W3C(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)は、5月22日付で人間の感情に関する情報を扱うためのマークアップ言語仕様「Emotion Markup Language(EmotionML/エモーション・マークアップ・ランゲージ) 」の勧告を発表しました。
利用例としては、テキストデータや電子書籍の本文に感情の情報を組み込むことで、自動音声でも感情のこもった声色や抑揚で自然な発話ができるようになったり、動画のシーンごとに感情のデータを設定することで、対応する機器やソフトを通じてより感情移入できる体験をつくりだす手助けとなることが考えられています。
EmotionMLでなにができるの?
EmotionMLは、コンピュータ内部やWeb上でも人間的な感情を扱うべき場面が増えてきたことに対して、人間の感情についての情報もデータとして一緒に組み込むことや、感情のデータを元にしてプログラムを動かすということを目的にしています。利用例としては、テキストデータや電子書籍の本文に感情の情報を組み込むことで、自動音声でも感情のこもった声色や抑揚で自然な発話ができるようになったり、動画のシーンごとに感情のデータを設定することで、対応する機器やソフトを通じてより感情移入できる体験をつくりだす手助けとなることが考えられています。
「不思議の国のアリス」を題材にした利用例。セリフのテキストに感情の種類("Disgust"、"Anger")と、その強さを表す数値(value="0.XX")のEmotionMLのタグをつけて機械的に感情を表現できるようになっている
説明文の中には、ロボットのバッテリーが減った時に自分で仕事を中断したり、仕事に「疲れた」と感じてサボるような動作をさせるような活用例の紹介も
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