ女たちに捧ぐ♡」
期待を胸にページをめくってみるのですが……どうにも作品が見つかりません。何度かパラパラと往復して、ようやく『ネオナオンユニバース』を発見したのですが、なんと4コママンガ2本立ての全1ページ。
い、1ページ……! なるほど、なかなか見つからないわけです……。 読んでみると、『ポプテピピック』より言葉遣いやオチの過激さはマイルドに感じられます。とはいえ、つい「フフッwww」となる大川ぶくぶ節は健在。実際、KAI-YOU編集部の面々も、全員がうっかり笑顔になっちゃいました。
もちろん初回ということもあって様子見なのかもしれません。掲載誌のテンションを考えると、不条理ギャグやパロディネタはブチかましにくいかもしれませんが、登場キャラがさらにドロ水をすすらなくてもいいように、そして竹書房に続いて祥伝社も破壊せずともいいように、息の長い連載を楽しみにしたいところ。 そういえば、「ネオナオンユニバース」の1コマ目の女性(※このコマの後でひどい目に遭う)と、『FEEL YOUNG』の表紙イラストの女性が同じようなポーズを取っているのですが、これは偶然なのでしょうか。
なお、大川ぶくぶ先生はTwitterで、同様の画像と共に流れてきたツイートをRTした上で、以下のように述べています。
表紙と並べんじゃない!
— 大川ぶくぶ/bkub (@bkub_comic) 2017年2月8日
ただ、このペースだと単行本までに10年かかる。
ほかにもTwitterではタイトルの語感を褒めるツイートも。たしかに良いですよね。口にしてみても意外に言いやすい。「ネオナオンユニバース」のタイトルセンスに戦慄してる
— とぐろになりたい? (@namafy) 2017年2月8日
さて、コミック版『ポプテピピック』が118ページで刊行されたことを考えると、月刊誌である『FEEL YOUNG』では単行本化まで10年近くかかってしまう計算に……。ぜひとも人気を得て、増ページを願うばかりです!
雑誌の発行部数などをまとめた『マガジンデータ2017(2016年版)』(日本雑誌協会刊)に、『FEEL YOUNG』編集長の田辺真由美さんが寄せたコメントには「おしゃれなアラサー女子に人気の執筆陣が連載」とあり、平均発行部数は18050部。
はたして、大川ぶくぶ先生の切れ味は、毎月2万人弱の「おしゃれなアラサー女子」たちを今後どのように捉えていくのでしょうか。
押見修造の読み切り『ワルツ』も秀逸!
ところで、「なんだー……1ページかー」と購入をためらった大川ぶくぶファンのみなさま、同時掲載の『惡の華』『ハピネス』で人気の押見修造先生が寄せた読み切り『ワルツ』が逸品です。今日発売のフィーヤンでついについに押見修造先生の読切り『ワルツ』が掲載ですぞ〜!押見先生が初めて女性向けに描かれた本作、可愛い女子&女装男子が主役ですがもちろん押見ワールドの住人だぜッ…!という2人なのでぜひご堪能ください。試読→https://t.co/VPcpdOTJX6 pic.twitter.com/zf6YyhhsSv
— K成 (@ame_kimagure) 2017年2月8日
心に「ゆがみ」を抱えた登場人物たちの心象風景、そして女装男子が鼻血を流しながら口にする「ごめん」の破壊力……。
読後にもう一度読み直したくなる好短編に感じます。こちらも、おすすめ。
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