連載 | #7 冨樫義博『HUNTER×HUNTER』超特集

渋谷ギャルは『HUNTER×HUNTER』を読んでいるのか? 調査してみた結果…

渋谷ギャルは『HUNTER×HUNTER』を読んでいるのか? 調査してみた結果…
渋谷ギャルは『HUNTER×HUNTER』を読んでいるのか? 調査してみた結果…

『ハンターハンター』34巻/Amazonより

『HUNTER×HUNTER』はもはやギャルでも読んでる!

会社の会議中、そう言い切ったのは、我らがKAI-YOU代表の米村智水(通称:わいがちゃんよねや)だった。 KAI-YOU内でも上位の人気を争う漫画『HUNTER×HUNTER』(ハンターハンター)。

いよいよ本日、連載も再開されたということで、その実態を調べるべく渋谷の街に足を運んで実際にアンケートをしてみました!!

※取材は6月22日に実施

アンケートの前に『ハンターハンター』とは?

『ハンターハンター』は、冨樫義博さんが執筆する漫画。主人公の少年・ゴン=フリークスがハンターとして活躍する冒険活劇で、1998年から『週刊少年ジャンプ』にて連載されています。

度々連載休止、というか、最近では圧倒的に休止期間の方が連載期間より長くなってしまってますが、『ハンターハンター』掲載の有無によって『週刊少年ジャンプ』自体の売上をも大きく左右すると言われているほど絶大な人気を誇っています。

本日6月26日(月)は、単行本最新巻に加えて、1年ぶりに連載も再開された記念すべき日。

常々、「『ハンターハンター』こそ至高の漫画」だと豪語しているちゃんよね社長は、「渋谷にいるギャルでさえ『ハンターハンター』を読んでるはずだ!」と断言。

じゃあ検証してみようということで、渋谷のギャルを片っ端からつかまえてアンケートを行いました。

インタビュアーのねりまさん

今回、私と一緒にアンケートに行ってくれるのは、ねりまちゃん(私は、先輩で恐れ多いのでねりまさんと呼んでいる)。 街頭アンケートをする内容はシンプル。

①ハンターハンターを読んだことがあるか
②(読んでる人)好きなキャラクターや場面/(読んでない人)どんなイメージ?
③ニックネーム・年齢

渋谷ギャルといえば109

私たちは、「そもそもどこまでがギャルなのか?」というギャルの定義を話しながら、道玄坂のテッペン辺りに位置する事務所から、渋谷駅の方に向かいました。

「聖地・渋谷109にいるのはギャル」だという結論に至った我々は、あたりを探してみましたが、平日の16時ごろというのもあって、イメージしていたようなパリピギャルにはなかなか出会えずにいました。 しかも、ねりまさんが109前で声をかけた1人目のギャルには、あっけなく取材を断られたため、精神へダメージをきたしてのスタート。

ギャルのハントをすることが難しいことに気づかされた私たちは、とりあえず可愛い女の子に声をかけ、あわよくばギャルを狙う作戦へと変更しました。

そんな作戦が功を奏してか、多くの優しい女の子がアンケートに答えてくれました。

アンケートに答えてくれた優しい女の子たち

くりすてぃーなさん

読んだことなくても、主人公の頭がとがってるビジュアルはインパクトが強いんでしょうね。

なっちゃんさん

こちらの女の子は、「男の子がモンスターをつかまえる」と回答。ハンターという名前から連想したのか、ゲーム『モンスターハンター』(モンハン)と勘違いしてる気がします(笑)。

かほさん

その他の女の子たちも『モンハン』と『ハンターハンター』の区別がついてない人が続出するという結果に。

焼肉さん

アンケート結果では、想像以上に読んだことない人ばかりで、家族など周りの人にも読んでる人はいないという声が目立ちました。

せりさん

戦いのイメージを持ってる人も多くみられました。

みいちゃんさん、りかこさん

多くの女の子に、アンケートをしましたが、いまだ『HUNTER×HUNTER』を読んでる女の子は0人。ギャルどころか読んでる女の子に出会うことさえ困難を極めました。

とりきさん

もう、アンケートを開始して2時間ほど時間も経ちました。かなり暑い日だったということもあり、体力も相当奪わていた私とねりまさんは、諦めて会社に戻るか、ファミリーマートに寄って乾いた喉を潤すか迷っていました。

そんな時、ふと顔をあげるとトレードマークの赤いTシャツを着た人物が目に入りました。

もしかしたら、あの人なら読んだことがあるかもしれない!

もはや、ギャルという枠も女の子という枠も超えたフリースタイルでの参戦となりますが……

もうこの人しかいない

写真は、たまたま渋谷にいたラッパーのMC☆ニガリa.k.a赤い稲妻さん。有名ラッパーへの登竜門と言えるラップバトル「BAZOOKA!!!第6,7回高校生RAP選手権」を2連覇した実力者です。

ちなみにMC☆ニガリa.k.a赤い稲妻さんは、好きなキャラクターを「大食いキングを目指すワニみたいな奴」と答えてくれました。

キメラアント編のなかでもそこまで目立つキャラではない……というか、本編で名前も出ていない「ワニ型のキメラアント」という渋いチョイス。なぜ。

ということでやっと『ハンターハンター』を読んでる人に出会うことができ、アンケートは終了となりました。

MCニガリさんをはじめとする、皆さん、アンケートに答えていただきありがとうございました。

今回の結果は……

今回の取材、MCニガリさんの他にも『ハンターハンター』を読んだことがあるというギャルも、実は2人いました。

しかし、全巻チェックするほどの熱心なファンではないことと、写真撮影がNGという理由でご紹介できず。残念。

今回は「わいがちゃんよねや」の主張が儚く散ってしまう結果となりましたが、話を聞けたのはあくまで一部。きっと『ハンターハンター』好きのギャルもどこかにいるに違いありません。

連載も再開し、早速怒涛の展開を見せている『ハンターハンター』。読んでないってギャルのみんな、絶対読んだ方がいいですよ!!!

※記事初出時、情報に誤りがございました。お詫びして修正いたします。

ハンターハンター祭り

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連載

冨樫義博『HUNTER×HUNTER』超特集

1998年より『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始した漫画家・冨樫義博さんが描く『HUNTER×HUNTER』。 主人公のゴン=フリークスが父親であるジンを探すためハンターとなり、キルア、クラピカ、レオリオといった仲間達との絆を深めながら、未知なる敵との戦いを描きます。 緻密に計算された高度な攻防と読者の予想を上回り続ける展開で人気を博す一方、非常に寡作なことでも知られ、現在までに500回以上の休載を繰り返していることも話題となりました。 冨樫義博『HUNTER×HUNTER』超特集では、そんな本作に魅せられたKAI-YOUの面々が、作品にまつわる疑問や伏線などを考察するコラム記事を執筆。ときには座談会も実施しながら、一読しただけでは伝わりづらい冨樫義博作品に通底する思想を紐解きます。

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