月ノ美兎「朝まで起立しナイト」に行ったら全身がサブカルになった話

月ノ美兎「朝まで起立しナイト」に行ったら全身がサブカルになった話
月ノ美兎「朝まで起立しナイト」に行ったら全身がサブカルになった話

POPなポイントを3行で

  • 月ノ美兎初のリアルイベントに参加
  • 小林銅蟲、ママことねづみどしさんも登場
  • 一体なにが行われていたんです?
どうも。じーえふです。

先日KAI-YOU編集の方に突然「朝まで起立しない?」と言われ、足腰を大事にしたかったので「普通に嫌です」と返したのですが、首に縄をかけられて無理矢理連れて行かれた先は「月ノ美兎の朝まで起立しナイト(仮)」というイベントでした。ホンマありがとうな。

文:じーえふ 編集:ふじきりょうすけ

月ノ美兎委員長に会いにいかナイト

会場は阿佐ヶ谷ロフトAというトークライブハウスです。

阿佐ヶ谷駅からほど近い地下にサブカルの殿堂はある

「委員長」こと月ノ美兎さん(以下"委員長")といえば、妙にネット文化に詳しいコアなサブカルオタクとして有名なバーチャルYouTuber。
10分で分かる月ノ美兎【にじさんじ公式】
なので会場がサブカルの殿堂こと阿佐ヶ谷ロフトAというのも最高ですね。バーチャルYouTuberのイベントで地下に潜ることになるとは思いませんでした。

会場はファンの方で埋め尽くされ、ほぼほぼ床が見えないという状況でした。イベントが始まると前のスクリーンには委員長の姿が。

菩薩のような表情になっている委員長

「朝まで起立しナイト」ということなので、「起立! 気をつけ!」といういつもの号令からマジで着席させてもらえないんじゃないかと思い非常に焦りましたが、今回は委員長の寛大な措置により着席での拝聴を許可され、ファンの方々からも歓声が上がります。

ちなみに僕は取材として入ったので座席が無く、マジで朝まで起立しないといけなかったんですが、1~2時間ほど経ったところでスタッフのお姉さんが気を遣って椅子を持って来てくれたので難を逃れました、お姉さんありがとうございました。

ちなみに本来出演するはずだった株式会社いちからのCOOいわなが氏は「急性胃腸炎の可能性があるため」に欠席。 ※運営の一人だがいわながfamと呼ばれるファンを抱えるほど人気。生放送も頻繁に行っており、にじさんじ唯一の顔バレ配信者、と本人談。

原因は「前日にカレーを食いすぎたかもしれない」とのことで、委員長に送った謝罪の文章をその場で読み上げられるなどしていたので若干同情しました。

また、いわなが氏がカレー食べすぎた件とは一切関係ないのですが、会場ではのちほどゲストとして出演する漫画家・小林銅蟲先生特製の「めしにしましょう再現カレー」がスペシャルフードとして振舞われていました。 120人分をひとりで仕込むといういささか無謀なチャレンジの果てにつくられたカレー。委員長も煮込み作業を手伝ったというプラシーボ効果を抜きにしても絶品です。 委員長のことを考えながら食べてたらいつのまにか食い終わってましたが、肉がゴロゴロ入っててウルトラ美味かったです。

オタクとコミュニケーションする委員長

最初の企画は普段の生放送「みとラジ」の出張編コーナー。委員長がファンの方々からの質問をその場で受け付けていきます。 委員長 質問ある方いらっしゃいますか〜? 会場 は〜〜〜〜〜〜〜い!

そりゃそうなりますよね。最初の内は委員長自ら指名していましたが、「そこの黒い服の……オタクはみんな黒い服か」「眼鏡の……オタクはみんな眼鏡か」といった調子で委員長からの指名が難航し、結局最後はスタッフさんに任せていたのがウケました。

中には、「一緒に来ている友人がもうすぐ誕生日なので祝ってあげてください」とそのまま友人にマイクをパスする人情溢れるファンも。

マイクを渡されたのは──漫画家のほっぺげさんです。 ほっぺげさんは、3月に「ニコニコ超会議」で行われた「バーチャルYouTu"BAR"」でも激しい競争率をくぐり抜け見事に当選し、委員長との"対話"を果たしている方です。

そのことを知ってか、会場からは「調子に乗るなー!」と、どうやら定番になってしまいそうな暖かい野次が飛んでいました。

マイクを向けられると自然と起立してしまう参加者たち

ほかにもファンから振られたアイマストークに10分ほど尺を取ったりなど、自由な雰囲気の中トークが進められていきます。

自炊はほとんどしないがレタスを千切ることができる」「好きな異性のタイプは年齢問わず笑いのツボが合う人」などの非常に有意義な委員長情報を得たので、ここでシェアしておきます。

小林銅蟲とのトークが秀逸すぎる

中盤に差し掛かったところで、ゲストの小林銅蟲先生が登壇。 初手の挨拶から「杉ノ、こんばんは」と「めちゃくちゃ委員長っぽいけど何か違うモデルで活動している杉ノ美兎という名前の普通のファン」に対して挨拶を飛ばすという、ハイコンテクストなハチャメチャっぷりを見せつけてきました。 委員長いわく「杉ノ美兎さんはツイートが面白いのでムカつく(笑)」とのこと。 最初の話題は「クリオネ回想」。これはとあるルートでクリオネを手に入れた小林銅蟲先生が委員長に「クリオネを食べませんか」というドストレートな企画を持ちかけたことに端を発する話です(外部リンク)。

クリオネ自体は「海水とガソリンの味」だったそうですが、小林銅蟲先生が委員長のためにつくった「『もつを紅茶で3日間煮立たせたもの』の方が遥かに不味かった話」が個人的に好きでした。

食べ物繋がりから委員長が子供時代にクローバーを食べていた話にもなりましたが──

小林銅蟲 鈴蘭(スズラン)とかは食べたらマジで死ぬからね☘ 委員長 一蘭?🍜

という深夜ゆえのお腹ペコペコすぎる聞き間違いが何故か僕のツボに入ってしまってめちゃくちゃむせました。

時おりコンプラするしかないギリギリの話題や、「コボコラ※漫画『コボちゃん』のコラ画像)」「さるさる日記」「ちゆ12歳」など本当に遥か昔からインターネットやっている人にしかわからない実にサブカルサブカルした話題で盛り上がりつつ(僕は8割わかりませんでした)。

そうして話は小林銅蟲先生の「iPhoneクソアプリの紹介」へ。

・青山墓地アプリ(どこに誰の墓があるかわかる)
・うに育成(でかくなりすぎて表示できない)
・日本の珍味(普通にググった方が出る)
・ソニックザヘッジホッグ(全くソニックじゃない)
・ネクナビ(質問に答えるとオススメのネクタイを出してくれるがそもそも小林銅蟲先生はネクタイを結べない)
・くだものフレンズ
・バケモノフレンズ 小林銅蟲オススメアプリゲームの一覧

などなど、本当に3秒くらいで飽きそうなアプリを連発。

「どうやってそんなアプリを見つけてくるのか…」と終始感嘆していた委員長でしたが、直後に「でも、LINEのクソスタンプにお金払うの気持ち良いですよね」と言い放っていたので完全に"同じ種族の人間だな"って感じでした。

ちなみに小林銅蟲先生は「アプリストアに適当な語句を入れて探している」とのことだったので試しに僕も「三元豚」と本当に適当に検索してみた結果、全く聞いたこともないトンカツ屋さんの公式アプリが出てきたので非常に満足しました。

また小林銅蟲先生は「弾幕にじさんじ」というファンメイドの非公式ゲームについても言及。

クローバーを噴出する委員長/アプリストアのスクリーンショット

委員長からの「面白かったですか?」という問いに対しては「まぁ弾幕ゲーとしか言いようがなかった」と身も蓋もない解答をしていました。

僕も興味を持って検索してみたのですが、アプリの説明欄に「朝まで起立しナイトで紹介してもらったようです。嬉死ぬ」と書いてて物凄くほっこりしましたね。

生みの親ねづみどしが語る委員長

終盤では「ママ」ことイラストレーターのねづみどし氏が登場。

「エアコンもない豆腐のような部屋」で引きこもり生活を送り、四六時中イラストを描いていたというねづみどし氏ですが、委員長や樋口楓さんなど、にじさんじライバーの「体」を生み出した人間としての気持ちを赤裸々に、そして引きこもっていたとはとても思えない軽快なトークで場を賑わせていきます。

一瞬で委員長キャラが崩壊した初めての生放送/10分で分かる月ノ美兎【にじさんじ公式】より

初めて(委員長達の活動を)見た時、命が入ってて感動したんですけど、ちょっと見た後に"大丈夫かこれ?"って思いました」とぶっちゃけた話をする場面も。

もちろんねづみどし氏自身は委員長達の大ファンであり、自分が関わった人の放送を全て追っているほどの熱の入れよう。

『モンスターハンター』でアイルーの名前を「みと」にした話や、ねづみどしさんが体をつくったライバーが集まった「あきでろもいみと!」という放送では「クレヨンしんちゃんの『ロボとーちゃん』ぶりに泣いた」とのこと。表現が的確すぎる。
あきでろもいみと!
また、イラストレーターとしての最初の目標が、自分のキャラクターに声がつくことだったという話に続けて「キャラ本人たちにから感謝されるというのは、自分が想像していたよりずっと先にあるもので、とても衝撃を受けました」と語るねづみどし氏。

バーチャルYouTuberの存在は、関わる人間全てに新しい影響を及ぼしているように思えます。 最後には、ねづみどし氏によって書き下ろされた色紙や委員長のサインが当たる「抽選会」が行われました。

全部で4枚しかない非常にプレミアムな色紙の内1枚を見事手に入れたのは── 漫画家のほっぺげさんです。いやまたお前かい!

この方、"美兎運"に関しては他の方とは比べ物にならないレベルのものを持っているとしか言いようがありません。この時の会場はこの日一番の盛り上がりを見せていました。

ぶっちゃけた話、この時若干眠くて油断していた為に一瞬何が起きたのか全くわからなかったのですが、「やらせじゃねーからな!!!!」と身の潔白を叫んでいるほっぺげさんの姿を見た瞬間に全て察しました。

そして当選者の方々に撮影させていただいた色紙。このほかに委員長の描き下ろしも1枚。 気がつけば時間はあっという間に朝の4時。小林銅蟲先生も再び登壇し、全員揃って委員長の「気をつけ! 着席!」という号令でイベントは幕を閉じました。

気づけば朝でした

終始笑いに包まれていた「月ノ美兎の朝まで起立しナイト」。阿佐ヶ谷ロフトAで深夜イベントを開くバーチャルYouTuberは古今東西、後にも先にも彼女くらいのものでしょう。

いわながさんがいなかったのは少し残念ですが、今後もこういったリアルイベントは定期的に開催していくそうです。にじさんじだけではなく、その他のバーチャルYouTuber達もリアルイベントを開催していくことでしょう。それぞれがどのような形でリアルへのアプローチをしていくのか、楽しみでなりません。 すべてが終わった朝4時の阿佐ヶ谷駅前。この後普通に生活リズムがバグりました。参加された皆さんお疲れ様でした。

にじさんじをもっとすこれ😍

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