2.5次元舞台好きが1番気になるミュージカル「マカロンちゃんの憂鬱」とは？

10月21日（水）から2016年2月24日（火）まで、ミュージカル「マカロンちゃんの憂鬱」シリーズが、新宿のTHEATER Rrose Sélavy（シアターローズセラヴィ）にて連続上演中です。

本作は、現在日本の舞台シーンで1番の盛り上がりを見せている「2.5次元舞台」のひとつ。

漫画『テニスの王子様』のミュージカル化以降、急速に発展してきたこのジャンルに、これまでとは違う新しい形の舞台が誕生したと聞き、私は早速本作を観劇してきました！

「2.5次元舞台」とは？

「2.5次元舞台」とは、2次元と3次元の間、つまり漫画やアニメといった2次元の世界観をもとを舞台化した作品のこと。

漫画やアニメが現実世界に飛び出したような、まさに「2.5次元」的な世界観は、従来の漫画やアニメファンはもちろん、演劇ファンや一般層からも支持を集めています。

「テニスの王子様」「美少女戦士セーラームーン」などがその代表格。そのほかにも、さまざまな作品が次々と舞台化されています。海外からの旅行者が観劇する事も多く、日本のポップカルチャーを代表する文化にまで成長したと言っても過言ではありません。

「マカロンちゃんの憂鬱」

星の数ほどある2.5次元系舞台。聞いた事のある作品名ばかりが並ぶ中、私の目を引いたのはこの「マカロンちゃんの憂鬱」という公演でした。

お菓子の幸せは人間に美味しく食べてもらうこと！しかし20XX年、糖質制限やダイエット、砂糖蔑視の流行により、お菓子の国は氷河期へと突入したのであった。そんな中、お菓子の神様からの命令により、お菓子ブームに火をつけるべくアイドルとして立ち上がったお菓子たち！お菓子なお菓子の青春痛快コメディ！！公式Webサイトより抜粋

『マカロンちゃんの憂鬱』は、お菓子箱の中のお菓子たちの物語。人間に見えないお菓子箱の中で、人間のように自由に動き回れるお菓子たち（『トイ・ストーリー』のようですね！）は、いつか人間に美味しく食べられる事を夢見ています。

2012年8月の初演を皮切りに、2014年12月までにSeason1として5作品の舞台を上演。その後、2015年1月からSeason2の上演が決定し、特設サイト上でのWebコミック化やノベル化などの展開もスタートしました。

本作はすべて1話完結型のストーリーであり、私が観劇したのは「お菓子の国の野望編 お菓子なお菓子のお友達！？の巻」の特別再演でした。

お菓子離れが進む人間たちに、改めてお菓子の可愛さと美味しさをアピールすべく、人間界でのアイドルデビューを目指して（魔法で人間の前でも動けるようです。）レッスンを重ねているマカロンちゃんとチョコ王子。そしてそこに現れたキャラメルちゃん。彼女には、何か目的があるようで……？

お菓子？　お菓子の舞台なの？？　何だか、他の2.5次元系舞台と違いそう！　そう思った私は、早速10月の公演を観に行ったのでした。

いざ、観劇！！

まず驚いたのは、客席と舞台の近さ。風船いっぱいの可愛い舞台が目の前に広がっています。女優さんの息づかいまで感じられる距離で舞台を堪能できるのは、舞台ならではのライブ感ですね！

そしてお菓子たちキャラクターの個性と可愛さに、すぐに惹き込まれました。

これまでもたくさんの舞台を観てきましたが、そのどれとも違う、独特の世界観。POPで可愛く、でも哲学的で社会的。そして何より、コンサートのような音楽！　舞台好き、漫画好きの私の心はすぐに鷲掴みにされました。 お菓子たちのお話ですので、可愛いのはもちろんですが、内容もしっかりしています。アニメや漫画ファンの女性や子供はもちろんですが、普段は2.5次元舞台になじみのない大人でも楽しめるのではないでしょうか？　舞台入門にもおすすめの、POPな舞台です♥

すっかりマカロンちゃんワールドに魅了されてしまった私……。次回公演以降も、マカロンちゃんたちお菓子の活躍が気になります！

このほかにも、「弱虫ペダル」「リボンの騎士」「黒執事」などなど、今気になる2.5次元系舞台がたくさん！　こちらも要チェックです。

皆さんも、ぜひ劇場で2.5次元舞台を楽しんでみてください。これからも、オススメの舞台などをご紹介できたらと思います！