日本の作家・後藤明生さんによる著作を選りすぐった集大成『後藤明生コレクション』(全5巻)が、国書刊行会より刊行される。
10月20日(木)に第1巻が「前期Ⅰ」として発売されるほか、11月5日(土)には、編集委員をつとめるいとうせいこうさん、奥泉光さん、島田雅彦さん、渡部直己さんによる刊行記念トークセッションも青山ブックセンター本店にて開催される。
「政治的イデオロギーから距離をおきはじめた」として当時は批判的な意味合いで用いられた言葉だが、後藤明生さんは事物や人間の関係性にその意識を向け、カフカやゴーゴリといった海外作家に影響を受けた批評的かつユーモラスな作品を残した。
しかし、その多くが現在では絶版となっており、古書や電子書籍以外で読むことは難しい作家の一人とされ、文学史上での高い評価とは裏腹に、コアな文芸好き以外からは忘れられた存在になっている。
そんな知られざる作家の集大成が『後藤明生コレクション』として現代に蘇る。
10月20日(木)に第1巻が「前期Ⅰ」として発売されるほか、11月5日(土)には、編集委員をつとめるいとうせいこうさん、奥泉光さん、島田雅彦さん、渡部直己さんによる刊行記念トークセッションも青山ブックセンター本店にて開催される。
発表を忘れておりました。『後藤明生コレクション(仮称)』全五巻を国書刊行会で今年より出し始めるべく、四人の編集委員の一人として昨年からあれこれ読み直してあれこれしてます。夏過ぎには初期作品を集めた第一巻を刊行予定。刮目して待て。
— いとうせいこう (@seikoito) 2016年3月23日
「内向の世代」の旗手
後藤明生さんは、近代日本文学における「内向の世代」と評される作家を代表する一人。「政治的イデオロギーから距離をおきはじめた」として当時は批判的な意味合いで用いられた言葉だが、後藤明生さんは事物や人間の関係性にその意識を向け、カフカやゴーゴリといった海外作家に影響を受けた批評的かつユーモラスな作品を残した。
しかし、その多くが現在では絶版となっており、古書や電子書籍以外で読むことは難しい作家の一人とされ、文学史上での高い評価とは裏腹に、コアな文芸好き以外からは忘れられた存在になっている。
そんな知られざる作家の集大成が『後藤明生コレクション』として現代に蘇る。
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