「超大量絵馬」は、絵馬をかたどったWeb上のキャンバスをいくつも組み合わせ、超巨大な1つの作品を協創するというもの。
pixivのユーザー数が1000万人を突破した2月22日(土)より開催され、1人のユーザーは1日1枚の絵馬を描くことしかできないという制限がある中、集まった絵馬の枚数は52014枚。完成した超巨大絵馬は、まるで一つの宇宙のような様相を呈している。
超大量絵馬のコンセプトと発生したコミュニケーション
pixivの開発者がエントリーをアップする「pixiv engineering blog」によると、pixivは現在、デイリーで平均26,000枚のイラスト投稿があります。 こう言われるとどうでしょうか? おそらく、26,000枚かーへーすごいねって感じだと思うんですよ。 これは僕もそうで、26,000枚のイラストって具体的にどれぐらいなのかを肌で感じる事ができないんですね。 毎日26,000枚ものイラストをすべてチェックする事なんてできるわけがない
と開発に至るまでの経緯とそのコンセプトがUI設計を担当したyspさんによって言及されている。絵馬の優れた点は、絵を描く対象でありながら、その内容の良し悪しを測るような文化が無いという所なんですね。 神社で可愛いイラストが書かれた絵馬があると地味にテンション上がりますが、 その一方で、文字しか書かれてない絵馬が大多数であっても全く問題無くて、 むしろそっちのほうが正しく、それで当たり前。君は絵を描いても描かなくてもいい。 「お絵かきたのしす」にこんなにマッチしたモチーフ他に無いですよ。
膨大なユーザーによってアップされるクリエイションの勢いと物量、熱量を1枚のキャンバスによって可視化し、さらに誰もがフラットに楽しめることを主眼に据えたようだ。
また、イラストを用いたコミュニケーションが多数発生。1人のユーザーが1日に1枚しか描けないという制約があるためか、協力して絵馬を埋めようという流れが自然にでき上がっていったようだ。複数人で超大量絵馬の区画の一部を埋めることで、巨大なイラストを仕上げている集団や、他人の描いたイラストに対して、イラストで応答するような状況が見受けられる。
完成した絵馬はPixiv Massive Ema Collection Browser(http://ema.marcansoft.com/)で拡大/縮小も自由に閲覧することができる。インターネットイラスト文化のその圧倒的な勢いと面白さを是非とも感じてみて欲しい。
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