いよいよ開幕! 第17回文化庁メディア芸術祭に行ってみた

いよいよ開幕! 第17回文化庁メディア芸術祭に行ってみた
いよいよ開幕! 第17回文化庁メディア芸術祭に行ってみた

マンガ部門にて大賞を受賞した荒木飛呂彦さん

アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において、その年の国内外で優れた作品を展示する文化庁メディア芸術祭。第17回となる今回の展示は、 2014年2月5日(水)〜2月16日(日)まで、六本木の国立新美術館を中心とした数会場で行われる。

様々なジャンルにおけるクリエイティブのイマが集まるこのフェスティバルの内覧会に編集部が潜入。今回の見所について探ってきました!

フラットな展示会場で行われた大賞受賞者コメント!

今年の展示会場の特徴は、特定の順路が設けられるのではなく、すべての部門がフラットに並べられていることだ。観客は目にとまった物から好きな順で観賞することができるので、ジャンルを越えて興味のある作品を見つけることができるだろう。

そんな広々とした空間を行きつ戻りつ作品を見ていると、各部門の大賞受賞者たちが登場した。
「ジョジョリオン ―ジョジョの奇妙な冒険 Part8―」/荒木飛呂彦
多くの取材陣を前に、にこやかな表情で現れたのは荒木飛呂彦さん。今回の受賞を機に「ジョジョ」に触れる新しい読者について質問されると「1部〜8部までずっと考えていることではあります。8部から読んでいただける方がいるのはとてもうれしいことですし、そこから読んでも楽しめるよう書いているつもりです。一見難しそうに思えても、ぜひ読んでいただけたらうれしいです」とコメント。

展示ブースには、カラーパネルや原画がずらりと並ぶ

「ジョジョ」という人気シリーズを描いていく過程については、「マンガを描くということは、苦しんで生み出すというイメージがあるかもしれませんが、僕の場合は毎朝仕事場という畑に行って、何か芽が出てるかなと探したり、出た芽を育てるようなイメージで淡々進めていっています。」と独自の創作感について話されていた。

特にファンはたまらないだろう、荒木さんの仕事場の風景も

「はちみつ色のユン」/ユン、ローラン・ボアロー

来日したユン監督

アニメーション部門で大賞を受賞したのは、朝鮮戦争後ベルギーで養子として育てられた監督自身の体験をベースとしたアニメーション作品「はちみつ色のユン」だ。今回のメディア芸術祭に際して来日したユン監督は、影響を受けた日本の作品を尋ねられると「高畑勲監督作品の『火垂るの墓』と、マンガでは大友克洋さんの『AKIRA』です」と答えた。

緻密さにハッとさせられる原画の数々

特に『AKRIRA』については思い入れが強くあるようで、「私が18歳で初めて来日した時に買ったんです。その時には2巻まで出ていて、通っていたベルリンの美術学校に持ち帰って友人に薦めるとみんな感動してしまって、本がボロボロになってしまいました。個人的にも、映像的に語りかけてくるあの物語にとても影響を受けています」と一際アツく語っていた。

1
2

SHARE

この記事をシェアする

Post
Share
Bookmark
LINE

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。

コメントを削除します。
よろしいですか?

コメントを受け付けました

コメントは現在承認待ちです。

コメントは、編集部の承認を経て掲載されます。

※掲載可否の基準につきましては利用規約の確認をお願いします。

POP UP !

もっと見る

もっと見る

よく読まれている記事

KAI-YOU Premium

もっと見る

もっと見る

エンタメの週間ランキング

最新のPOPをお届け!

もっと見る

もっと見る

このページは、株式会社カイユウに所属するKAI-YOU編集部が、独自に定めたコンテンツポリシーに基づき制作・配信しています。 KAI-YOU.netでは、文芸、アニメや漫画、YouTuberやVTuber、音楽や映像、イラストやアート、ゲーム、ヒップホップ、テクノロジーなどに関する最新ニュースを毎日更新しています。様々なジャンルを横断するポップカルチャーに関するインタビューやコラム、レポートといったコンテンツをお届けします。

ページトップへ