難病のVJを救うクラウドファンディング「SAVE NAKAICHI PROJECT」

難病のVJを救うクラウドファンディング「SAVE NAKAICHI  PROJECT」
難病のVJを救うクラウドファンディング「SAVE NAKAICHI  PROJECT」

SAVE NAKAICHI DONATION PROJECT

現在、原因不明の難病と闘っているVJ/映像作家・中市好昭(VJ NAKAICHI)さんの海外における肝臓移植の実現と社会復帰のための支援団体「なかいちさんを救う会事務局」が、クラウドファンディングサイト「SAVE NAKAICHI DONATION PROJECT」を4月に立ち上げた。

目標金額は7,500万円で、現在までに約3500人の支援者から55%にあたる約4,100万円の支援金が集まっている。

同プロジェクトの支援募集は、6月30日(木)の23時59分まで行われる。

日本を代表するVJ NAKAICHI

VJ NAKAICHIさん

中市好昭さんは日本を代表するVJとして知られ、DJ EMMAさんがレジデントをつとめていた「TROUBLE☆HOUSE」や日本最大のテクノパーティー「CLASH」、渋谷・WOMB主催のフェス「WOMB ADVENTURE」など数々のイベントに出演。また、シンガポールで開催されているアジア最大のビーチフェス「ZoukOut」など国内外を問わずに活躍。

一方で、さまざまなコンサートの映像演出や、TOYOTANISSANなどのショー映像/展示映像をつとめるなどクラブシーン以外でもその才を遺憾なく発揮している。

LEDプロジェクションマッピング、多面スクリーン、レーザー、ホログラムなどを用いたプランニングからオペレーションを行ってきた。

「SAVE NAKAICHI DONATION PROJECT」

中市さんは「自己免疫性肝炎」と「原発性硬化性胆管炎」という原因不明の難病を患っており、現在、医師から余命2年と言い渡されている。

療養のため2014年12月で休業宣言しているが、その才能を評価する人々から休業を惜しむ声や早急な復帰を望む声が数多く届いている。

治療は「肝臓移植」しか方法がないとされており、アメリカの病院での移植に向けて準備が進められている段階だ。
SAVE NAKAICHI DONATION PROJECT
「よしあきさんを救う会」では、街頭募金活動、店舗などへの募金箱の設置、活動を知ってもらうためのさまざまな施策が行われている。

クラウドファンディングサイト「SAVE NAKAICHI DONATION PROJECT」では、本人へのインタビューや活動報告・ニュース配信、支援者やプロジェクト賛同者からの応援メッセージを公開。

同プロジェクトは海外からの支援も想定されており、海外からのアクセスにも対応している。 (※海外からの支援に関してはPaypalを使用)。

僕の身体がこうなって、15年ほど経ちました。今ではもう、身体が病気の影響でダルいとか、疲れ易いとかも分からなくなるくらいこの病気と付き合ってきた気がします。
幸いにも僕は、妻や沢山の友人に支えられ、募金を募る体制が整い、病院の助けもあって、アメリカでの臓器移植を受けるという手前までなんとか辿り着くことができました。
辛いことが沢山ありました。38 歳、人生の最も勢いのあるこの時に、自分のやりたい事が全くできない苛立ちや悔しさ。
僕にはまだまだやりたい事が沢山あります。仲間と共に世界中様々な人々と一緒に、映像を通してふれあう事、考える事。世界中に影響を与える仕事に携わる事。
それだけではありません。家族のような沢山の友人と幸せを共有する事、そして、子供を作り、妻と共に幸せな家庭を築く事などなどまだまだやりたい事が沢山あるのです。
それを実現するには僕には臓器移植しか手段は残されていませんでした。
この病気になっていずれ回復する為の手段は臓器移植しかないとは聞いていましたが、自分の中でもそれをすんなりと受け容れるはなかなか難しく、自分にとっても現実感の乏しいものでした。
ですが、次第に病状が悪化し余命を伝えら、それが現実ものとして受け容れざるえなくなりました。
だから僕はやり残した事を夢のまま終わらせる事なく、それを現実のものとする為にも臓器移植をすることを決断したのです。
日本には僕と同じ病気や他にも様々な病気で苦しみ臓器移植を必要とする人達が沢山います。
そして日本でも臓器移植を受ける事は出来るのです。
そういう人々を救う為に、多くの関係する方々の努力や尽力のお陰で、日本の臓器移植の体制も近年ではどんどん整えられていっているそうです。
ですが多くの人を救う為にはまだ充分ではなく今後更なる改革や改善が必要とされていると思います。
日本の医療は日進月歩、もの凄い勢いで発展し、また、健康保険の制度もあり、全ての人が平等に医療が受けられていると思います。
臓器移植に関しても今よりもずっと多くの人が受けられずっと多くの命が助かる様な状況へと変わっていくでしょう。
ですが、僕にはそれを待っている時間はあまり残されていませんでした。
本当は日本で手術を受けたい。
ですがそれにはまだ時間のことや越えなければならないハードルがあります。
だから僕は渡米しての臓器移植を決断しました。
幸いにもこうして多くの支えとなってくれる妻や仲間が僕には沢山いました。
そのお陰でこうして手術を受ける為の募金活動をしてもらえ、僕自身もみんなと一緒になんとかこの難局を乗越えなければと力を振り絞っています。
お金のことや家族のこと、もちろん病気のこともあるので、それでもまだまだ不安は沢山残っていますが。
信頼する仲間、家族、そして支援してくれる皆さんに僕はすがるしかありません。
どうか、僕の命を救って下さい。
そして日本の臓器移植の体制や環境のより良い整備が進み多くの人々の命が助かる事を僕は心の底から望みます。
どうか関係者の方々へ、より臓器移植の手術が受け易い環境へとご尽力いただけるよう、皆様の更なるご活躍を切に願います。 2016年2月24日 中市好昭のコメント

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