ホラー漫画『殺戮モルフ』自主規制で真っ黒に 作者「事後承諾でびっくり」

ホラー漫画『殺戮モルフ』自主規制で真っ黒に 作者「事後承諾でびっくり」
ホラー漫画『殺戮モルフ』自主規制で真っ黒に 作者「事後承諾でびっくり」

真っ黒になった『殺戮モルフ』一部/画像は外薗昌也(@hokazonomasaya)さんのTwitterより

ホラー漫画『殺戮モルフ』の2巻(12月20日発売予定)が、大きな波紋を呼んでいる。

物語の真骨頂とも言えるホラーシーンが、作者である外薗昌也さんの許可なく「黒く塗りつぶされていた」と明かされたからだ。

『殺戮モルフ』自主規制で真っ黒に

『犬神』『鬼畜島』など、スプラッタホラー漫画を数多く手がける外薗昌也さん。

『殺戮モルフ』は、『6000-ロクセン-』『蛍火の灯る頃に』などの作品を執筆し、ホラー界の旗手として名高い小池ノクトさんとのタッグによる作品。雑誌『ヤングチャンピオン』にて連載中だ。 今回の騒動は、外薗昌也さんのツイートが発端。献本された『殺戮モルフ』の表紙を投稿し、そのショッキングな内容を想起させるような投稿を行っていた。 しかし、翌日には、単行本の中身が真っ黒に塗りつぶされていたことを報告。雑誌掲載時も黒塗りだったというが、「グロシーンが真っ黒に塗りつぶされてます」「事後承諾でびっくりしました」と、単行本化に際して、出版社側の独断による自主規制だったことを明かしている。

なお、黒く塗りつぶされているのは複数ページにわたるようだ。 この状況はTwitterで広く拡散され、「戦時中の教科書を塗りつぶすやつですか?」「表現の自由はどうなっている?」という感想が頻出。

外薗昌也さん自身も「このままでは発禁になると判断しての処置みたいです」と、編集の事情を明かしつつも、「竹書房では特に規制も無くのびのびやらせてもらってるけどなぁ」と、出版社ごとの自主規制への認識の違いを吐露した。 無修正版については、「クローズなイベント」や「Web漫画サイト『恐ろし屋』で公開したい」と外薗さんが語っているほか、ほかの出版社からのオファーもあるようだ。

「(単行本を)出さないほうがマシです」と作者本人が綴ってしまうほどの今回の事態。自主規制の功罪が問われそうだ。

※同日18時42分追記

その後、ヤングチャンピオン編集者と外薗昌也さんの間に行き違いがあったことを報告。和解し、「恐ろし屋」で件のエピソードが掲載されることが決定したようだ。

表現をめぐる問題

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