(東京五輪にかこつけて)2020年が舞台の物語/作品まとめてみた

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東京2020オリンピック・パラリンピック招致ロゴ

2020年に日本でオリンピックが開催されることが決まりましたね! なにやら私の周りでは東京五輪そのものの話題よりも、「7年後、自分が何をしているか」「2020年に向けてなんかがんばろうぜ!」といったような将来を不安に思うような、もしくは未来に向かってアゲてこうぜ! といった自己言及的な方向に話しが盛り上がっているようです。

すでに五輪に付随する話題として、SF作品『AKIRA』が「2020年の東京五輪を予見していた」とファンの間で盛り上がっています。過去の作家やクリエイターたちが残した作品の中で、2020年を舞台にした作品というのは結構あります。オリンピック招致成功記念、ということで、どんな未来が待ち構えているかわかりませんが、我々の想像の幅を膨らますためにもちょっと紹介してみようと思います。

アニメ/漫画『AKIRA』

もはや言わずもがなですが、日本を代表するSF漫画/アニメ作品。東京五輪をひかえる2019年という舞台設定で、今回最も脚光を浴びることになったフィクションです。作品自体も海外人気も高く、今回の五輪のPRなどでも使われていくことが考えられます。原作者の大友克洋さんも近年、精力的な活動されており、いろいろと考えが膨らみます。

劇場アニメ版『AKIRA』より

アニメ/漫画『RIDEBACK』

漫画家のカサハラテツローさんの原作で『月刊IKKI』に連載され、アニメ化もされた作品。ライドバックと呼ばれる人型二輪車ロボットと主人公の女子大生・尾形琳さんの活躍を描いています。

アニメ「RIDEBACK」より (C) カサハラテツロー・小学館/「ライドバック」製作委員会

『RIDEBACK』が描く2020年の日本は、東京大震災や国連解体などがあり、国内では学生運動が盛んになっているという特殊な設定。震災に関しては奇しくもリンクしかかっているような気がします。ちなみに、1964年の東京オリンピック時というのは学生運動ブームまっただ中でしたが、無事に開催されました。

でんぱ組 inc.「W.W.D Ⅱ」 PV

「秋葉原から世界へ!」を標榜する電波ソングアイドル・でんぱ組 inc.が2013年8月31日に公開したばかりの「W.W.D Ⅱ」のPVが、なんとどんぴしゃで2020年を舞台としていました。
まさに「7年後、自分たちはどうなっているのか」といういまホットな話題をそのまま映像にした作品になっており(さらに、でんぱ組 inc.のメンバーがみんな落ちぶれている姿を描いています)、「いろいろがんばらんとあかんな……」という気分にさせられます。

映画「ブレードランナー」

SFの巨匠フィリップ・K・ディックさんの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作とする映画。原作者のディックさんが描いた2020年の世界は自然という自然がほぼ消滅していたり、酸性雨が降ったりと深刻なものですが、そうならないことを祈りましょう。「サイバーパンク」というジャンルの先駆的作品として知られているので、この機会に原作も読んでおくとちょっと通ぶれるかもしれません。

『GENE MAPPER』の続編『Orbital Cloud』

執筆だけでなく、デザインや宣伝などの一切を作家一人で行い、しかも出版社が刊行する紙の書籍を押しのけてAmazonで1位を獲得した小説『GENE MAPPER』。出版やSF業界では大きな話題となりました。現在、作者の藤井太洋さんは続編『Orbital Cloud』を執筆中で、なんとその舞台は2020年、主人公は日本人の男女との情報が出ています。すでに執筆されているようですが、今回の五輪決定は作品内で回収されるのか、少し気になるところです。発売が待ち遠しい。


スポーツそのものも素晴らしいとは思いますが、未来を想像する/未来に向けて行動する、というのは人間の行いの中でもとりわけポジティブなものなのは間違いないです。そんなきっかけをもたらしてくれた五輪誘致成功というのはやっぱりめでたいことなんでしょう。西暦2020年をひとつの目標にして、明日から頑張ってみるのはありかもしれないですね。

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